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因習村に正直嫌気が差している双子の童女
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「…あーかいおべべをきせましょう」
「…おろかなたびびとほふりましょう」
「おろかもののくびで、まーりつこう」
「ひとーつ、ふたーつ、もっとほしい」
「あらがみさまに、さーさげましょ」
「…あきた」
「…うん、もう物心ついた頃からこの手毬唄ばっか歌ってるもんね」
「他の唄歌うと、おばば様に怒られるしー」
「うん、正直米津とかYOAS〇BIとか歌いたいんだけどー」
「いっつも村の入り口入ってすぐのこの道で歌ってなさいって言い付けられてるしー」
「まあ他に面白い場所も無いどうしようも無い寒村だけどねここ」
「公民館すら無いとか終わってるよね」
「ここいわゆるコテコテの因習村だけどさ、今時因習村もありきたりだから正直つまんないしね」
「うん、ないあら様クラスの大物なら面白いけどさ。そこまででもない地方出の祟り神だもんねうちの神様」
「ねー、国家の秘密部隊と組んでて殺人ウィルスぶち撒くとか実は宇宙人くらいのインパクト欲しいよね」
「幼女や美青年に化けれる訳でも無くほんとにただのつまんない怪物だもんねうちのダメ神」
「正直おばば様や村長とか一部除き村人も嫌気が差してるし、さっさと滅ぼされないかなこの村」
「あと私もおかっぱ頭じゃない髪型にしたいし、和服も嫌いじゃ無いけどもっと可愛い服着たいしー」
「うん、っていうか私の方は実は男だけど因習村と来たらやっぱ双子の童女でしょって女装させられててウザい」
「お兄ちゃん可哀想だよね」
「うん、正直私達生まれる場所間違えたよね」
「こういう排他的な村だから当然スマホやPCなんてくれないし、ここ今時ほとんどのキャリア圏外だし」
「一応地図には乗ってる村なのに今時珍しいよね」
「あーもう、マジで誰か考古学者とか妙にパニックホラー耐性強い迷い込んだ人とか来ないかなー」
「うちの村地味過ぎてそういう系のyoutuberとか取材も来ないしね」
「あー、丁度よくオカルト好きの異界ジェノサイダーっぽい高校生の男の子来た」
「頑張れー、この村滅ぼしちゃってー」
「おー、良い感じに昔この村に因縁があったヅラ疑惑のある考古学者さんも来た」
「無理矢理ついて来たゼミの女の子もいるね」
「意外とこういうタイプの子強いんだよね」
「わーい、昔息子さんを生贄にされた猟師のおじいちゃんも意を決して村田銃持ち出して来た」
「おじいちゃん頑張ってー」
「あ、嫌々ローカル放送のオカルト番組の収録に来て巻き込まれた落ち目の元グラビアアイドルのお姉さんもいる」
「この人は死亡フラグ立ってるね」
「うん、これだけ役者がいればうちのダメ神程度倒せるでしょ」
「お手伝いしたいけど怪しいわらべ唄歌うしか出来ないNPCだしね私達」
「あーでもこれさ、ダメ神倒されたらたぶん村速攻滅びる奴だよね」
「あーだよね。じゃあもうさっさと脱出しようか」
「お父さんとお母さんどうする?」
「んー、お父さんは表向きはおばば様や村長に逆らえないけど本当はかなりこの村嫌ってるし、説得して一緒に逃げようよ。お母さんは嬉々として私に女装させるから放置で」
「うん、そうしよう」
そういう訳で私達はお父さんにこっそりこの村もう終わる事を伝え説得し、お母さんはひなびた食堂にパートに出ているので放置でそのまま軽トラに乗って脱出した。
やっぱり村人の大半も同じ事を思っていたようで村長やおばば様派を置いて皆さっさと逃げ出した。
案の定私達が脱出し麓に降りた頃ダメ神は異界ジェノサイダーDK達に滅ぼされ、村は大爆発しダムの底に沈んだ。
DKや考古学者さん達は異界に取り込まれたようだがまあ何とか脱出するだろう。
フラグの立っていたグラビアアイドルはやっぱ見るも無残な化け物と化し死んでいった。
数年後。
「いやー、村災害で滅んで大変だったからって政府から助成金出て、地方だけどちゃんとした都市に移住出来て良かったねー」
「うん、スマホも買ってもらえたしもう僕も女装しなくて良いし」
「私も現代的で可愛い服たくさん着れるしねー」
「まあなんだかんだで僕女装も嫌いじゃ無かったからたまには女の子の恰好もするけどね」
「お兄ちゃん可愛いもんね」
「因習村出身って事でかなり周囲からも同情して貰えたし、ある意味個性だから友達もたくさん出来たしね」
「うん、まあやっぱ一生因習村は絶対嫌だけどー」
「だよねー、やっぱ普通が一番だよねー」
「あーお友達からLINE来た。カラオケ行こうだって」
「うん、行こ行こ。米津歌いまくろー」
「私ボカロかなー」
「…おろかなたびびとほふりましょう」
「おろかもののくびで、まーりつこう」
「ひとーつ、ふたーつ、もっとほしい」
「あらがみさまに、さーさげましょ」
「…あきた」
「…うん、もう物心ついた頃からこの手毬唄ばっか歌ってるもんね」
「他の唄歌うと、おばば様に怒られるしー」
「うん、正直米津とかYOAS〇BIとか歌いたいんだけどー」
「いっつも村の入り口入ってすぐのこの道で歌ってなさいって言い付けられてるしー」
「まあ他に面白い場所も無いどうしようも無い寒村だけどねここ」
「公民館すら無いとか終わってるよね」
「ここいわゆるコテコテの因習村だけどさ、今時因習村もありきたりだから正直つまんないしね」
「うん、ないあら様クラスの大物なら面白いけどさ。そこまででもない地方出の祟り神だもんねうちの神様」
「ねー、国家の秘密部隊と組んでて殺人ウィルスぶち撒くとか実は宇宙人くらいのインパクト欲しいよね」
「幼女や美青年に化けれる訳でも無くほんとにただのつまんない怪物だもんねうちのダメ神」
「正直おばば様や村長とか一部除き村人も嫌気が差してるし、さっさと滅ぼされないかなこの村」
「あと私もおかっぱ頭じゃない髪型にしたいし、和服も嫌いじゃ無いけどもっと可愛い服着たいしー」
「うん、っていうか私の方は実は男だけど因習村と来たらやっぱ双子の童女でしょって女装させられててウザい」
「お兄ちゃん可哀想だよね」
「うん、正直私達生まれる場所間違えたよね」
「こういう排他的な村だから当然スマホやPCなんてくれないし、ここ今時ほとんどのキャリア圏外だし」
「一応地図には乗ってる村なのに今時珍しいよね」
「あーもう、マジで誰か考古学者とか妙にパニックホラー耐性強い迷い込んだ人とか来ないかなー」
「うちの村地味過ぎてそういう系のyoutuberとか取材も来ないしね」
「あー、丁度よくオカルト好きの異界ジェノサイダーっぽい高校生の男の子来た」
「頑張れー、この村滅ぼしちゃってー」
「おー、良い感じに昔この村に因縁があったヅラ疑惑のある考古学者さんも来た」
「無理矢理ついて来たゼミの女の子もいるね」
「意外とこういうタイプの子強いんだよね」
「わーい、昔息子さんを生贄にされた猟師のおじいちゃんも意を決して村田銃持ち出して来た」
「おじいちゃん頑張ってー」
「あ、嫌々ローカル放送のオカルト番組の収録に来て巻き込まれた落ち目の元グラビアアイドルのお姉さんもいる」
「この人は死亡フラグ立ってるね」
「うん、これだけ役者がいればうちのダメ神程度倒せるでしょ」
「お手伝いしたいけど怪しいわらべ唄歌うしか出来ないNPCだしね私達」
「あーでもこれさ、ダメ神倒されたらたぶん村速攻滅びる奴だよね」
「あーだよね。じゃあもうさっさと脱出しようか」
「お父さんとお母さんどうする?」
「んー、お父さんは表向きはおばば様や村長に逆らえないけど本当はかなりこの村嫌ってるし、説得して一緒に逃げようよ。お母さんは嬉々として私に女装させるから放置で」
「うん、そうしよう」
そういう訳で私達はお父さんにこっそりこの村もう終わる事を伝え説得し、お母さんはひなびた食堂にパートに出ているので放置でそのまま軽トラに乗って脱出した。
やっぱり村人の大半も同じ事を思っていたようで村長やおばば様派を置いて皆さっさと逃げ出した。
案の定私達が脱出し麓に降りた頃ダメ神は異界ジェノサイダーDK達に滅ぼされ、村は大爆発しダムの底に沈んだ。
DKや考古学者さん達は異界に取り込まれたようだがまあ何とか脱出するだろう。
フラグの立っていたグラビアアイドルはやっぱ見るも無残な化け物と化し死んでいった。
数年後。
「いやー、村災害で滅んで大変だったからって政府から助成金出て、地方だけどちゃんとした都市に移住出来て良かったねー」
「うん、スマホも買ってもらえたしもう僕も女装しなくて良いし」
「私も現代的で可愛い服たくさん着れるしねー」
「まあなんだかんだで僕女装も嫌いじゃ無かったからたまには女の子の恰好もするけどね」
「お兄ちゃん可愛いもんね」
「因習村出身って事でかなり周囲からも同情して貰えたし、ある意味個性だから友達もたくさん出来たしね」
「うん、まあやっぱ一生因習村は絶対嫌だけどー」
「だよねー、やっぱ普通が一番だよねー」
「あーお友達からLINE来た。カラオケ行こうだって」
「うん、行こ行こ。米津歌いまくろー」
「私ボカロかなー」
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