たっくんとゆうちゃん

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第四章

ありがちな再生怪人達

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俺達が二度目の海外任務から帰ってきて少し後。

「あー、最近例の集団がね、一回除霊した悪霊再生して操ってるらしいの。で、その出没情報集めたから二人で行って来て。またヘルプさんつけるから。今度は新しい人だよ」

「うわー、再生怪人とかお約束ですね」
「新しい人楽しみです」


そうして、またもや少し離れた雑居ビルにやって来た。
住民達には危険なので事前に伝え避難して貰った。

「ああ、こんにちは。初めまして」

その人は高校生か大学生くらいの、一見普通のお兄さんだった。

「よろしくお願いします。貴方はどんな戦い方をされるんですか?」
「僕はいわゆるサイキッカーでね。それを応用して除霊するんだ」
「へー、凄いですね」
「うん、まあ超能力も霊力も似たようなものだしね」

「じゃ、行こうか。まあ再生怪人だから以前より強化されてるだろうけど、君達も強いから大丈夫だよ」
「はい、よろしくお願いします」


そうして雑居ビルの2階に上がると、見知った奴がいた。

「なんや貴様ら、いつぞやの貧相なクソガキや無いかい。以前のお礼たっぷりしたるわ」
「うっわー、例の銭ゲバ親父か。また速攻除霊してやるよ」
「本当お前、往生際悪いな」
「うん、この程度ならすぐ片付くよ」

俺達は本当に速攻でそのクソ成金を片づけた。

「いややあああ。また死にとうないいいい」
「だからとっくに死んでるっての」
「じゃ、次に行こうか」


次の階に居たのは、件の悪趣味パティシエだった。

「ああ、君達また来てくれたのか。今度こそ最高のお菓子を提供しよう」
「嫌でーす」
「絶対にお断りでーす」

さっさと決着を付け、お兄さんがパイロキネシスでそいつを焼き払ってくれた。

「わ、私がこんがり焼かれるだなんて」
「ざまあみろー」
「絶対食べたく無いけどー」


その次にいたのも、最低な奴らだった。

「なんだ貴様ら、ああ、いつぞやの偉そうにパワハラ呼ばわりしてきたクソガキか」
「お前も手足無い癖にへらへらしてウザい可哀想ぶりっ子か、指導してやるよ」

「お前ら本当揃いも揃って最低だな」
「もー、だからたっくんクソガキじゃないし可哀想ぶりっ子でも無いっての」
「全く酷い大人たちだね。早く除霊しよう」

俺達は情け容赦なくそのクソ共に攻撃を浴びせかけた。

「うわああああ、また無職になりたくないいい」
「俺も、もう懲戒処分されたくないいいいいい」

「お前らなんて未来永劫無職だってのばーか」
「そーだそーだ、みじめに最底辺の生活送ってろー」

「さーて、次はどんなクソ再生怪人かなー」
「何か楽しみになって来たね」
「ふふ、君達大変なのに楽しそうで良いね」


そして、最上階にやって来た俺達。

「…ああ、いつぞやのクソガキ共か。今度こそこの大剣で切り裂いてくれよう」
「ひっひひひひひ。あー、可愛いお人形の子じゃん。今度こそぶち犯させてよ」

「うっわー。このクソ野郎共か。絶対そんな事させないっての」
「そーだよ、たっくんに最低な事しないで」
「うん、かなりの強敵二人だから頑張ろうね」

俺達は絶対負けたくないので、全力でそのクソ共に挑みかかった。

お兄さんも強力なサイコパワーで応戦してくれた。

そして30分ほど激しい応酬の末、決着は着いた。

「…貴様ら、またランクを上げたのか」
「うわあああん、お人形の子で抜きたかったのにいいいい」

「もー、ほんとに最後の最後まで最低だなお前ら」
「もー、たっくんで最低な妄想しないでよー」

「君達、お疲れ様。ケガしてないかい?」
「あー、義肢にちょっと切り傷付けられちゃったけど、後は平気です」
「うん、この程度帰ればすぐ直して貰えるしね。僕もちょっと傷付いた程度です」
「うん、良かった。僕も少しだけ頭痛いけど、まあ休めばこの程度すぐ良くなるしね」


「じゃあ、ビルの人達に連絡しておこうね。今回数が多かったし今問題の再生怪人達だから、結構お給料良いと思うよ」

「やったー、嬉しいです!」
「あーじゃあさ、打ち上げにまたお寿司か焼肉食べに行こうよ!」
「うん、良いね良いね!」
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