魔法少年だるま☆マギカ

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魔法少年だるま☆マギカ

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別に毒親育ちとかいじめられているとかではないが、取り立てて得意な事もなく勉強も特別出来るわけでもなく、パッとしない人生を送るちょっとイケメン寄りのフツメンのごくごく普通の男子中学生の僕だが、ある日突然転機が訪れた。


下校中ショートカットしようと通った裏路地で、いかにも禍々しい姿の化け物に襲われたのだ。

「え、えええ。こんな奴本当にいるんだ。僕武器とか持ってないしケンカ強くないのに、どうしよ」


「ちょうど良かったっピ!君は素質があるから魔法少年になって戦うっピ!」

そうCV間宮く〇みっぽい声で現れたのは、いかにも日曜朝の女児アニメに出て来そうな風貌の可愛らしい妖精だった。

「ぼくは魔法界から来た妖精のケッソン!君に魔法少年になれる素敵なアイテムをあげるっピ!」

「ま、魔法少年?まあ僕女装抵抗ないから良いけど。じゃあそのアイテム早くちょうだい」

「お任せっピ!このダルマジェムを掲げて好きな変身呪文を叫ぶっピ!」

そう言ってケッソンは綺麗な宝石を吐き出した。

「えー、吐き出したの使うのちょっと抵抗あるんだけどまあいいか。じゃあ適当に、ムーンマジカルパワーメイクアーップ!!」



そうしてキラキラキラ~ンと宝石から光が溢れ出し、結構気合の入った作画の変身バンクの後に僕は手足の無く天使の羽の生えた魔法少年になっていた。髪はピンク色になりツインテになっており、顔は元よりちょっと可愛くなっていた。

「えええええ。何で手足無いの」

「うん、これを作成した魔法長老様の趣味によりこうなったっピ」
「いや魔法長老どういう趣味してんの」
「まあこの世界かなりアレだしそこは触れない方がいいッピ」
「い、いや触れた過ぎるんだけど。この世界どういう事なの。ってかこれじゃ戦えないでしょ、僕プ〇キュア好きだから肉体言語で戦いたいんだけど」


「あ、魔法で色々武器出して自在に操れるし、一時的に魔法で手足作れるから問題ないっピ。たぶん君は飛び道具とかの方が得意なタイプだと思うけど」
「えー、某鬱魔法少女アニメの主人公みたいな感じか。うーんじゃあ弓矢でも出して撃つか」

そうして魔力で可愛い弓矢を出して撃ちまくり、あととどめは巨大砲を生成してティロ・フィナーレして魔獣を爆発四散させた。


「ふー、大したケガも無く勝てて良かった。手足無いのはアレだけど強いねこれ」
「お疲れっピ!一度変身した以上強制契約だしこれから大人になるまで頑張るっピ!」
「え、えー。インキュベーターみたいな奴なの。クーリングオフしたいんだけど」
「魔法界は倫理観がアレだからクーリングオフ制度は無いっピ!」
「魔法界やばいな」

とか言ってたら目の前に黒曜石のように妖しく輝く綺麗な宝石が落ちて来た。

「あ、ダークシード出たっピね。これで魔法力強化したりメンタル病みそうな時の治療に使えるっピ!」
「…もしかしてこの流れ、病んだり魔法使い過ぎると魔獣化するやつ?」

「あ、そこは世論があるし配慮してるから大丈夫だっピ。まあ契約無視して長期間働かないで反抗する子はおしおきでえげつない魔獣化してもらうけど」
「魔法界ブラックすぎでしょ」

「病んでクレイジーサイコホモ化した挙げ句魔法界ぶっ潰そうとして超強い魔獣化した子が劇場版ラスボスだから頑張るっピ!」
「いや劇場版とかあるの」

「そういう訳でこれからたくさん素敵なだるま仲間が出来るから大人になるまで頑張るっピ!魔力の影響で結構老けにくくなってるっピよ。まあ30年くらいは余裕っピ」
「…いや、僕の人生詰んだんだけど…」


そうして魔獣化したくも無いので仕方なくだるま魔法少年となって数話ごとに出来る仲間達と共に主に町内(アレな世界なので僕の住む町は国内でも有数の危険地帯だ)やたまに別の町や海外とかの平和を日夜守る事になるのだった。

劇場版での超強いクレイジーサイコホモとの戦いでケッソンはえげつなくバラバラにされた挙句喰われたがスタッフロールの後に普通に復活した。
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