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第一章 異世界に堕ちし者は、何を目指すのか
第一章其の壱 朧夢
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◆ ◆ ◆ ◆
「ん……」
男は、鉛のように重い瞼をこじ開け、ムクリと身を起こした。
ボサボサに髪が伸びた頭を掻きむしりながら、寝惚け眼で辺りを見回す。
――黒カビの生えた天井、
――穴の開いた襖、
――すっかり日焼けしたボロボロの畳、
――その上に敷かれ、今まで自分が横臥していた煎餅布団、
――コミックしか入っていない、背の低い本棚、
――小さなテレビ台の上に乗った、古ぼけた20インチの液晶テレビ……。
そこは、見慣れた自分の部屋に間違いなかった。
彼は、手の甲で寝ぼけ眼をゴシゴシと擦りながら、大きな欠伸をした。
「……夢か」
どこか残念そうに呟いた男は、枕元に置いてあったスマホの電源ボタンを押す。
「やべ……もう五分前じゃねえかよ!」
そう叫んだ彼は、薄い掛け布団をはね除けると、急いで玄関脇の台所に向かった。
蛇口を捻り、流れ落ちる水を両手で掬って、乱暴に顔を洗う。
ふと横を見ると、無精髭を湛えた若い男の顔が、鏡の中から自分を覗いていた。
「……くそっ」
その覇気の無い顔に苛ついた彼が、顔を歪めて舌打ちをすると、鏡の中の顔も同じ様に舌打ちする。
思わず鏡を叩き割りたい衝動に駆られた男だったが、すんでの所で思いとどまり、代わりに大きな溜息を吐いた。
彼は、鏡の横に吊されていた手ぬぐいで顔を拭くと、部屋の方へ戻る。
さっきまで寝ていた布団の上で胡座をかくと、枕の下に埋まっていたリモコンを引っ張り出し、テレビに向けて電源ボタンを押した。
ブン――
虫の羽音のような音と共に、真っ暗だったテレビの画面に光が灯る。
退屈なCMが流れる画面の左上には、“8:59”という時間が表示されていた。
「さて……、俺の人生で唯一の、お楽しみの時間だ」
そう呟いて、自嘲気味に顔を歪めた彼は、無意識のうちに背筋を伸ばして、テレビの液晶画面に正対した。
そして、左上の時計表示が“9:00”に変わり――、
「始まった――!」
――生きる為の最低限の金を稼ぐ為に、このボロアパートとバイト先のコンビニを往復するだけの、灰色に濁った男の人生。
そんな、彼を取り巻く無色の世界を鮮やかに彩り、彼の凍った感情を融かし出す至福の時間……。
それは、ビートの効いたギターの前奏から始まった――!
◆ ◆ ◆ ◆
「ん……」
男は、鉛のように重い瞼をこじ開け、ムクリと身を起こし、キョロキョロと辺りを見回した。
どうやら……自分が寝ているのは大きな木の洞の中らしい。洞の隙間からは、鬱蒼と茂る森の枝葉のシルエットと、無数の星が瞬く夜空が見えた。
彼は、不安げな表情を浮かべながら、気を失う前に、自分の身に何が起こったのを思い出そうとする。
(確か……。森の中で目を醒まして彷徨う内に、猫みたいな顔をした女の子と……ドラゴンに出会ったんだったっけ……)
そこまで思い出したところで、ようやく自分の膝の上に何か重みのあるものが乗っている事に気が付いた。
「……コンセプト・ディスク・ドライブ……か」
彼は、その赤い“ポータブルプレーヤー”の名を呟く。
(そうだ……。俺は、コイツで“装甲戦士テラ”に変身して、ドラゴンを――!)
カッと目を見開いた彼は、慌てて立ち上がろうとした――
「痛ッ……!」
瞬間、胸に鈍い痛みが走り、思わず彼は顔を顰めた。
「あ……! だ、大丈夫ですか?」
男が上げた呻き声を聞きつけ、血相を変えて駈け寄ってきたのは、先ほど彼がドラゴンから救った猫少女だった。
彼女は横たわる彼の傍らに膝をつくと、大きな木の葉に載せた赤い木の実を差し出してきた。
「あ……あの! これ、食べて下さい! クタトの実です。痛みを和らげる効能がありますから……」
「え……?」
彼は、目の前に差し出された木の葉と、心配そうな表情を浮かべている猫少女の顔を交互に見回しながら、当惑の表情を浮かべる。
彼の躊躇ったのを目敏く見止めた猫少女は、その口ひげと肩を落とした。
「あ……そ、そうですよね。いきなり、見知らぬ女から木の実を差し出されても、警戒しちゃいますよね……」
「え……あ、いや……! そ、そういう訳じゃ無くて……」
しょげ返った様子の猫娘を前に、男は慌てて首を横に振る。
「き……君を疑ってる訳じゃないんだ。た……ただ、状況が全く掴めていなくて」
そう言いながら、男は木の葉の上に乗った赤い実を一粒摘まみ上げ、口の中に放り込んだ。
――意を決して噛み潰すと、たちまち口の中いっぱいに果汁が溢れ、彼は思わず顔を顰める。
「す……酸っぱ!」
「あ……お水お水……」
悶絶する男の様子に、猫少女は慌てて筒を渡した。
涙目の男は、急いで受け取った筒を口につけ、一気に傾ける。
冷たい水が口中を満たし、彼は一気に飲み干した。
「ふう……」
何とか落ち着き、男は安堵の息を吐く。
「あ……あの……ごめんなさい。大丈夫……ですか?」
一生懸命、彼の背中を擦りながら、猫少女はペコリと頭を下げた。
男は思わず苦笑を浮かべて、少女に答える。
「あ……うん、もう大丈夫だよ。俺の方こそ、心配させてすまない」
「い……いえ! とんでもないです!」
猫少女は、男の謝罪の言葉に大きく眼を見開き、鼻の先を真っ赤にした。――よく分からないが、どうやら照れているらしい。
男は、そんな猫少女の顔をしげしげと見つめた。
「……念の為に訊くけどさ。その……君の顔って、“着ぐるみ”とかじゃ――ないよなぁ……」
「キグルミ……?」
男の言葉に、キョトンとした顔で首を傾げる猫少女。
「そっか……。ごめん、ちょっといいかな?」
「……ッ? ふ、ふにゃっ!」
猫少女は怪訝な表情を浮かべたが、男がおもむろに手を伸ばして、自分の顔を撫で始めた事にビックリし、思わず悲鳴を上げた。
だが、男はそんな相手のリアクションも意に介さず、彼女の顔のあちこちを撫で回しながら、しきりに唸る。
「……この毛並み……耳もちゃんと動くのか……あ、鼻は濡れてるんだ。……やっぱり、まるっきり猫だなぁ。――あ、ヒゲは……」
「や――止めて下さいっ!」
彼の手が自分のヒゲに触れようとした瞬間、猫少女は声を荒げる。
男は、その剣幕にビックリして、思わず手を引っ込めた。
「あ……ご、ゴメン……」
「ふにゃあ……何するんですかぁ……! おひげに触られたら……もうお嫁に行けなくなっちゃう……」
「え……? ひ、ヒゲってそういう……? あ、ゴメン! 知らなかったとはいえ、ホントにゴメン!」
……どうやら、この猫少女にとっては、ヒゲを触られるという事は、『貞淑を奪われる』行為に等しいらしい。
彼は、深々と頭を下げ、おずおずと尋ねた。
「と……ところで。き――君は一体何者なんだ? 人間とは……また違うよなぁ? じゃあ、やっぱりネコ?」
「……ネコ? ネコって何ですか?」
男の問いかけに、キョトンとした様子で目を丸くする猫少女。しらを切っている感じはしない。どうやら、本当に“ネコ”という生き物の事を知らないらしい。
――という事は、
(やっぱり……ここは“異世界”的な場所だって事だな……)
“異世界”――そう考えれば、猫が立って喋っていたり、伝説上の存在であるはずのドラゴンが自分に襲いかかってきた事にも説明がつく。
彼は小さく頷くと、猫少女の顔をジッと見ながら、ゆっくりと尋ねた。
「――じゃあ、改めて訊こう。……君の名前は、何て言うんだ?」
「あ……あたしの名前――ですか?」
猫少女は目をパチクリとさせるが、すぐに柔らかな微笑を浮かべた。
「……そういえば、まだ名前をお伝えしていませんでしたね」
そう言うと、彼女はスカートの裾を摘まんで横に広げながら、静かな声で答えた。
「あたしは……フラニィと申します。ミアン王国の国王・アシュガト二世の第三王女ですわ」
「ん……」
男は、鉛のように重い瞼をこじ開け、ムクリと身を起こした。
ボサボサに髪が伸びた頭を掻きむしりながら、寝惚け眼で辺りを見回す。
――黒カビの生えた天井、
――穴の開いた襖、
――すっかり日焼けしたボロボロの畳、
――その上に敷かれ、今まで自分が横臥していた煎餅布団、
――コミックしか入っていない、背の低い本棚、
――小さなテレビ台の上に乗った、古ぼけた20インチの液晶テレビ……。
そこは、見慣れた自分の部屋に間違いなかった。
彼は、手の甲で寝ぼけ眼をゴシゴシと擦りながら、大きな欠伸をした。
「……夢か」
どこか残念そうに呟いた男は、枕元に置いてあったスマホの電源ボタンを押す。
「やべ……もう五分前じゃねえかよ!」
そう叫んだ彼は、薄い掛け布団をはね除けると、急いで玄関脇の台所に向かった。
蛇口を捻り、流れ落ちる水を両手で掬って、乱暴に顔を洗う。
ふと横を見ると、無精髭を湛えた若い男の顔が、鏡の中から自分を覗いていた。
「……くそっ」
その覇気の無い顔に苛ついた彼が、顔を歪めて舌打ちをすると、鏡の中の顔も同じ様に舌打ちする。
思わず鏡を叩き割りたい衝動に駆られた男だったが、すんでの所で思いとどまり、代わりに大きな溜息を吐いた。
彼は、鏡の横に吊されていた手ぬぐいで顔を拭くと、部屋の方へ戻る。
さっきまで寝ていた布団の上で胡座をかくと、枕の下に埋まっていたリモコンを引っ張り出し、テレビに向けて電源ボタンを押した。
ブン――
虫の羽音のような音と共に、真っ暗だったテレビの画面に光が灯る。
退屈なCMが流れる画面の左上には、“8:59”という時間が表示されていた。
「さて……、俺の人生で唯一の、お楽しみの時間だ」
そう呟いて、自嘲気味に顔を歪めた彼は、無意識のうちに背筋を伸ばして、テレビの液晶画面に正対した。
そして、左上の時計表示が“9:00”に変わり――、
「始まった――!」
――生きる為の最低限の金を稼ぐ為に、このボロアパートとバイト先のコンビニを往復するだけの、灰色に濁った男の人生。
そんな、彼を取り巻く無色の世界を鮮やかに彩り、彼の凍った感情を融かし出す至福の時間……。
それは、ビートの効いたギターの前奏から始まった――!
◆ ◆ ◆ ◆
「ん……」
男は、鉛のように重い瞼をこじ開け、ムクリと身を起こし、キョロキョロと辺りを見回した。
どうやら……自分が寝ているのは大きな木の洞の中らしい。洞の隙間からは、鬱蒼と茂る森の枝葉のシルエットと、無数の星が瞬く夜空が見えた。
彼は、不安げな表情を浮かべながら、気を失う前に、自分の身に何が起こったのを思い出そうとする。
(確か……。森の中で目を醒まして彷徨う内に、猫みたいな顔をした女の子と……ドラゴンに出会ったんだったっけ……)
そこまで思い出したところで、ようやく自分の膝の上に何か重みのあるものが乗っている事に気が付いた。
「……コンセプト・ディスク・ドライブ……か」
彼は、その赤い“ポータブルプレーヤー”の名を呟く。
(そうだ……。俺は、コイツで“装甲戦士テラ”に変身して、ドラゴンを――!)
カッと目を見開いた彼は、慌てて立ち上がろうとした――
「痛ッ……!」
瞬間、胸に鈍い痛みが走り、思わず彼は顔を顰めた。
「あ……! だ、大丈夫ですか?」
男が上げた呻き声を聞きつけ、血相を変えて駈け寄ってきたのは、先ほど彼がドラゴンから救った猫少女だった。
彼女は横たわる彼の傍らに膝をつくと、大きな木の葉に載せた赤い木の実を差し出してきた。
「あ……あの! これ、食べて下さい! クタトの実です。痛みを和らげる効能がありますから……」
「え……?」
彼は、目の前に差し出された木の葉と、心配そうな表情を浮かべている猫少女の顔を交互に見回しながら、当惑の表情を浮かべる。
彼の躊躇ったのを目敏く見止めた猫少女は、その口ひげと肩を落とした。
「あ……そ、そうですよね。いきなり、見知らぬ女から木の実を差し出されても、警戒しちゃいますよね……」
「え……あ、いや……! そ、そういう訳じゃ無くて……」
しょげ返った様子の猫娘を前に、男は慌てて首を横に振る。
「き……君を疑ってる訳じゃないんだ。た……ただ、状況が全く掴めていなくて」
そう言いながら、男は木の葉の上に乗った赤い実を一粒摘まみ上げ、口の中に放り込んだ。
――意を決して噛み潰すと、たちまち口の中いっぱいに果汁が溢れ、彼は思わず顔を顰める。
「す……酸っぱ!」
「あ……お水お水……」
悶絶する男の様子に、猫少女は慌てて筒を渡した。
涙目の男は、急いで受け取った筒を口につけ、一気に傾ける。
冷たい水が口中を満たし、彼は一気に飲み干した。
「ふう……」
何とか落ち着き、男は安堵の息を吐く。
「あ……あの……ごめんなさい。大丈夫……ですか?」
一生懸命、彼の背中を擦りながら、猫少女はペコリと頭を下げた。
男は思わず苦笑を浮かべて、少女に答える。
「あ……うん、もう大丈夫だよ。俺の方こそ、心配させてすまない」
「い……いえ! とんでもないです!」
猫少女は、男の謝罪の言葉に大きく眼を見開き、鼻の先を真っ赤にした。――よく分からないが、どうやら照れているらしい。
男は、そんな猫少女の顔をしげしげと見つめた。
「……念の為に訊くけどさ。その……君の顔って、“着ぐるみ”とかじゃ――ないよなぁ……」
「キグルミ……?」
男の言葉に、キョトンとした顔で首を傾げる猫少女。
「そっか……。ごめん、ちょっといいかな?」
「……ッ? ふ、ふにゃっ!」
猫少女は怪訝な表情を浮かべたが、男がおもむろに手を伸ばして、自分の顔を撫で始めた事にビックリし、思わず悲鳴を上げた。
だが、男はそんな相手のリアクションも意に介さず、彼女の顔のあちこちを撫で回しながら、しきりに唸る。
「……この毛並み……耳もちゃんと動くのか……あ、鼻は濡れてるんだ。……やっぱり、まるっきり猫だなぁ。――あ、ヒゲは……」
「や――止めて下さいっ!」
彼の手が自分のヒゲに触れようとした瞬間、猫少女は声を荒げる。
男は、その剣幕にビックリして、思わず手を引っ込めた。
「あ……ご、ゴメン……」
「ふにゃあ……何するんですかぁ……! おひげに触られたら……もうお嫁に行けなくなっちゃう……」
「え……? ひ、ヒゲってそういう……? あ、ゴメン! 知らなかったとはいえ、ホントにゴメン!」
……どうやら、この猫少女にとっては、ヒゲを触られるという事は、『貞淑を奪われる』行為に等しいらしい。
彼は、深々と頭を下げ、おずおずと尋ねた。
「と……ところで。き――君は一体何者なんだ? 人間とは……また違うよなぁ? じゃあ、やっぱりネコ?」
「……ネコ? ネコって何ですか?」
男の問いかけに、キョトンとした様子で目を丸くする猫少女。しらを切っている感じはしない。どうやら、本当に“ネコ”という生き物の事を知らないらしい。
――という事は、
(やっぱり……ここは“異世界”的な場所だって事だな……)
“異世界”――そう考えれば、猫が立って喋っていたり、伝説上の存在であるはずのドラゴンが自分に襲いかかってきた事にも説明がつく。
彼は小さく頷くと、猫少女の顔をジッと見ながら、ゆっくりと尋ねた。
「――じゃあ、改めて訊こう。……君の名前は、何て言うんだ?」
「あ……あたしの名前――ですか?」
猫少女は目をパチクリとさせるが、すぐに柔らかな微笑を浮かべた。
「……そういえば、まだ名前をお伝えしていませんでしたね」
そう言うと、彼女はスカートの裾を摘まんで横に広げながら、静かな声で答えた。
「あたしは……フラニィと申します。ミアン王国の国王・アシュガト二世の第三王女ですわ」
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