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大事な物泉に落としたら女神様が出て来た
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昔々あるところに、性癖はかなりアレだが善良で働き者な木こりがおりました。
「よーっし、今日も伐採頑張るぞー」
そうして軽快に年季が入っているがしっかりと手入れされた自慢の斧を振りかぶり、バッサバッサと木を切り倒して行きました。
しかしその時、うっかり手から斧がすっぽ抜けてしまいました。
「あっ、危なーい!」
大慌てで木こりは斧に手を伸ばし、すぐそばの泉に落ちる前に斧の柄を掴んで受け止める事が出来ました。
ですが慌てていた木こりはその近くで仕事を見守っていた最愛のペットのだるま少年にけつまづき、そのままだるま少年は泉に転がり落ちてしまいました。
「う、うわー!!!」
「だ、だるまっ子ー!!!」
泉は意外と深かったようで、小さく軽い体のだるま少年でもあっという間に沈んで見えなくなってしまいました。
「どどど、どうしよう。オラ泳げないのに。そんなだるまっ子、死なないでけろー。神様どうかお助けを~!!」
その時泉が光り輝き、中から美しい女神様が現れました。
「え、えええ。神様助けてとは言ったけんど超展開だべな」
「まあおとぎ話とは得てしてそういう物です。さて、あなたが落としたのはこちらの金髪碧眼でとても見目麗しいだるまの子ですか、それともこちらの銀髪クール系のツンデレだるまの子ですか」
意外と剛腕の女神様は両手に美しいだるまの少年を持っていました。
「い、いえそのどちらでもありません。オラの落としたのは茶髪でそばかすの超美形ほどはいかないけれど、愛嬌のある可愛いだるまっ子です」
木こりがそう言うと女神様は微笑み、岸辺に二人のだるまを置き、泉から木こりの愛するだるま少年を連れて現れました。
「あなたは正直者ですね。そんなあなたにはこの二人の美しいだるまの子も差し上げましょう」
木こりは戸惑いながら答えました。
「い、いえ。お気持ちはありがたいですが、オラの稼ぎじゃだるまっ子一人食わせるだけで精一杯ですし、オラはこのだるまっ子を世界で一番愛していますので。この子だけで十分でがす」
女神様は少し驚いた後、優しく微笑み言いました。
「まあ、そんな返答をした方は初めてです。性癖はアレですがあなたは愛情深く謙虚な素晴らしい心の持ち主ですね。ではだるま少年の代わりに、この袋一杯の金貨とお米券10万円分を差し上げましょう。生活の足しにすると良いでしょう」
「あ、ありがとうございます。オラパン派だけんど助かります」
「ではごきげんよう。これからもその美しい心を忘れず生きて下さいね」
そう言って女神さまは再び二人の美しいだるま少年を持ち、泉へと消えてゆきました。
「…び、びっくらこいたあ。だるまっ子大丈夫だべか、溺れたりしとらんか?」
「う、うん。女神様の不思議パワーのおかげか大丈夫だった。…木こりさん、あの綺麗な子2人より僕を選んで本当に良かったの?」
「ああ、後悔なんて無いよ。オラが愛してるのはお前だけだんべ」
「…ふふ、ありがとう、木こりさん。じゃあ嬉しいし帰ったら、またアレしようよ」
「あ、ええべか?そりゃ嬉しいなあ。しかしこのお米券どこで引き換えるべかなあ。この辺取り扱い店無いかもだし」
「んー、じゃあ時代考証無視しちゃうけど金券ショップとかで換金しちゃえば?女神様には申し訳無いけどさ」
そう言いながら二人は幸せそうに帰って行きましたとさ。めでたしめでたし。
「よーっし、今日も伐採頑張るぞー」
そうして軽快に年季が入っているがしっかりと手入れされた自慢の斧を振りかぶり、バッサバッサと木を切り倒して行きました。
しかしその時、うっかり手から斧がすっぽ抜けてしまいました。
「あっ、危なーい!」
大慌てで木こりは斧に手を伸ばし、すぐそばの泉に落ちる前に斧の柄を掴んで受け止める事が出来ました。
ですが慌てていた木こりはその近くで仕事を見守っていた最愛のペットのだるま少年にけつまづき、そのままだるま少年は泉に転がり落ちてしまいました。
「う、うわー!!!」
「だ、だるまっ子ー!!!」
泉は意外と深かったようで、小さく軽い体のだるま少年でもあっという間に沈んで見えなくなってしまいました。
「どどど、どうしよう。オラ泳げないのに。そんなだるまっ子、死なないでけろー。神様どうかお助けを~!!」
その時泉が光り輝き、中から美しい女神様が現れました。
「え、えええ。神様助けてとは言ったけんど超展開だべな」
「まあおとぎ話とは得てしてそういう物です。さて、あなたが落としたのはこちらの金髪碧眼でとても見目麗しいだるまの子ですか、それともこちらの銀髪クール系のツンデレだるまの子ですか」
意外と剛腕の女神様は両手に美しいだるまの少年を持っていました。
「い、いえそのどちらでもありません。オラの落としたのは茶髪でそばかすの超美形ほどはいかないけれど、愛嬌のある可愛いだるまっ子です」
木こりがそう言うと女神様は微笑み、岸辺に二人のだるまを置き、泉から木こりの愛するだるま少年を連れて現れました。
「あなたは正直者ですね。そんなあなたにはこの二人の美しいだるまの子も差し上げましょう」
木こりは戸惑いながら答えました。
「い、いえ。お気持ちはありがたいですが、オラの稼ぎじゃだるまっ子一人食わせるだけで精一杯ですし、オラはこのだるまっ子を世界で一番愛していますので。この子だけで十分でがす」
女神様は少し驚いた後、優しく微笑み言いました。
「まあ、そんな返答をした方は初めてです。性癖はアレですがあなたは愛情深く謙虚な素晴らしい心の持ち主ですね。ではだるま少年の代わりに、この袋一杯の金貨とお米券10万円分を差し上げましょう。生活の足しにすると良いでしょう」
「あ、ありがとうございます。オラパン派だけんど助かります」
「ではごきげんよう。これからもその美しい心を忘れず生きて下さいね」
そう言って女神さまは再び二人の美しいだるま少年を持ち、泉へと消えてゆきました。
「…び、びっくらこいたあ。だるまっ子大丈夫だべか、溺れたりしとらんか?」
「う、うん。女神様の不思議パワーのおかげか大丈夫だった。…木こりさん、あの綺麗な子2人より僕を選んで本当に良かったの?」
「ああ、後悔なんて無いよ。オラが愛してるのはお前だけだんべ」
「…ふふ、ありがとう、木こりさん。じゃあ嬉しいし帰ったら、またアレしようよ」
「あ、ええべか?そりゃ嬉しいなあ。しかしこのお米券どこで引き換えるべかなあ。この辺取り扱い店無いかもだし」
「んー、じゃあ時代考証無視しちゃうけど金券ショップとかで換金しちゃえば?女神様には申し訳無いけどさ」
そう言いながら二人は幸せそうに帰って行きましたとさ。めでたしめでたし。
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