たっくんとゆうちゃん

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第四章

泉美さんの戦い

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「よーし今日もお仕事楽しかった!あー、またたっくんからLINEだ。うんうん、良いよー」


そして後日。

「はーいお待たせ。今日もお手伝いだよね。任せてー」
「ええ、ちょっとまた夜遅くなりそうなので、すみませんがお願いします。あ、今日は残念な父もいるのでよろしくお願いします」

「うんうん、残念な人達好きだから心配しないで。奥様も残念だけど良い人だもんね」
「あ、それに最近、例の集団がかなり活発になってますんで、どうかお気をつけて」

「おっけー。組織から聞いてるし、今日はナイフたくさんと、マシンガンも持ってきたから」
「そ、そうなんですか。ではお願いします」
「うん、安心して行って来て!」


そう若干引き気味なたっくんを送り出し、旦那様にご挨拶し(旦那様はお辞儀した際に眼鏡がずり落ちた)私はお手伝いを開始した。

「うん、たっくんがお掃除きちんとしてくれてるおかげで、ほとんどする事ないな。お料理仕込もっと」
「おー、たっくん最近頑張ってるお陰でかなり余裕出たって言ってたけど、冷蔵庫本当に色々食材あるな。何作ろうっかなー」

「あ、美味しそうな豚ブロックとネギあるから、豚角煮作ろうかな。じゃあ他もそれっぽい奴作るか。煮卵とかワンタンスープとか」

それから1時間ちょいくらい後。

「よーっし、仕込みほぼほぼ終わりっと!ご飯も予約したしもう大丈夫でしょ。お茶入れようかな」


その時、チャイムが鳴り響いた。

「あら?宅配便とかかな。はいはい、ただ今」

「…ああ、今日はメイドさんがいらっしゃるのですね」
「んー?貴方がたよろしくない雰囲気纏ってますね。ああ、例の人達ですか」

「ええ、いかにも。この前の里の件と言い、彼らはかなりうちの中でも危険視されましてね」
「もー。可哀想なのに頑張ってるたっくん達、いじめないでよね。お引き取りくださーい」

「そういう訳には参りません。申し訳ありませんが、貴女もここで消えて貰います」
「お断りしまーす。あ、このお家傷付けたくないので、外でやりましょ。ちょっと奥様方にも言ってくるので」

「ええ、構いませんよ。私達もあまり人目に付きたくは無いので」

そうして私は奥様達に少々急用が出来たので少し家を離れるが夜には戻る旨を伝え快諾してもらい、獲物を用意した上でその物騒な人達と外に出た。

「では、人目に付かず思う存分戦える所に転送いたしましょう」
「はーい、どうぞご自由に」


そうして、よろしくない人達数名と私は決闘を開始した。
無数のナイフをぶん投げマシンガンを軽快にぶっ放し、多少かすり傷は負ったものの難なく男たちを倒した。

「…貴女も、なかなかやりますね」
「でしょー。私そこそこランク上位だし。まあ御堂さんやリーマンさんとかには敵わないけど」

「貴女も、危険人物と見做させていただきます」
「はーい、どうぞご自由に。でもお仕事中はなるべく邪魔しないでくださいね」

そう言い残し、男たちは消えていった。

「よーしお片付け終わりっと。あー、眼鏡ちょっとだけ傷付いちゃった。まあスペアあるし良いけど」

「…で、当然帰してはくれないしここどこだろ。うわ、Y県か。夜までに帰れるかな。本部にヘリ呼んでもらうか」


そうして本部からのヘリに乗り込み、どうにかたっくんが帰って来る少し前にはお家に帰れた。

「ただいま戻りましたー。あれ、泉美さん少しだけ傷付いてますね。どうされました?」
「あー、例の人達が来てね。お家とは別の場所でお片付けしたけどね」

「うわ、そうだったんですか。すみません、巻き込んでしまって」
「ううん、気にしないでー。まあこういうお仕事してればどうしたってあるだろうし」

「本当すみません。俺もなるべくあいつら早く倒せるよう頑張りますんで」
「いいのいいの。たっくんもう十分頑張ってるし、この前も里守ったし、えらいよ」

「ありがとうございます。あ、俺の方も今日は全く問題無かったんで」
「うん、それは良かった!あ、じゃあ今日は中華だよ。奥様達にも大好評だったよー」

「わーい、ありがたく頂きます!」
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