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第七章 ふたつの凶行は、何によって下されたのか
第七章其の陸 状況
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「仲間……? いえ、ですから、以前よりそれは違うと申し上げておるではありませぬか!」
イドゥンの厳しい声に、ドリューシュの語気も荒くなった。
「確かにハヤテ殿は、あの“森の悪魔”と同じ姿をしていて、同じ能力を持っています! ――ですが、あいつらの仲間などでは、断じてありません!」
と、ドリューシュは叫ぶと、傍らで片膝をついているハヤテの肩に手を置きながら、玉座の兄の顔を睨みつけた。
「ハヤテ殿は、街の外で、悪魔のひとりと戦って倒した上、凱旋ノ門を抜き、城下町へと侵入したもうひとりの悪魔と戦って、あわや討ち取られるところだった僕を救ってくれたのです! そんなハヤテ殿が、あいつらの仲間な筈は無いでしょう!」
「ふ……フン! どうだかな!」
強い語調で捲し立てるドリューシュの剣幕に、思わずイドゥンは鼻白む。
「ど……どうせ、今は味方面していようと、いざ自分の身が危うくなれば、あちら側に裏返るに決まっているのだ! 結局は、あの者らと同じ、邪悪な質に――」
「兄上! まだ仰るか!」
「……っ!」
武勇に優れた弟に強く叱責され、思わずイドゥンは首を竦める。
その怯える姿を目の当たりにしたドリューシュは、逆に冷静になり、慌てて深々と頭を下げた。
「……失礼いたしました、兄上」
「……フン! ま、まあいい」
臣下に示しがつかぬと敢えて折れた弟の心遣いにも気付かぬ体で、イドゥンの態度はいつもの尊大なそれへと戻る。
そして、玉座の肘掛けに肘をつき、改めてドリューシュの姿を見直すと、その顔を顰めた。
「それよりもだ! 大言を吐いて迎撃に向かった割には、随分とボロボロになって戻って来たな、ドリューシュ! 斯様に泥と血に塗れ……深手まで負っておるではないか。そんなザマでは、『ミアン最強の武人』の二つ名が泣くぞ!」
「……面目次第もございませぬ」
イドゥンに辛辣な言葉をぶつけられ、ドリューシュの顔は憤怒で歪んだが、自制心を総動員して感情の爆発を抑えると、素直に首を垂れる。
が、すぐに首を上げると、鋭い目で兄を見据えながら言葉を継いだ。
「……ですが、兄上こそ、一体何をしておられたのですか?」
「……どういう意味だ?」
ドリューシュの言葉にイドゥンは、警戒するかのように目を細める。
剣呑さを増した兄の様子にも怯む事無く、ドリューシュは凛とした声を張り上げる。
「そんな事、言うまでも無いでしょう!」
そして、足元に横たわるアシュガト二世の亡骸を指さした。
「何故……あなたが付いていながら、父上が……こんな姿になってしまったのですか! 父上――国王陛下は、臣下である貴方が、文字通り命に代えても護らねばならぬものでしょうに!」
「な……何だ、その言い草は! この私が、父上の代わりに死ねば良かったとでも言うのか、貴様は!
私は、ミアン王国の王太子だぞ!」
「王太子よりも、王の命の方が重いに決まってるではないですかっ!」
「ドリューシュ! 貴さ――!」
「止めないか、ふたりとも!」
「「!」」
激しい口喧嘩を始めかけたふたりを鋭い声で制止したのは、それまでずっと黙っていたハヤテだった。
イドゥンは、怒りを露わにしてハヤテを睨みつけ、声を荒げる。
「――この悪魔! 王太子の私に、何て無礼な口を――!」
「ここで、見苦しい兄弟喧嘩はよした方がいい。ここに横たわっている王様――あんた達のお父さんが嘆いているぞ」
「っ!」
「ぐッ――」
ハヤテの言葉に、ハッとした顔をするドリューシュと、憮然とした表情を浮かべて言葉を失うイドゥン。
そんなふたりの顔を交互に見て小さく頷いたハヤテは、もう一度イドゥンに目を向けて、静かに尋ねかけた。
「……イドゥン――様」
「……悪魔が、私の名を気安く呼ぶ――」
「兄上……ッ!」
ハヤテに毒づこうとしたイドゥンだったが、ドリューシュに窘められ、ブスッとした顔で「……何だ?」と尋ねる。
それに対し、ハヤテは簡潔に尋ねる。
「――王様を手にかけたのは、どんなものだった……でしたか?」
「……貴様と同じような格好をした奴だった。仮面はまるで、大きな蒼い宝石のようだった――」
「そうか……でしたか」
ハヤテは、イドゥンの答えに小さく頷きながら、更に問いを重ねた。
「で……そいつは、どこから侵入してきたのですか?」
「それは……分からん!」
イドゥンは、ハヤテの質問に激しく頭を振ると、部屋の片隅を指さして、取り乱しながら捲し立てる。
「ただ……その隅に、いつの間にか水たまりが出来ていて……その水が盛り上がったと思ったら――!」
「なるほど……」
的を得ないイドゥンの言葉に、ドリューシュや居合わせた近衛兵たちは内心で首を傾げるが、ハヤテひとりだけは、得たりとばかりに大きく頷いた。
「それは恐らく、あいつの装甲が持つ『液状化』の能力。――やっぱり」
そう呟くと、ハヤテは顔を蒼白にし、ひとりの装甲戦士の姿を脳裏に浮かべた。
「――王様を殺したのは……装甲戦士ジュエル・ブルーアクアエディション。……牛島聡だ」
◆ ◆ ◆ ◆
「はぁ……はぁ……!」
健一の安否を気遣って、キヤフェの“凱旋ノ門”を飛び出た装甲戦士ツールズは、ようやく健一と別れた地点へと戻ってきた。
「……何だ、こりゃ……」
周囲を見回したツールズは、驚愕の声を上げる。
自分が別れる前には何の変哲もない草原だったはずの一帯が、まるで爆撃でも受けたかのように、その姿を変えていた。
まばらに生えていた木は真っ二つにへし折れ、地面には大きなクレーターが出来ており、まるで道のように草が薙ぎ払われている。
その有様を一目見ただけで、装甲戦士テラとアームドファイターZ2の戦いがいかに激しかったのか窺い知れた。
「……と、それどころじゃねえ……!」
一瞬、目の前の風景に、呆然としていたツールズだったが、ハッと我に返ると、キョロキョロと周囲を見回す。
「おおい、健一ィ! どこだ! どこに居やがる! 返事しやがれ!」
彼は、胸の中で渦巻く不安を吹き飛ばそうとするかのように、その声を張り上げた。
「おい、ガキみてえに、かくれんぼなんかしてんじゃねえよ! ……まあ、テメエはガキだけどよ。ははは……!」
ツールズは、健一を嘲るように乾いた笑い声を立てる。いつものように、「もう! だから、ボクはガキじゃないって言ってるだろ!」と、健一がふくれっ面をしながら出てくる事を期待して――。
「……」
だが、健一の姿どころか、幼さを残した高い声も全く聞こえない……。
ツールズの胸が、バクバクと音を立てる。
彼は、不安を振り払おうと、再び怒鳴り声を上げる。
「……おおい! マジでいい加減にしろ! さっさと返事しねえと――」
「――い。……おおーい……」
「――ッ!」
その時、風に乗って、微かだが、ハッキリとした声が聴こえてきた。ツールズは、ハッと顔を上げると、声が聴こえてきた方向に走り出す。
「居やがった――!」
夜闇に紛れてはっきりとは見えないが、大きなクレーターの窪みから伸びた人間の手が、左右に揺れているのが見えた。
「んだよ、クソガキ! 生きてるんだったら、さっさと返事しろってんだよ、コノヤロー!」
走りながら悪態をつくツールズだったが、その仮面の下の口は綻んでいる。
(……テラの野郎が持っていたZバックルは、偽物だったんだな。じゃなきゃ、生きてるアイツの装甲アイテムが光る板に戻る事なんてあり得ねえもんな!)
そんな事を考えている内に、手が伸びていたクレーターに辿り着いた。
ツールズは、クレーターの縁に脚をかけると、窪みに居る者に嘲笑を浴びせてやる。
「んだよ、クソガキ! テラの野郎に負けちまったんだって? まったく、ザマァねえ……な……?」
……が、その声は途中で途切れた。
――そこに立っていたのが、健一ではなかったからだ。
窪みに立つ男は、軽く手を上げると、にこやかな微笑みを浮かべて、呆然とするツールズに声をかけた。
「やあ、薫くん。君は無事だったんだね。良かったよ」
「う……牛島の旦那? 何でここに――」
意外な人物の姿に、ツールズは戸惑いの表情を浮かべるが、牛島の足元に横たわっているものを見た瞬間、目を飛び出さんばかりに見開き、息を呑んだ。
縺れる舌を苦労して動かしながら、彼は擦れる声で、その名を呼ぶ。
「け……健……一……?」
牛島の傍らに力無く横たわっていたのは、胸から夥しい血を流した――健一の身体だった。
イドゥンの厳しい声に、ドリューシュの語気も荒くなった。
「確かにハヤテ殿は、あの“森の悪魔”と同じ姿をしていて、同じ能力を持っています! ――ですが、あいつらの仲間などでは、断じてありません!」
と、ドリューシュは叫ぶと、傍らで片膝をついているハヤテの肩に手を置きながら、玉座の兄の顔を睨みつけた。
「ハヤテ殿は、街の外で、悪魔のひとりと戦って倒した上、凱旋ノ門を抜き、城下町へと侵入したもうひとりの悪魔と戦って、あわや討ち取られるところだった僕を救ってくれたのです! そんなハヤテ殿が、あいつらの仲間な筈は無いでしょう!」
「ふ……フン! どうだかな!」
強い語調で捲し立てるドリューシュの剣幕に、思わずイドゥンは鼻白む。
「ど……どうせ、今は味方面していようと、いざ自分の身が危うくなれば、あちら側に裏返るに決まっているのだ! 結局は、あの者らと同じ、邪悪な質に――」
「兄上! まだ仰るか!」
「……っ!」
武勇に優れた弟に強く叱責され、思わずイドゥンは首を竦める。
その怯える姿を目の当たりにしたドリューシュは、逆に冷静になり、慌てて深々と頭を下げた。
「……失礼いたしました、兄上」
「……フン! ま、まあいい」
臣下に示しがつかぬと敢えて折れた弟の心遣いにも気付かぬ体で、イドゥンの態度はいつもの尊大なそれへと戻る。
そして、玉座の肘掛けに肘をつき、改めてドリューシュの姿を見直すと、その顔を顰めた。
「それよりもだ! 大言を吐いて迎撃に向かった割には、随分とボロボロになって戻って来たな、ドリューシュ! 斯様に泥と血に塗れ……深手まで負っておるではないか。そんなザマでは、『ミアン最強の武人』の二つ名が泣くぞ!」
「……面目次第もございませぬ」
イドゥンに辛辣な言葉をぶつけられ、ドリューシュの顔は憤怒で歪んだが、自制心を総動員して感情の爆発を抑えると、素直に首を垂れる。
が、すぐに首を上げると、鋭い目で兄を見据えながら言葉を継いだ。
「……ですが、兄上こそ、一体何をしておられたのですか?」
「……どういう意味だ?」
ドリューシュの言葉にイドゥンは、警戒するかのように目を細める。
剣呑さを増した兄の様子にも怯む事無く、ドリューシュは凛とした声を張り上げる。
「そんな事、言うまでも無いでしょう!」
そして、足元に横たわるアシュガト二世の亡骸を指さした。
「何故……あなたが付いていながら、父上が……こんな姿になってしまったのですか! 父上――国王陛下は、臣下である貴方が、文字通り命に代えても護らねばならぬものでしょうに!」
「な……何だ、その言い草は! この私が、父上の代わりに死ねば良かったとでも言うのか、貴様は!
私は、ミアン王国の王太子だぞ!」
「王太子よりも、王の命の方が重いに決まってるではないですかっ!」
「ドリューシュ! 貴さ――!」
「止めないか、ふたりとも!」
「「!」」
激しい口喧嘩を始めかけたふたりを鋭い声で制止したのは、それまでずっと黙っていたハヤテだった。
イドゥンは、怒りを露わにしてハヤテを睨みつけ、声を荒げる。
「――この悪魔! 王太子の私に、何て無礼な口を――!」
「ここで、見苦しい兄弟喧嘩はよした方がいい。ここに横たわっている王様――あんた達のお父さんが嘆いているぞ」
「っ!」
「ぐッ――」
ハヤテの言葉に、ハッとした顔をするドリューシュと、憮然とした表情を浮かべて言葉を失うイドゥン。
そんなふたりの顔を交互に見て小さく頷いたハヤテは、もう一度イドゥンに目を向けて、静かに尋ねかけた。
「……イドゥン――様」
「……悪魔が、私の名を気安く呼ぶ――」
「兄上……ッ!」
ハヤテに毒づこうとしたイドゥンだったが、ドリューシュに窘められ、ブスッとした顔で「……何だ?」と尋ねる。
それに対し、ハヤテは簡潔に尋ねる。
「――王様を手にかけたのは、どんなものだった……でしたか?」
「……貴様と同じような格好をした奴だった。仮面はまるで、大きな蒼い宝石のようだった――」
「そうか……でしたか」
ハヤテは、イドゥンの答えに小さく頷きながら、更に問いを重ねた。
「で……そいつは、どこから侵入してきたのですか?」
「それは……分からん!」
イドゥンは、ハヤテの質問に激しく頭を振ると、部屋の片隅を指さして、取り乱しながら捲し立てる。
「ただ……その隅に、いつの間にか水たまりが出来ていて……その水が盛り上がったと思ったら――!」
「なるほど……」
的を得ないイドゥンの言葉に、ドリューシュや居合わせた近衛兵たちは内心で首を傾げるが、ハヤテひとりだけは、得たりとばかりに大きく頷いた。
「それは恐らく、あいつの装甲が持つ『液状化』の能力。――やっぱり」
そう呟くと、ハヤテは顔を蒼白にし、ひとりの装甲戦士の姿を脳裏に浮かべた。
「――王様を殺したのは……装甲戦士ジュエル・ブルーアクアエディション。……牛島聡だ」
◆ ◆ ◆ ◆
「はぁ……はぁ……!」
健一の安否を気遣って、キヤフェの“凱旋ノ門”を飛び出た装甲戦士ツールズは、ようやく健一と別れた地点へと戻ってきた。
「……何だ、こりゃ……」
周囲を見回したツールズは、驚愕の声を上げる。
自分が別れる前には何の変哲もない草原だったはずの一帯が、まるで爆撃でも受けたかのように、その姿を変えていた。
まばらに生えていた木は真っ二つにへし折れ、地面には大きなクレーターが出来ており、まるで道のように草が薙ぎ払われている。
その有様を一目見ただけで、装甲戦士テラとアームドファイターZ2の戦いがいかに激しかったのか窺い知れた。
「……と、それどころじゃねえ……!」
一瞬、目の前の風景に、呆然としていたツールズだったが、ハッと我に返ると、キョロキョロと周囲を見回す。
「おおい、健一ィ! どこだ! どこに居やがる! 返事しやがれ!」
彼は、胸の中で渦巻く不安を吹き飛ばそうとするかのように、その声を張り上げた。
「おい、ガキみてえに、かくれんぼなんかしてんじゃねえよ! ……まあ、テメエはガキだけどよ。ははは……!」
ツールズは、健一を嘲るように乾いた笑い声を立てる。いつものように、「もう! だから、ボクはガキじゃないって言ってるだろ!」と、健一がふくれっ面をしながら出てくる事を期待して――。
「……」
だが、健一の姿どころか、幼さを残した高い声も全く聞こえない……。
ツールズの胸が、バクバクと音を立てる。
彼は、不安を振り払おうと、再び怒鳴り声を上げる。
「……おおい! マジでいい加減にしろ! さっさと返事しねえと――」
「――い。……おおーい……」
「――ッ!」
その時、風に乗って、微かだが、ハッキリとした声が聴こえてきた。ツールズは、ハッと顔を上げると、声が聴こえてきた方向に走り出す。
「居やがった――!」
夜闇に紛れてはっきりとは見えないが、大きなクレーターの窪みから伸びた人間の手が、左右に揺れているのが見えた。
「んだよ、クソガキ! 生きてるんだったら、さっさと返事しろってんだよ、コノヤロー!」
走りながら悪態をつくツールズだったが、その仮面の下の口は綻んでいる。
(……テラの野郎が持っていたZバックルは、偽物だったんだな。じゃなきゃ、生きてるアイツの装甲アイテムが光る板に戻る事なんてあり得ねえもんな!)
そんな事を考えている内に、手が伸びていたクレーターに辿り着いた。
ツールズは、クレーターの縁に脚をかけると、窪みに居る者に嘲笑を浴びせてやる。
「んだよ、クソガキ! テラの野郎に負けちまったんだって? まったく、ザマァねえ……な……?」
……が、その声は途中で途切れた。
――そこに立っていたのが、健一ではなかったからだ。
窪みに立つ男は、軽く手を上げると、にこやかな微笑みを浮かべて、呆然とするツールズに声をかけた。
「やあ、薫くん。君は無事だったんだね。良かったよ」
「う……牛島の旦那? 何でここに――」
意外な人物の姿に、ツールズは戸惑いの表情を浮かべるが、牛島の足元に横たわっているものを見た瞬間、目を飛び出さんばかりに見開き、息を呑んだ。
縺れる舌を苦労して動かしながら、彼は擦れる声で、その名を呼ぶ。
「け……健……一……?」
牛島の傍らに力無く横たわっていたのは、胸から夥しい血を流した――健一の身体だった。
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