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かわいいアルラウネ
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「あー、痴情のもつれで彼女殺っちゃったし、早く埋めないと」
「うん、相当山奥まで来たしここなら良いでしょ。さっそく掘ろっと」
ザックザック。
「…え、嘘。男の子埋まってる。手足無いし明らかに殺されてるし」
「うわー。やっぱ人里離れてるから似たような事考えてる奴いるのか。参ったな」
「うーん。ここまで掘ったしこの穴に彼女放りこんで、この子はこんなクズと一緒にするの可哀想だしどっか別の所に埋めてあげるか」
そんな訳で元カノを埋め終わり、目立たないように土を慣らして、少し離れたやっぱり目立たない所にその子を埋めた。
「…お花とか供えたら目立っちゃうけど、何もしてあげないのも気の毒だな」
「あ、そういやホームセンターでスコップ買った時に、おまけで花の種もらったんだった。これ撒いとくか」
そうして地味めだが綺麗なお花の種を彼の体の上に埋め、静かに立ち去った。
数週間後。
「うん、かなり問題あって嫌われてる女だけあって、今の所大した騒ぎにはなってないな。やっぱニュースにはなっちゃったけど」
「まああれだけ山奥の目立たないところだし大丈夫だと思うけど、心配だし一応見に行ってみようかな」
そして数時間かけ、例の山にまた来た。
「うん、やっぱ人が来た形跡もないな。獣もこれだけ深く埋めれば掘り起こさないだろうし」
「…あの子も可哀想だよな。見に行ってみるか」
「…うわ、花すごい育ってる。やっぱ肥料良いせいかな」
「…ってか明らかにあの子っぽい実なってるし。やっぱ手足はほどんど無いけど。なんかこっち見てるし」
「うーん。これこのままにしてたら目立ちすぎるし、持って帰るか。かなり怖いけど」
そして厳重にバッグにその子をしまい、また数時間かけて帰宅した。
「…枯らすのも可哀想だしとりあえず栽培するか。普通に鉢植えでいいのかな。まあ植物育てるのはわりと好きだし土とか鉢植えあってよかった」
「よし、植え終わった。一応肥料あげとくか」
さらに数日後。
「あー、水ちょうだい」
「し、喋った」
「うん、お兄さん種植えてくれてありがとね」
「う、うん」
「君、何であんな状態で埋められてたの」
「あー僕、すごい事故ってあんな体になっちゃったんだけど。しばらくしたら介護疲れでお父さんがめちゃくちゃしてくるようになって、完全に病んで殺されちゃったの」
「あー、そうなんだ。大変だったね」
「まあお父さんも可哀想だったしそんなに恨んでないよ。やっぱ死にたくは無かったけど」
「うん、それはそうだろうね」
「でもお父さんも元は繊細でいい人だったから、たぶんその後死んじゃってると思う」
「そっか、お父さんも気の毒だね」
「まあ、僕達家族運が無かったんだろうね。お兄さんは何で埋めちゃったの?」
「うん、俺は相当なヤリマン彼女と相席酒場で出会って、自己紹介時にかなり引いたんだけど顔タイプだし、かなりのお金持ちで条件良かったから付き合ったんだけど、やっぱ初めから愛が無かったしやりたい放題過ぎてある日完全にキレてつい殺っちゃったの」
「あー、お兄さんも大変だったね」
「でもそんな彼女を申告された上で選んじゃったのがいけないんだけどね。俺かなり貧乏だし背に腹は代えられなくて。やっぱ性格最悪だから何度も縁談蹴ってて、ある程度付き合ってくれたら結婚も前提に考えるって家族は言ってくれたし」
「そっかー。まあそれなら仕方ないよね」
「まあやっぱ愛を選んだ方が良かったなーって今となっては思うよ」
「でも、彼女埋めちゃったのはニュースになってるでしょ?大丈夫?」
「うーん。あいつ昔極道系の男とも縁談で付き合ってたらしいから、たぶんそいつの関係者がやったって事になってるみたいだからおそらくは平気だと思う。親も相当愛想尽かしてたし」
「そっか、なら良かったね」
数年後。
「うん、やっぱヤの付く系がやっただろうし、あいつクズだったしもういいでしょって事になって、捜索ほぼ打ち切られて良かったね」
「そうだね。何度かお兄さんのアパートの周り刑事が張り込んでて怖かったけどね」
「まあ最後に付き合った彼氏だしどうしてもね」
「うちベランダ狭いけど、君見られたらまずいし外に出してあげられなくてごめんね」
「うん、カーテン越しだけど日には当ててくれてたし別に良いよ」
「でさ、ほとぼり冷めたし、お兄さん結構昇進して地方だけどいい支社に栄転の話もあるし引っ越せば?」
「うん、折角だしそうしようかな」
早速引っ越し後。
「うん、かなり地方だけどちゃんとした都市だし、綺麗で良いね」
「だね、空気も美味しいし、ベランダ広いから外に出ても平気だし」
「このマンションご近所からも結構離れてるしね。調べたら結構君みたいな闇の植物いるらしいからまあ見られても平気だろうし」
「うん、お兄さん良い人だしもう社会的地位しっかりしてるし平気でしょ」
「だね。底辺なりに真面目に頑張ってて良かったよ」
「元カノさんはやっぱネットとかで相当叩かれてるしね。まあ因果応報だよね」
「でさ。お兄さんもうほとぼり冷めたしお金結構入ったし、新しい彼女作る気はないの?」
「うーん。なんかあの女がクソすぎてもう当分女は良いかなーって気分になっちゃって。君可愛いし一緒にいると楽しいしさ」
「そっかー。まあ僕こういう体だしほとんどそういう事は出来なくてごめんねー」
「うん、別に良いよ。そんなにそういう特殊な性癖は無いし」
「うん、そっか。あー、闇の植物結構いるなら僕みたいな子に会ってみたいなー」
「あー、良いよ。今度ネットで探しとくね」
「うん、相当山奥まで来たしここなら良いでしょ。さっそく掘ろっと」
ザックザック。
「…え、嘘。男の子埋まってる。手足無いし明らかに殺されてるし」
「うわー。やっぱ人里離れてるから似たような事考えてる奴いるのか。参ったな」
「うーん。ここまで掘ったしこの穴に彼女放りこんで、この子はこんなクズと一緒にするの可哀想だしどっか別の所に埋めてあげるか」
そんな訳で元カノを埋め終わり、目立たないように土を慣らして、少し離れたやっぱり目立たない所にその子を埋めた。
「…お花とか供えたら目立っちゃうけど、何もしてあげないのも気の毒だな」
「あ、そういやホームセンターでスコップ買った時に、おまけで花の種もらったんだった。これ撒いとくか」
そうして地味めだが綺麗なお花の種を彼の体の上に埋め、静かに立ち去った。
数週間後。
「うん、かなり問題あって嫌われてる女だけあって、今の所大した騒ぎにはなってないな。やっぱニュースにはなっちゃったけど」
「まああれだけ山奥の目立たないところだし大丈夫だと思うけど、心配だし一応見に行ってみようかな」
そして数時間かけ、例の山にまた来た。
「うん、やっぱ人が来た形跡もないな。獣もこれだけ深く埋めれば掘り起こさないだろうし」
「…あの子も可哀想だよな。見に行ってみるか」
「…うわ、花すごい育ってる。やっぱ肥料良いせいかな」
「…ってか明らかにあの子っぽい実なってるし。やっぱ手足はほどんど無いけど。なんかこっち見てるし」
「うーん。これこのままにしてたら目立ちすぎるし、持って帰るか。かなり怖いけど」
そして厳重にバッグにその子をしまい、また数時間かけて帰宅した。
「…枯らすのも可哀想だしとりあえず栽培するか。普通に鉢植えでいいのかな。まあ植物育てるのはわりと好きだし土とか鉢植えあってよかった」
「よし、植え終わった。一応肥料あげとくか」
さらに数日後。
「あー、水ちょうだい」
「し、喋った」
「うん、お兄さん種植えてくれてありがとね」
「う、うん」
「君、何であんな状態で埋められてたの」
「あー僕、すごい事故ってあんな体になっちゃったんだけど。しばらくしたら介護疲れでお父さんがめちゃくちゃしてくるようになって、完全に病んで殺されちゃったの」
「あー、そうなんだ。大変だったね」
「まあお父さんも可哀想だったしそんなに恨んでないよ。やっぱ死にたくは無かったけど」
「うん、それはそうだろうね」
「でもお父さんも元は繊細でいい人だったから、たぶんその後死んじゃってると思う」
「そっか、お父さんも気の毒だね」
「まあ、僕達家族運が無かったんだろうね。お兄さんは何で埋めちゃったの?」
「うん、俺は相当なヤリマン彼女と相席酒場で出会って、自己紹介時にかなり引いたんだけど顔タイプだし、かなりのお金持ちで条件良かったから付き合ったんだけど、やっぱ初めから愛が無かったしやりたい放題過ぎてある日完全にキレてつい殺っちゃったの」
「あー、お兄さんも大変だったね」
「でもそんな彼女を申告された上で選んじゃったのがいけないんだけどね。俺かなり貧乏だし背に腹は代えられなくて。やっぱ性格最悪だから何度も縁談蹴ってて、ある程度付き合ってくれたら結婚も前提に考えるって家族は言ってくれたし」
「そっかー。まあそれなら仕方ないよね」
「まあやっぱ愛を選んだ方が良かったなーって今となっては思うよ」
「でも、彼女埋めちゃったのはニュースになってるでしょ?大丈夫?」
「うーん。あいつ昔極道系の男とも縁談で付き合ってたらしいから、たぶんそいつの関係者がやったって事になってるみたいだからおそらくは平気だと思う。親も相当愛想尽かしてたし」
「そっか、なら良かったね」
数年後。
「うん、やっぱヤの付く系がやっただろうし、あいつクズだったしもういいでしょって事になって、捜索ほぼ打ち切られて良かったね」
「そうだね。何度かお兄さんのアパートの周り刑事が張り込んでて怖かったけどね」
「まあ最後に付き合った彼氏だしどうしてもね」
「うちベランダ狭いけど、君見られたらまずいし外に出してあげられなくてごめんね」
「うん、カーテン越しだけど日には当ててくれてたし別に良いよ」
「でさ、ほとぼり冷めたし、お兄さん結構昇進して地方だけどいい支社に栄転の話もあるし引っ越せば?」
「うん、折角だしそうしようかな」
早速引っ越し後。
「うん、かなり地方だけどちゃんとした都市だし、綺麗で良いね」
「だね、空気も美味しいし、ベランダ広いから外に出ても平気だし」
「このマンションご近所からも結構離れてるしね。調べたら結構君みたいな闇の植物いるらしいからまあ見られても平気だろうし」
「うん、お兄さん良い人だしもう社会的地位しっかりしてるし平気でしょ」
「だね。底辺なりに真面目に頑張ってて良かったよ」
「元カノさんはやっぱネットとかで相当叩かれてるしね。まあ因果応報だよね」
「でさ。お兄さんもうほとぼり冷めたしお金結構入ったし、新しい彼女作る気はないの?」
「うーん。なんかあの女がクソすぎてもう当分女は良いかなーって気分になっちゃって。君可愛いし一緒にいると楽しいしさ」
「そっかー。まあ僕こういう体だしほとんどそういう事は出来なくてごめんねー」
「うん、別に良いよ。そんなにそういう特殊な性癖は無いし」
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