たっくんとゆうちゃん

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第四章

初めての海外任務

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「なんと今回はね、海外のお仕事。もちろん出張費用は出すから皆で行って来てね」

「わー、すごい! 頑張ります!」


そして、空港にて。

「当然だけど俺ド貧乏だから海外初めて!超うれしー!」
「僕も初めて!」
「俺も久々だ」
「俺もほとんど行ったことないんで嬉しい!」
「…オレはわからないが楽しみだ」


「わー飛んだ!飛行機すごいなー」
「テンション上がるよねー」
「良いな」
「良いですよねー」
「…楽しいな」

そして、目的の小国に辿り着く。

「えーっとヨーロッパの国の中世からあるお城で、まあ怪物や悪霊が憑いてるんだね」
「数は多いけど僕等もうかなり強いから余裕でしょ!」
「よーし、皆行こう!」


「あはははは、呪ってやるー呪ってやるー」
「皆引き裂いて喰ってやるぞ~」


「よーし、今日もお仕事頑張るぞ!」

俺達はそれぞれの武器で、悪霊やら狼男やら吸血鬼を着実に倒していった。


それほどたたないうちに。


「よーっし討伐完了!みんなほぼ無傷!」
「僕達ほんとに強くなったよね!」
「ですね!」

「じゃ、帰ってホテルでご飯食べよっか!」



そうして、ホテルのある可愛い町に戻って来た時。


「…君たち、こんにちは」

「…えっと、同じ日本人みたいだけど、どなたですか」

「まあ、詳しくは語れないが。君たちに仇をなす者だよ」

「え、なんですかそれ」

「光があれば影があるように、当然そういう存在もあるという事だ」

「…そういう訳で、悪いがここで消えてもらうよ」

そう言って男が指を鳴らすと、同じ帽子とスーツを着た男たちが多数出てきた。

「では、遠慮なく行くよ」

男たちはそれぞれの武器を構えた。おそらく、全員かなりの実力者だ。


「こ、こんな異国の地で死んでたまるか!」
「うん、僕日本でお布団で死にたい!」

俺達は全力で応戦し、どうにか男たちを少しずつ片づけて言った。

かなり消耗しながらも、なんとか最後の一人に致命傷を与えた。

「…君たちは、これからもっとしんどくなるよ」

そう言い残し、男たちは黒い靄のようになりかき消えてしまった。

「…うわ、結構ぼろぼろになっちゃった」
「義肢は無事だけど。…こいつら、なんなんだろ」


帰国後。


「…あー、あいつらに会っちゃったのね」
「御堂さん、何か知ってるんですか?」

「うん。かなりの機密事項やから言えなかったんだけどね。まあ外法集団みたいなのがこの国いるんよ」

「で、そいつの幹部クラスの奴と俺知り合いなんやけど、まあ相当色々あって昔歪んじゃったのね」

「それからというもの、悪霊とか利用してやばい事日夜しとるんよ」

「…そんな奴らがいたんですか」

「うん、相当昔からね。で、奴らの最終目的としては、この国に大昔封印された超強力な悪霊解放しようとしてるの」

「まあ相当強力な封印やから、当分は解けないと思うけどね」


「で、申し訳無いけど目え付けられた以上、これからちょくちょく絡んでくるやろうから、頑張ろうな」

「…はい、頑張ります」
「…うん、頑張る」


「…ゆうちゃん、なんか大変な事になっちゃったね」
「…うん、でも、たっくんや皆と一緒なら、きっとなんとかなると思う」
「…うん、そうだね!」
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