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第五章
番外編 たっくんのご先祖様がやらかしちゃった話
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江戸の初期くらいの事。
「ああ、僕達残念過ぎるせいでしょっちゅうお仕事クビになるし、畑仕事も才能無くて枯らしまくるし狩りの腕もお察しで毎日お腹ぺこぺこで、もう嫌、死にそう」
「そんな訳で何かせめてお魚でも捕れないかなあと罠を仕掛けているんだけど、やっぱり何もかかっていないだろうなあ。嘘、かかってた」
「んん?これ、ウナギかと思ったら蛇か。変わった色だな。何かちょっと羽生えてるし。…これ食べて大丈夫な奴かなあ。…ううん、でも食べないと死ぬしなあ。持って帰って蒲焼きにでもしちゃうか」
「そういう訳で弟とお母さん、変な蛇捕って来たよー」
「あら、あなたが狩り成功するなんて珍しいわね。あ、ごめん母さんもまたお仕事クビになったから。ごめんね」
「うん、僕も丁稚奉公先で貴重な花瓶やお皿ぶっ壊して叩き帰された。ごめんね兄ちゃん」
「うん、僕ら全員昔から残念だからとっくのとうに諦めてるし。まあ、この蛇食べて元気出そうよ」
「ええそうね。仕事先からせめてもの情けって事でお醤油とみりんは貰って来たし」
「うん、僕も山椒帰り道で摘んで来たから、美味しい蒲焼きが出来るよ」
「よーし、作ろう作ろう!」
こうして盛大に祟られた。
「ああ、僕達残念過ぎるせいでしょっちゅうお仕事クビになるし、畑仕事も才能無くて枯らしまくるし狩りの腕もお察しで毎日お腹ぺこぺこで、もう嫌、死にそう」
「そんな訳で何かせめてお魚でも捕れないかなあと罠を仕掛けているんだけど、やっぱり何もかかっていないだろうなあ。嘘、かかってた」
「んん?これ、ウナギかと思ったら蛇か。変わった色だな。何かちょっと羽生えてるし。…これ食べて大丈夫な奴かなあ。…ううん、でも食べないと死ぬしなあ。持って帰って蒲焼きにでもしちゃうか」
「そういう訳で弟とお母さん、変な蛇捕って来たよー」
「あら、あなたが狩り成功するなんて珍しいわね。あ、ごめん母さんもまたお仕事クビになったから。ごめんね」
「うん、僕も丁稚奉公先で貴重な花瓶やお皿ぶっ壊して叩き帰された。ごめんね兄ちゃん」
「うん、僕ら全員昔から残念だからとっくのとうに諦めてるし。まあ、この蛇食べて元気出そうよ」
「ええそうね。仕事先からせめてもの情けって事でお醤油とみりんは貰って来たし」
「うん、僕も山椒帰り道で摘んで来たから、美味しい蒲焼きが出来るよ」
「よーし、作ろう作ろう!」
こうして盛大に祟られた。
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