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第四章 孤独な狼は、猫獣人たちと解り合う事ができるのか
第四章其の肆 目標
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「……大丈夫ですか? ハヤテさ――あ」
先ほどからずっと、鏡に映った自分の顔を眺め続けているハヤテに、おずおずと声をかけるフラニィだったが、その途中でハッとした表情を浮かべて、手で口を押さえた。
「……そういえば、ハヤテ様は“ハヤテ様”じゃないのでしたね……。どうしましょう? これから何とお呼びすれば……?」
「ははは……」
困った様子のフラニィに、ハヤテは苦笑いを浮かべ、小さく頭を振る。
「いや……。確かに、本当の俺は“焔良疾風”じゃなくて、ただのしがないフリーターの“仁科勝悟”だけど……。別に、呼び方はどっちでもいいよ。“ハヤテ”のままでもさ」
「あ……そう、ですか……」
フラニィは、ハヤテの言葉にはにかみ笑いを浮かべながら、小さく頷いた。
「じゃ……じゃあ……やっぱり、言い慣れてるので――ハヤテ様、で」
「うん」
フラニィに名を呼ばれ、ハヤテはこそばゆい思いを感じながら頷き返す。
「……うふふ」
「ははは……」
顔を見合わせて、おかしそうに笑い合うふたり。
――と、
「で……、どうでした? ご自身の、本当の顔をご覧になって――」
興味津々の様子で、目をキラキラと輝かせたフラニィが、ハヤテに尋ねてきた。
彼女の問いを受け、ハヤテはもう一度鏡の中の自分の顔を見直す。
「……正直、今まで自分の顔だと思ってた“焔良疾風”の顔の方がカッコ良かったなぁ。実際の――“仁科勝悟”の顔は、何て言うか……平凡っていうか、パッとしないっていうか……」
「で、でも! あたしは好――良いと思いますよ!」
「うん……ありがとう」
ぶんぶんと激しく頭を振りながら言うフラニィに、ハヤテはニコリと笑い返した。
「まあ、確かに冴えない顔だけど、別に嫌いな顔って訳でもないよ。――むしろ、見てると何だか安心する」
そう言いながら、鏡を傾けて、様々な角度から映した己の顔を観察してみる。
「……まあ、二十年以上もずっと見慣れてただろう顔だからね。馴染んでて当然――か」
「あ……その口ぶりだと、以前の記憶は……まだ?」
「――うん」
フラニィの問いに、ハヤテは少しだけ顔を曇らせて頷いた。
「自分が“仁科勝悟”だという事は理解できたけど、あとの記憶は、まだぼんやりとしか……。コンビニでバイトしていた事や、家のテレビで特撮番組の『装甲戦士テラ』を観てたって事くらいかな……」
(――恐らく、度々夢で見た情景は、自分が2020年の日本で経験した、現実の記憶だったんだろう)
そう考えると、腑に落ちる。
――と、ハヤテの脳裏に、もう一場面、かつての夢で見た光景が浮かび上がった。
(なら……。あの、キレたクレーマーにナイフで背中を刺された事も、現実だったのか……?)
ハヤテは、ゴクリと生唾を飲み込んで、手を恐る恐る、背中の方へと這わせる。
――が、今の彼の背中に、その時の傷らしい痕や引き攣れは無いようだった。
ハヤテの脳裏に、山小屋での牛島の言葉が甦る。
『――「ジョギングをしていたら」とか「駅のホームから転落して、電車の車輪に轢かれる寸前に」とか「世を儚んでビルから飛び降りたら」って人も居たね』
――牛島は、“オチビト”達は、様々な状況で異世界に堕とされたのだと言っていた。
ならば……、
(……俺も、あのクレーマーに刺された事がきっかけで、この異世界へと飛ばされてきたのだろうか?)
そう考えながら、ハヤテは無意識に溜息を吐いた。
「……やっぱり、ハヤテ様も、元の世界に戻りたいんですか?」
「え……?」
知らぬ内に、深い思考の渦に沈んでいたハヤテは、突然かけられた声に、ハッとして顔を上げる。
彼の前で、フラニィがヒゲを下に垂らし、どことなく寂し気な表情をして俯いていた。
彼女は、テーブルの上に視線を落としたまま、小さな声で言う。
「……そうですよね。ハヤテ様にとっては、居心地の悪い所ですものね、ここは……。森のあいつらと同じように、一刻も早く元の世界に帰りたいのは当たり前――」
「――ううん、どうなんだろう……」
「……え?」
今度は、フラニィが驚いて顔を上げる番だった。
彼女は、その金色の瞳を真ん丸に見開いて、ポリポリと頭を掻いているハヤテを凝視した。
「それって……どういう……?」
「いや……」
ハヤテは、フラニィの問いかけに対し、困ったように苦笑いを浮かべて答える。
「いざ、自分が仁科勝悟だと認識した今になっても、正直、元の世界に戻りたいという気が、あまりしないんだ。牛島たちの元から逃げ出したのも、君を助けたい一心で起こした行動の結果でしかないし……」
そう言うと、ハヤテは目を宙に這わせる。
――その脳裏に、昨日戦った、シーフの姿が浮かんだ。
「少なくとも……俺には、シーフや牛島たちの様に、『元の世界に戻りたい』という強い望みは無いみたいなんだな。――何故なのかは分からないんだけど」
そう呟くように言うと、彼は視線をフラニィの顔へと戻し、柔らかな微笑を浮かべて言葉を継ぐ。
「だから――今は、『君を守る』って事を、この世界での俺の目標にしてみようと思ってる。……君にしてみたら、迷惑かもしれないんだけ――」
「い……いいえ!」
ハヤテの言葉を、フラニィの弾んだ声が遮った。
彼女は、目を潤ませながら、頻りに頷きながら上ずった声で言う。
「め……迷惑だなんて、そんな! あたし……嬉しいです! ハヤテ様に、ずっと――」
「入るぞ、悪魔!」
フラニィの歓喜の声は、不躾な野太い声によって遮られた。
突然、ノックも無しに開け放たれた扉から、全身を物々しい鎧で覆った数人の猫獣人が次々と部屋の中に雪崩れ込んでくる。
突然の闖入者に、フラニィは驚きつつも、毅然とした声を上げた。
「な――何なのです、あなた達! 無礼な――」
「――ああ、これはフラニィ殿下。お取り込み中のところ、失礼いたしますぞ」
そう嫌味たらしく言いながら、兵士たちに続いて悠然と部屋に入ってきたのは――、
「……アンタは――」
「ぐ――グスターブ!」
キヤフェの城壁付近で、ハヤテとフラニィを保護した近衛団の指揮官・グスターブだった。
彼は、フラニィに対して慇懃に会釈すると、敵意に満ちた目をハヤテに向けた。
「餌は食ったな。――ならば、今からついてきてもらおう。まあ……否だと言っても、首に縄をつけて連れていくがな」
「何て言い草ですか! ハヤテ様は、あたしの恩人で……そして、昨日の悪魔の襲撃からお父様を守って下さった方ですよ! 無礼でしょう!」
グスターブの不遜な言葉に、フラニィが目を吊り上げて咎めた。
「こんな、無礼な男に従う事はありません! この、ミアン王国第三王女・フラニィ・エル・ファスナフォリックの名において、あなたの指示を拒否致します!」
「ふふ……。申し訳ございませんが、それは出来かねます、フラニィ殿下」
「……え?」
含み笑いを浮かべながら、ゆっくりと首を横に振るグスターブの不遜な態度に、フラニィが戸惑いの声を上げる。
彼女の様子を見て皮肉気に口の端を吊り上げたグスターブは、勝ち誇ったように胸を張ると、ここぞとばかりに声を張り上げた。
「何故なら――この命は、ミアン王国第一王太子・イドゥン・レゾ・ファスナフォリック殿下直々の御命で御座います故」
先ほどからずっと、鏡に映った自分の顔を眺め続けているハヤテに、おずおずと声をかけるフラニィだったが、その途中でハッとした表情を浮かべて、手で口を押さえた。
「……そういえば、ハヤテ様は“ハヤテ様”じゃないのでしたね……。どうしましょう? これから何とお呼びすれば……?」
「ははは……」
困った様子のフラニィに、ハヤテは苦笑いを浮かべ、小さく頭を振る。
「いや……。確かに、本当の俺は“焔良疾風”じゃなくて、ただのしがないフリーターの“仁科勝悟”だけど……。別に、呼び方はどっちでもいいよ。“ハヤテ”のままでもさ」
「あ……そう、ですか……」
フラニィは、ハヤテの言葉にはにかみ笑いを浮かべながら、小さく頷いた。
「じゃ……じゃあ……やっぱり、言い慣れてるので――ハヤテ様、で」
「うん」
フラニィに名を呼ばれ、ハヤテはこそばゆい思いを感じながら頷き返す。
「……うふふ」
「ははは……」
顔を見合わせて、おかしそうに笑い合うふたり。
――と、
「で……、どうでした? ご自身の、本当の顔をご覧になって――」
興味津々の様子で、目をキラキラと輝かせたフラニィが、ハヤテに尋ねてきた。
彼女の問いを受け、ハヤテはもう一度鏡の中の自分の顔を見直す。
「……正直、今まで自分の顔だと思ってた“焔良疾風”の顔の方がカッコ良かったなぁ。実際の――“仁科勝悟”の顔は、何て言うか……平凡っていうか、パッとしないっていうか……」
「で、でも! あたしは好――良いと思いますよ!」
「うん……ありがとう」
ぶんぶんと激しく頭を振りながら言うフラニィに、ハヤテはニコリと笑い返した。
「まあ、確かに冴えない顔だけど、別に嫌いな顔って訳でもないよ。――むしろ、見てると何だか安心する」
そう言いながら、鏡を傾けて、様々な角度から映した己の顔を観察してみる。
「……まあ、二十年以上もずっと見慣れてただろう顔だからね。馴染んでて当然――か」
「あ……その口ぶりだと、以前の記憶は……まだ?」
「――うん」
フラニィの問いに、ハヤテは少しだけ顔を曇らせて頷いた。
「自分が“仁科勝悟”だという事は理解できたけど、あとの記憶は、まだぼんやりとしか……。コンビニでバイトしていた事や、家のテレビで特撮番組の『装甲戦士テラ』を観てたって事くらいかな……」
(――恐らく、度々夢で見た情景は、自分が2020年の日本で経験した、現実の記憶だったんだろう)
そう考えると、腑に落ちる。
――と、ハヤテの脳裏に、もう一場面、かつての夢で見た光景が浮かび上がった。
(なら……。あの、キレたクレーマーにナイフで背中を刺された事も、現実だったのか……?)
ハヤテは、ゴクリと生唾を飲み込んで、手を恐る恐る、背中の方へと這わせる。
――が、今の彼の背中に、その時の傷らしい痕や引き攣れは無いようだった。
ハヤテの脳裏に、山小屋での牛島の言葉が甦る。
『――「ジョギングをしていたら」とか「駅のホームから転落して、電車の車輪に轢かれる寸前に」とか「世を儚んでビルから飛び降りたら」って人も居たね』
――牛島は、“オチビト”達は、様々な状況で異世界に堕とされたのだと言っていた。
ならば……、
(……俺も、あのクレーマーに刺された事がきっかけで、この異世界へと飛ばされてきたのだろうか?)
そう考えながら、ハヤテは無意識に溜息を吐いた。
「……やっぱり、ハヤテ様も、元の世界に戻りたいんですか?」
「え……?」
知らぬ内に、深い思考の渦に沈んでいたハヤテは、突然かけられた声に、ハッとして顔を上げる。
彼の前で、フラニィがヒゲを下に垂らし、どことなく寂し気な表情をして俯いていた。
彼女は、テーブルの上に視線を落としたまま、小さな声で言う。
「……そうですよね。ハヤテ様にとっては、居心地の悪い所ですものね、ここは……。森のあいつらと同じように、一刻も早く元の世界に帰りたいのは当たり前――」
「――ううん、どうなんだろう……」
「……え?」
今度は、フラニィが驚いて顔を上げる番だった。
彼女は、その金色の瞳を真ん丸に見開いて、ポリポリと頭を掻いているハヤテを凝視した。
「それって……どういう……?」
「いや……」
ハヤテは、フラニィの問いかけに対し、困ったように苦笑いを浮かべて答える。
「いざ、自分が仁科勝悟だと認識した今になっても、正直、元の世界に戻りたいという気が、あまりしないんだ。牛島たちの元から逃げ出したのも、君を助けたい一心で起こした行動の結果でしかないし……」
そう言うと、ハヤテは目を宙に這わせる。
――その脳裏に、昨日戦った、シーフの姿が浮かんだ。
「少なくとも……俺には、シーフや牛島たちの様に、『元の世界に戻りたい』という強い望みは無いみたいなんだな。――何故なのかは分からないんだけど」
そう呟くように言うと、彼は視線をフラニィの顔へと戻し、柔らかな微笑を浮かべて言葉を継ぐ。
「だから――今は、『君を守る』って事を、この世界での俺の目標にしてみようと思ってる。……君にしてみたら、迷惑かもしれないんだけ――」
「い……いいえ!」
ハヤテの言葉を、フラニィの弾んだ声が遮った。
彼女は、目を潤ませながら、頻りに頷きながら上ずった声で言う。
「め……迷惑だなんて、そんな! あたし……嬉しいです! ハヤテ様に、ずっと――」
「入るぞ、悪魔!」
フラニィの歓喜の声は、不躾な野太い声によって遮られた。
突然、ノックも無しに開け放たれた扉から、全身を物々しい鎧で覆った数人の猫獣人が次々と部屋の中に雪崩れ込んでくる。
突然の闖入者に、フラニィは驚きつつも、毅然とした声を上げた。
「な――何なのです、あなた達! 無礼な――」
「――ああ、これはフラニィ殿下。お取り込み中のところ、失礼いたしますぞ」
そう嫌味たらしく言いながら、兵士たちに続いて悠然と部屋に入ってきたのは――、
「……アンタは――」
「ぐ――グスターブ!」
キヤフェの城壁付近で、ハヤテとフラニィを保護した近衛団の指揮官・グスターブだった。
彼は、フラニィに対して慇懃に会釈すると、敵意に満ちた目をハヤテに向けた。
「餌は食ったな。――ならば、今からついてきてもらおう。まあ……否だと言っても、首に縄をつけて連れていくがな」
「何て言い草ですか! ハヤテ様は、あたしの恩人で……そして、昨日の悪魔の襲撃からお父様を守って下さった方ですよ! 無礼でしょう!」
グスターブの不遜な言葉に、フラニィが目を吊り上げて咎めた。
「こんな、無礼な男に従う事はありません! この、ミアン王国第三王女・フラニィ・エル・ファスナフォリックの名において、あなたの指示を拒否致します!」
「ふふ……。申し訳ございませんが、それは出来かねます、フラニィ殿下」
「……え?」
含み笑いを浮かべながら、ゆっくりと首を横に振るグスターブの不遜な態度に、フラニィが戸惑いの声を上げる。
彼女の様子を見て皮肉気に口の端を吊り上げたグスターブは、勝ち誇ったように胸を張ると、ここぞとばかりに声を張り上げた。
「何故なら――この命は、ミアン王国第一王太子・イドゥン・レゾ・ファスナフォリック殿下直々の御命で御座います故」
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