だるまパイロットと生体ユニット

髪切ってもらうパイロットの男の子

「あ、お前結構髪伸びて来たね。切ろっか」

「うん、お願い」

「長さ、いつもくらいでいい？」
「うん、いつもくらいで」

「はい終わり、洗ったし乾かしたよ」
「うん、ありがと」


「あーそういえばさ、ごめんしんどい事聞いちゃうけど。嫌なら言わなくていいけど」
「うん」

「お前アレされてた時って、髪切られてたの？」

「あーうん、まあ一応定期的に切られて、ほぼいつも同じ長さにされてた」

「あー、そうなんだ」
「あ、でも一度かなり長くされて、あれはあれで何か嫌だった」
「あーうん何かわかる」

「あー、でしかも一度、ほぼ丸刈りみたいにされた事あって、あれ本気で嫌でぶん殴ってやりたかった。無理だけど」
「あー、お気の毒に」


「まあ僕がサイバーパンク義賊集団に救出された時に、団員のサイボーグの男の子がそいつ全身ハチの巣にした後バラバラにして爆発四散してくれたからもうどうでもいいや」
「おー、よかったじゃん」
「あとついでに僕の居たクソ屋敷の使用人全員、その相方の魔法使いの男の子が超強烈に呪ってくれたし」
「おー、良かった良かった」
「うん、あの子達すごいいい奴だった」

「あー、あの子達今どうしてるのかな。研究員さんに聞いてみようかな」
「うんいいじゃん。後ですぐ伝えとくよ」

「あーちなみにお前はアレな実験されてた時は髪どうだったの？」
「あー、俺はアレな目に遭って死にかけたけど、実験されてた期間はそれほど長くなかったからほぼ伸びなかったかな」
「へー、そうなんだ」


「で、ここ来てからは基本は同じ髪型だったけど、たまーに伸ばしたり、髪色変えたりして遊んでた」
「うん、僕はあんまり変えないけどそれも良いよね」

「あーじゃあさ、画像でお前の長い髪見たいな」
「うん、いいよ。はい」


「あー、髪長いお前も可愛いね」
「うん、たまに結んでたりもしてたし。ほら」
「おー、それも可愛いね。たまには見せてよ」
「うん、いつでも良いよ」