89 / 114
CASE3 甘い言葉にはご用心
CASE3-24 「詐欺師と商人は同じものじゃぞ」
しおりを挟む
「い、いくらで買うか……だと? 何を言うておる、貴様」
狼狽した声を出すアナークスを前に、リイドはニヤニヤ笑いを浮かべて言った。
「今回、契約した仕事の内容は、あの店から“ガルムの爪”を盗み出すって所までだったろ? 盗んだ後の“ガルムの爪”に関しては、何の契約もされてないのさ。――つまり」
そう言うと、彼女は細巻き葉巻の紫煙をアナークスの顔に向けて吹きかける。煙を浴びて咳き込む老人の様子を見て愉快そうな笑い声を上げた後、彼女は言葉を継いだ。
「今の“ガルムの爪”は、アタシの物。ソレをあんたに譲るかどうかは、アタシがその気になるかどうか次第って訳さ」
「そ――そんな、バカな! そんな屁理屈を捏ねおって……この、阿婆擦れがァッ!」
「――さっきも言ったよねえ、会長さん。――アタシの機嫌を損ねたら、“ガルムの爪”は一生アンタの手に入らないって。別に、“ガルムの爪”を買い取ってもらう先は、アンタだけじゃ無いのよ。『ブラレイド武器商会』や『シャアリルク総合武具店』……あ、そうそう。いっそ、『ダイサリィ・アームズ&アーマー』に買い戻してもらうっていうのも、ひとつの手よね。今回の、誰かさんからの依頼の顛末も、おまけにつけて――ね」
「ぐ……ぐうううっ!」
リイドの言葉に、ギリギリと歯噛みするアナークス。彼の様子を見た彼女は、皮肉気に口の端を吊り上げると、脚を組み直して言う。
「さて、お互いの立ち位置を理解して頂けたようなので、早速、ビジネスのお話をしましょうか? ――貴方は、この“ガルムの爪”に幾ら出すのかしら?」
アナークスは、憎悪に満ちた目で彼女を睨みつけながら、暫しの間考え込み、小さな声で答えた。
「…………五百万エィン……」
「――ハッ! ご・ひゃ・く・ッ! たったの五百万エィン?」
アナークスの提示した金額に、リイドは大袈裟に肩を竦めて嘲笑った。
「アンタ、自分で言ってたよねえ? この“ガルムの爪”っていう剣が、どんだけ素晴らしくて貴重なモンなのかをさぁ! そんな逸品を、たったの五百万で買い叩こうって言うのかい?」
そう吐き捨てるように言うと、彼女は憤然とした顔で立ち上がり、彼の手から“ガルムの爪”の鞘を抜き取った。
「あ――!」
「――ああ、分かったよ。アンタの目利きっぷりがさ……。だったら、アタシは、もっとキチンと評価してくれる、目の肥えた真っ当な人の元に、コイツを持ち込むだけ――」
「ま、待て! 解った……! 取り敢えず、座れ――座ってくれ! ……騙して、安く買い取ろうとして……済まなかった」
アナークスが、顔色を失って懇願する。リイドは、そんな彼を見下して鼻で笑うと、再びソファに腰を下ろした。
「まったく……呆れたねえ。詐欺師を騙くらかそうだなんて」
「……知らんのか? 詐欺師と商人は同じものじゃぞ。――陽の当たり方がちいと違うだけじゃ」
「……へん! 口の減らない爺さんめ」
アナークスの言葉に片目を瞑ると、彼女は身を乗り出し、囁くように言った。
「……じゃあ、今度はフェイク無しでお願いするさね。――お幾ら?」
リイドの問いにアナークスは瞑目し、そして、口惜しそうな表情で言った。
「……二千五百……いや、二千八百万エィン。――それが、本当の買い取り金額じゃ……」
「へぇ……!」
アナークスの答えに、リイドはヒューと口笛を吹いた。――が、彼女は首を横に振る。
「……さっきよりは頑張ったけど、まだ足りないねえ。――ゼロが一個」
「は――はぁっ?」
彼女の言葉に、今度はアナークスが呆れる番だった。彼は口から泡を吹き出しながら、目の色を変えて叫ぶ。
「た、足りん筈が無いだろう! 二千八百万エィン……それが、あの“ガルムの爪”の真正の評価額じゃ! それが……『ゼロが足りん』じゃと?」
アナークスは、ローテーブルに拳を打ちつけると、腰を浮かしてリイドの方へ身を乗り出した。
「ならば――逆に訊こう! きさ……お前さんは一体、“ガルムの爪”にいかほどの値がつくと考えておるのじゃっ?」
「い……いかほどって――そりゃ……」
老人の剣幕に、思わず気圧されて、タジタジとしながらも、リイドは虚勢を張るように答える。
「だ……だって、スマスマ……あのオッサンが言ってたんだもの! 『この“ガルムの爪”は、億は下らない価値があるのでスヨ~』ってさ! だから……最低でも一億くらいの値打ちが……あるんだろ、本当は?」
「あ――ある訳無いじゃろ!」
彼女の突拍子も無い話に、思わずアナークスは、我を忘れて怒鳴った。
「億……億じゃと? バカな! いくら“ガルムの爪”が国宝級の聖遺物だとしても、さすがにそこまではいかんわ! 誰じゃ、そんな出鱈目を貴様に吹き込んだのはっ!」
彼がここまで激昂するのは、長年培った武器商人としてのプライドに障ったからである。
彼がつけた“二千八百万エィン”という値段は、彼の経験と知識から弾き出した、この上なく正直な査定額なのだ。それを遙かに超える額を伝えられたという事実は、彼には到底看過しうるものでは無かった。
一方、アナークスに怒鳴りつけられたリイドも黙ってはいない。厚化粧越しからも分かる程に顔を紅潮させ、ローテーブル越しに身を乗り出して、彼をグッと睨みつける。
「――な、なにさ! アタシも口から出任せで出した金額じゃあ無いんだよ! スマスマ……ダイサリィ・アームズ&アーマーきってのカリスマカウンター責任者が言ってたんだ、間違いなんかあるモンかい!」
「は……か、カリスマァ……? 何じゃそりゃ……?」
彼女の言葉に呆れ声を出すアナークス。一方の彼女も、彼のあまりの激しい剣幕に、先程までの自信が揺らぎ始めてきたようで、
「え……? ……ひょっとして……違うの……いや、でも――」
一瞬、心の中で葛藤した後、顔を引き攣らせながらワタワタと立ち上がった。
「ちょ――ちょっと、今日は出直すとするよ! 値段に関しては、アタシの方も考え直してみる……。でも、アンタも、もうちょい素直な値段を出せるようにしておくんだね! いいかい!」
「じゃ――じゃから、儂は正直な価格をだな――!」
「あーっ、何が正しいのか、もう訳が分からないよ! じゃあね、嘘つき爺さんっ!」
そう言い捨てると、彼女は振り返りもせずに、ドアを勢いよく開けて、足早に立ち去っていった。
「嘘つき……ええい、嘘などついておらんと言うに!」
アナークスはそう毒づくと、彼女を追ってソファから立ち上がろうとしたが、頭に血を上らせすぎた為か、クラクラと目眩を起こしてへたり込んでしまう。
「く、クソッ! ――誰か! 誰かあるかっ!」
彼は唇を血が出んばかりに噛み締めると、扉の外に向かって声を張り上げた。
「は――はいっ、会長!」
程なく駆けつけてきたサファリアに、アナークスは声高に命じる。
「おい! 今出ていった赤毛の女――アイツを今すぐ追いかけろ! 奴の居場所を突き止めてくるんじゃ!」
「え……は、はい?」
「ええい、早くせんか! 減給するぞ!」
「は――ハイィッ!」
アナークスの命令の意図が掴めずに、戸惑いの表情を浮かべるサファリアだったが、“減給”の二文字を聞くや、弾かれたように走り去っていった。
――ひとり、部屋に残されたアナークスは、ソファの背もたれに身を預け、天井の木目を忌々しく睨みつけ続けるのだった。
狼狽した声を出すアナークスを前に、リイドはニヤニヤ笑いを浮かべて言った。
「今回、契約した仕事の内容は、あの店から“ガルムの爪”を盗み出すって所までだったろ? 盗んだ後の“ガルムの爪”に関しては、何の契約もされてないのさ。――つまり」
そう言うと、彼女は細巻き葉巻の紫煙をアナークスの顔に向けて吹きかける。煙を浴びて咳き込む老人の様子を見て愉快そうな笑い声を上げた後、彼女は言葉を継いだ。
「今の“ガルムの爪”は、アタシの物。ソレをあんたに譲るかどうかは、アタシがその気になるかどうか次第って訳さ」
「そ――そんな、バカな! そんな屁理屈を捏ねおって……この、阿婆擦れがァッ!」
「――さっきも言ったよねえ、会長さん。――アタシの機嫌を損ねたら、“ガルムの爪”は一生アンタの手に入らないって。別に、“ガルムの爪”を買い取ってもらう先は、アンタだけじゃ無いのよ。『ブラレイド武器商会』や『シャアリルク総合武具店』……あ、そうそう。いっそ、『ダイサリィ・アームズ&アーマー』に買い戻してもらうっていうのも、ひとつの手よね。今回の、誰かさんからの依頼の顛末も、おまけにつけて――ね」
「ぐ……ぐうううっ!」
リイドの言葉に、ギリギリと歯噛みするアナークス。彼の様子を見た彼女は、皮肉気に口の端を吊り上げると、脚を組み直して言う。
「さて、お互いの立ち位置を理解して頂けたようなので、早速、ビジネスのお話をしましょうか? ――貴方は、この“ガルムの爪”に幾ら出すのかしら?」
アナークスは、憎悪に満ちた目で彼女を睨みつけながら、暫しの間考え込み、小さな声で答えた。
「…………五百万エィン……」
「――ハッ! ご・ひゃ・く・ッ! たったの五百万エィン?」
アナークスの提示した金額に、リイドは大袈裟に肩を竦めて嘲笑った。
「アンタ、自分で言ってたよねえ? この“ガルムの爪”っていう剣が、どんだけ素晴らしくて貴重なモンなのかをさぁ! そんな逸品を、たったの五百万で買い叩こうって言うのかい?」
そう吐き捨てるように言うと、彼女は憤然とした顔で立ち上がり、彼の手から“ガルムの爪”の鞘を抜き取った。
「あ――!」
「――ああ、分かったよ。アンタの目利きっぷりがさ……。だったら、アタシは、もっとキチンと評価してくれる、目の肥えた真っ当な人の元に、コイツを持ち込むだけ――」
「ま、待て! 解った……! 取り敢えず、座れ――座ってくれ! ……騙して、安く買い取ろうとして……済まなかった」
アナークスが、顔色を失って懇願する。リイドは、そんな彼を見下して鼻で笑うと、再びソファに腰を下ろした。
「まったく……呆れたねえ。詐欺師を騙くらかそうだなんて」
「……知らんのか? 詐欺師と商人は同じものじゃぞ。――陽の当たり方がちいと違うだけじゃ」
「……へん! 口の減らない爺さんめ」
アナークスの言葉に片目を瞑ると、彼女は身を乗り出し、囁くように言った。
「……じゃあ、今度はフェイク無しでお願いするさね。――お幾ら?」
リイドの問いにアナークスは瞑目し、そして、口惜しそうな表情で言った。
「……二千五百……いや、二千八百万エィン。――それが、本当の買い取り金額じゃ……」
「へぇ……!」
アナークスの答えに、リイドはヒューと口笛を吹いた。――が、彼女は首を横に振る。
「……さっきよりは頑張ったけど、まだ足りないねえ。――ゼロが一個」
「は――はぁっ?」
彼女の言葉に、今度はアナークスが呆れる番だった。彼は口から泡を吹き出しながら、目の色を変えて叫ぶ。
「た、足りん筈が無いだろう! 二千八百万エィン……それが、あの“ガルムの爪”の真正の評価額じゃ! それが……『ゼロが足りん』じゃと?」
アナークスは、ローテーブルに拳を打ちつけると、腰を浮かしてリイドの方へ身を乗り出した。
「ならば――逆に訊こう! きさ……お前さんは一体、“ガルムの爪”にいかほどの値がつくと考えておるのじゃっ?」
「い……いかほどって――そりゃ……」
老人の剣幕に、思わず気圧されて、タジタジとしながらも、リイドは虚勢を張るように答える。
「だ……だって、スマスマ……あのオッサンが言ってたんだもの! 『この“ガルムの爪”は、億は下らない価値があるのでスヨ~』ってさ! だから……最低でも一億くらいの値打ちが……あるんだろ、本当は?」
「あ――ある訳無いじゃろ!」
彼女の突拍子も無い話に、思わずアナークスは、我を忘れて怒鳴った。
「億……億じゃと? バカな! いくら“ガルムの爪”が国宝級の聖遺物だとしても、さすがにそこまではいかんわ! 誰じゃ、そんな出鱈目を貴様に吹き込んだのはっ!」
彼がここまで激昂するのは、長年培った武器商人としてのプライドに障ったからである。
彼がつけた“二千八百万エィン”という値段は、彼の経験と知識から弾き出した、この上なく正直な査定額なのだ。それを遙かに超える額を伝えられたという事実は、彼には到底看過しうるものでは無かった。
一方、アナークスに怒鳴りつけられたリイドも黙ってはいない。厚化粧越しからも分かる程に顔を紅潮させ、ローテーブル越しに身を乗り出して、彼をグッと睨みつける。
「――な、なにさ! アタシも口から出任せで出した金額じゃあ無いんだよ! スマスマ……ダイサリィ・アームズ&アーマーきってのカリスマカウンター責任者が言ってたんだ、間違いなんかあるモンかい!」
「は……か、カリスマァ……? 何じゃそりゃ……?」
彼女の言葉に呆れ声を出すアナークス。一方の彼女も、彼のあまりの激しい剣幕に、先程までの自信が揺らぎ始めてきたようで、
「え……? ……ひょっとして……違うの……いや、でも――」
一瞬、心の中で葛藤した後、顔を引き攣らせながらワタワタと立ち上がった。
「ちょ――ちょっと、今日は出直すとするよ! 値段に関しては、アタシの方も考え直してみる……。でも、アンタも、もうちょい素直な値段を出せるようにしておくんだね! いいかい!」
「じゃ――じゃから、儂は正直な価格をだな――!」
「あーっ、何が正しいのか、もう訳が分からないよ! じゃあね、嘘つき爺さんっ!」
そう言い捨てると、彼女は振り返りもせずに、ドアを勢いよく開けて、足早に立ち去っていった。
「嘘つき……ええい、嘘などついておらんと言うに!」
アナークスはそう毒づくと、彼女を追ってソファから立ち上がろうとしたが、頭に血を上らせすぎた為か、クラクラと目眩を起こしてへたり込んでしまう。
「く、クソッ! ――誰か! 誰かあるかっ!」
彼は唇を血が出んばかりに噛み締めると、扉の外に向かって声を張り上げた。
「は――はいっ、会長!」
程なく駆けつけてきたサファリアに、アナークスは声高に命じる。
「おい! 今出ていった赤毛の女――アイツを今すぐ追いかけろ! 奴の居場所を突き止めてくるんじゃ!」
「え……は、はい?」
「ええい、早くせんか! 減給するぞ!」
「は――ハイィッ!」
アナークスの命令の意図が掴めずに、戸惑いの表情を浮かべるサファリアだったが、“減給”の二文字を聞くや、弾かれたように走り去っていった。
――ひとり、部屋に残されたアナークスは、ソファの背もたれに身を預け、天井の木目を忌々しく睨みつけ続けるのだった。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
私はただ自由に空を飛びたいだけなのに!
hennmiasako
ファンタジー
異世界の田舎の孤児院でごく普通の平民の孤児の女の子として生きていたルリエラは、5歳のときに木から落ちて頭を打ち前世の記憶を見てしまった。
ルリエラの前世の彼女は日本人で、病弱でベッドから降りて自由に動き回る事すら出来ず、ただ窓の向こうの空ばかりの見ていた。そんな彼女の願いは「自由に空を飛びたい」だった。でも、魔法も超能力も無い世界ではそんな願いは叶わず、彼女は事故で転落死した。
魔法も超能力も無い世界だけど、それに似た「理術」という不思議な能力が存在する世界。専門知識が必要だけど、前世の彼女の記憶を使って、独学で「理術」を使い、空を自由に飛ぶ夢を叶えようと人知れず努力することにしたルリエラ。
ただの個人的な趣味として空を自由に飛びたいだけなのに、なぜかいろいろと問題が発生して、なかなか自由に空を飛べない主人公が空を自由に飛ぶためにいろいろがんばるお話です。
おっさん聖女!目指せ夢のスローライフ〜聖女召喚のミスで一緒に来たおっさんが更なるミスで本当の聖女になってしまった
ありあんと
ファンタジー
アラサー社会人、時田時夫は会社からアパートに帰る途中、女子高生が聖女として召喚されるのに巻き込まれて異世界に来てしまった。
そして、女神の更なるミスで、聖女の力は時夫の方に付与された。
そんな事とは知らずに時夫を不要なものと追い出す王室と神殿。
そんな時夫を匿ってくれたのは女神の依代となる美人女神官ルミィであった。
帰りたいと願う時夫に女神がチート能力を授けてくれるというので、色々有耶無耶になりつつ時夫は異世界に残留することに。
活躍したいけど、目立ち過ぎるのは危険だし、でもカリスマとして持て囃されたいし、のんびりと過ごしたいけど、ゆくゆくは日本に帰らないといけない。でも、この世界の人たちと別れたく無い。そんな時夫の冒険譚。
ハッピーエンドの予定。
なろう、カクヨムでも掲載
落第錬金術師の工房経営~とりあえず、邪魔するものは爆破します~
みなかみしょう
ファンタジー
錬金術師イルマは最上級の階級である特級錬金術師の試験に落第した。
それも、誰もが受かるはずの『属性判定の試験』に落ちるという形で。
失意の彼女は師匠からすすめられ、地方都市で工房経営をすることに。
目標としていた特級錬金術師への道を断たれ、失意のイルマ。
そんな彼女はふと気づく「もう開き直って好き放題しちゃっていいんじゃない?」
できることに制限があると言っても一級錬金術師の彼女はかなりの腕前。
悪くない生活ができるはず。
むしろ、肩身の狭い研究員生活よりいいかもしれない。
なにより、父も言っていた。
「筋肉と、健康と、錬金術があれば無敵だ」と。
志新たに、生活環境を整えるため、錬金術の仕事を始めるイルマ。
その最中で発覚する彼女の隠れた才能「全属性」。
希少な才能を有していたことを知り、俄然意気込んで仕事を始める。
採取に町からの依頼、魔獣退治。
そして出会う、魔法使いやちょっとアレな人々。
イルマは持ち前の錬金術と新たな力を組み合わせ、着実に評判と実力を高めていく。
これは、一人の少女が錬金術師として、居場所を見つけるまでの物語。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】帝国滅亡の『大災厄』、飼い始めました
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
大陸を制覇し、全盛を極めたアティン帝国を一夜にして滅ぼした『大災厄』―――正体のわからぬ大災害の話は、御伽噺として世に広まっていた。
うっかり『大災厄』の正体を知った魔術師――ルリアージェ――は、大陸9つの国のうち、3つの国から追われることになる。逃亡生活の邪魔にしかならない絶世の美形を連れた彼女は、徐々に覇権争いに巻き込まれていく。
まさか『大災厄』を飼うことになるなんて―――。
真面目なようで、不真面目なファンタジーが今始まる!
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
※2022/05/13 第10回ネット小説大賞、一次選考通過
※2019年春、エブリスタ長編ファンタジー特集に選ばれました(o´-ω-)o)ペコッ
3521回目の異世界転生 〜無双人生にも飽き飽きしてきたので目立たぬように生きていきます〜
I.G
ファンタジー
神様と名乗るおじいさんに転生させられること3521回。
レベル、ステータス、その他もろもろ
最強の力を身につけてきた服部隼人いう名の転生者がいた。
彼の役目は異世界の危機を救うこと。
異世界の危機を救っては、また別の異世界へと転生を繰り返す日々を送っていた。
彼はそんな人生で何よりも
人との別れの連続が辛かった。
だから彼は誰とも仲良くならないように、目立たない回復職で、ほそぼそと異世界を救おうと決意する。
しかし、彼は自分の強さを強すぎる
が故に、隠しきることができない。
そしてまた、この異世界でも、
服部隼人の強さが人々にばれていく
のだった。
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる