48 / 71
第四章
みんなのメンテ事情
しおりを挟む
「たっくん、義肢のメンテしよか。悪いけど2時間ちょいくらいよろしくね」
「はーい、トイレ行っておきます」
当然だが俺達の人工身体は定期的にメンテナンスが必要で、俺の場合は2・3か月に一回くらい、数時間程の全身メンテが必要だった。
麻酔かけてもらえるので寝て起きたらすぐ終わるので、別に何てことは無かった。
麻酔で寝るのも心地よく寝覚めも良かったので、結構好きなくらいだった。
「ほい、じゃ麻酔かけるからね。全然痛くないよ」
「はーい、よろしくお願いします。 あーすぐ眠くなって来た」
うとうとと気持ちの良い眠気に身を任せる。
「はい、たっくんおはよ。メンテ無事終わったよ」
「ありがとうございましたー。寝るのめっちゃ気持ち良かったし快適です」
「お疲れ様、たっくん」
「うん、ありがとゆうちゃん」
「あのさ。悪いんだけど僕、ちっちゃくてころころな手足無いたっくんも好きなんだよね。今度メンテで寝てる時抱っこしててもいい?」
「うん、全然良いよ。ってかその時は部分麻酔にしてもらって起きてよっか」
「あ、そうだねそれ良いね。 あーでさ。ごめん変態なんだけど手足無いたっくんともしてみたいんだよね。過去のトラウマがアレなら絶対しないけどさ」
「あーうん、まあトラウマだけどゆうちゃんにされるなら別に良いよ。じゃあ今度早速しようか」
「うん、めっちゃ優しくするからしよしよ!」
※優しい達磨おせっせの良さに目覚めてからは頻繁にやる。月1くらいでする。
「え、優しくしてもらうとこんなに気持ちいいんだ。めっちゃ良かった」
「うん、僕もだるまのたっくん優しく抱くのすごく気持ち良かった」
「うんこれならだるまも全然アリだわ。まあ手足無いと生活や仕事出来ないけどさ。次もしようよ」
「うん、しよしよ!」
「あーでもごめん。部分麻酔かけてるからやっぱりちょっと眠くなるんだよね。ごめん、寝るね」
「うんいいよ。ゆっくり寝て」
「おやすみー。zzz」
「あーだるまで寝ちゃうたっくん、赤ちゃんみたいで可愛いなー」
※あとやる時は大体ホテルだけどたまに事務所の休憩室でもする。全員察する。
「今日はかぐや君の全身メンテしよっか。やっぱり数時間で終わるし、部分麻酔かけるからね」
「…分かった。トイレを済ませておく」
「んーかぐやさ。メンテだから仕方ないけど一瞬とは言え見えなくなったり、鼻とか耳外されちゃうの嫌じゃない?」
「…すぐ終わるし、外されてる間も自分では分からないのでさほど気にしない」
「そっか、それなら良かったんだけどさ」
「アカネくん。滅多に無いけど人工声帯ちょっとメンテしようか。速攻終わるよ」
「はーい、分かりましたー」
「やっぱり一瞬とはいえ喋れなくなるの困らない?」
「んーまあほんとに一瞬なんで平気ですかねー」
「そっか、それは良かった」
「かんばせはほとんどメンテしなくて良いから楽だよね」
「…まあ時折、人工毛髪のコンディションを見る事はあるが、その程度だな」
「その髪つやつやさらさらで凄く綺麗だもんね」
「ああ、気に入っている」
「ゆうちゃんは定期的にアップグレードされるって言ってたけど、やっぱメンテとかされるの?」
「まあ時々ね。たまに一部組み直されたりもするけど、完全に眠ってるし、半日程度で終わるし全然平気」
「そうなんだ。あのさ、その内ゆうちゃんのメンテも見学に行ってもいい?」
「うーんごめん。僕研究所は好きなんだけど、あの子達いるしたっくんには来て欲しくないかな」
「あーそうかごめんね。じゃあ絶対行かないね」
「うん、ありがと!」
「はーい、トイレ行っておきます」
当然だが俺達の人工身体は定期的にメンテナンスが必要で、俺の場合は2・3か月に一回くらい、数時間程の全身メンテが必要だった。
麻酔かけてもらえるので寝て起きたらすぐ終わるので、別に何てことは無かった。
麻酔で寝るのも心地よく寝覚めも良かったので、結構好きなくらいだった。
「ほい、じゃ麻酔かけるからね。全然痛くないよ」
「はーい、よろしくお願いします。 あーすぐ眠くなって来た」
うとうとと気持ちの良い眠気に身を任せる。
「はい、たっくんおはよ。メンテ無事終わったよ」
「ありがとうございましたー。寝るのめっちゃ気持ち良かったし快適です」
「お疲れ様、たっくん」
「うん、ありがとゆうちゃん」
「あのさ。悪いんだけど僕、ちっちゃくてころころな手足無いたっくんも好きなんだよね。今度メンテで寝てる時抱っこしててもいい?」
「うん、全然良いよ。ってかその時は部分麻酔にしてもらって起きてよっか」
「あ、そうだねそれ良いね。 あーでさ。ごめん変態なんだけど手足無いたっくんともしてみたいんだよね。過去のトラウマがアレなら絶対しないけどさ」
「あーうん、まあトラウマだけどゆうちゃんにされるなら別に良いよ。じゃあ今度早速しようか」
「うん、めっちゃ優しくするからしよしよ!」
※優しい達磨おせっせの良さに目覚めてからは頻繁にやる。月1くらいでする。
「え、優しくしてもらうとこんなに気持ちいいんだ。めっちゃ良かった」
「うん、僕もだるまのたっくん優しく抱くのすごく気持ち良かった」
「うんこれならだるまも全然アリだわ。まあ手足無いと生活や仕事出来ないけどさ。次もしようよ」
「うん、しよしよ!」
「あーでもごめん。部分麻酔かけてるからやっぱりちょっと眠くなるんだよね。ごめん、寝るね」
「うんいいよ。ゆっくり寝て」
「おやすみー。zzz」
「あーだるまで寝ちゃうたっくん、赤ちゃんみたいで可愛いなー」
※あとやる時は大体ホテルだけどたまに事務所の休憩室でもする。全員察する。
「今日はかぐや君の全身メンテしよっか。やっぱり数時間で終わるし、部分麻酔かけるからね」
「…分かった。トイレを済ませておく」
「んーかぐやさ。メンテだから仕方ないけど一瞬とは言え見えなくなったり、鼻とか耳外されちゃうの嫌じゃない?」
「…すぐ終わるし、外されてる間も自分では分からないのでさほど気にしない」
「そっか、それなら良かったんだけどさ」
「アカネくん。滅多に無いけど人工声帯ちょっとメンテしようか。速攻終わるよ」
「はーい、分かりましたー」
「やっぱり一瞬とはいえ喋れなくなるの困らない?」
「んーまあほんとに一瞬なんで平気ですかねー」
「そっか、それは良かった」
「かんばせはほとんどメンテしなくて良いから楽だよね」
「…まあ時折、人工毛髪のコンディションを見る事はあるが、その程度だな」
「その髪つやつやさらさらで凄く綺麗だもんね」
「ああ、気に入っている」
「ゆうちゃんは定期的にアップグレードされるって言ってたけど、やっぱメンテとかされるの?」
「まあ時々ね。たまに一部組み直されたりもするけど、完全に眠ってるし、半日程度で終わるし全然平気」
「そうなんだ。あのさ、その内ゆうちゃんのメンテも見学に行ってもいい?」
「うーんごめん。僕研究所は好きなんだけど、あの子達いるしたっくんには来て欲しくないかな」
「あーそうかごめんね。じゃあ絶対行かないね」
「うん、ありがと!」
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。


サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。



ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる