32 / 71
第三章
チョコレート工場の秘密
しおりを挟む
「あー今回な。結構危険そうやから、5人全員で行って来てや」
「現場はね、某県の有名チョコレート工場。まあ前の悪趣味パティシエとは別ベクトルやけど、やっぱり相当えげつない代物使っててね。まあギリ法に触れるもんやないから罪には問われなかったんやけど、割と若いうちに亡くなった後も工場に憑りつき続けてえげつないチョコ作っとるの」
「そんな訳で、気を付けて行って来てね」
「はーい!」
「また5人任務かー。楽しみだね」
「また皆で高速バス乗れたしね。楽しい!」
「気を引き締めて行かねばならないが楽しいな」
「だよね。楽しいけど!」
「…そうだな」
そうして、カラフルに彩られた工場の門をくぐる俺達。
「ミラクル・チョコレート ミラクル・チョコレート 一口食べれば やめられない美味さ」
「未来永劫 ミラクル・チョコレートだけをお食べ♪」
配下の不気味な小人のような悪霊たちが、軽快だが、どこか不穏な歌を歌い踊る。
「うっわー。いかにもヤバそうな工場」
「そんなチョコ食べたくないね」
「…呪言を唱えておく」
「俺も頑張りますねー」
「酸を出す」
俺達は歌いながら襲い来る小人達を的確に倒して行く。
邪悪な小人を全て倒したころ、工場の床が開き、秘密の地下室に落とされた。
「…いってててて」
「固い床にいきなりはちょっと痛いなー」
「君たち、ようこそ。私の秘密の研究室へ」
その奇妙奇天烈な衣装を着込んだ工場長は挨拶した。
「私は工場長でチョコレート研究者のウィルバー。この依存性抜群のカカオ豆を使ったチョコレートをお食べ」
「一口食べれば最後。もう栄養過多で死ぬまでこれしか食べられなくなるよ」
「そんなチョコ中毒はごめんだね」
「キマりたくないね」
「ならば仕方ない。君たちチョコまみれにして、固めてあげよう」
そう、全身から邪悪なチョコを噴き出す悪霊。
俺達はちょっとチョコにかかりながらもなんとかかわし、どうにか工場長に全員同時に攻撃を叩き込んだ。
「私のチョコが、嫌いだなんてええええ」
「だいっきらいだね、ばーか」
美味しいチョコの匂いを残し、そいつは消えて行った。
「終わった終わった。うわー義肢チョコまみれ。すぐ掃除しないと」
「あーそれ、水洗いできるし全然平気だよ」
「俺も髪の毛がベタベタになった」
「あー俺も武器お手入れしないと」
「…だが楽しいな」
皆でチョコまみれになりながら笑って地下室を後にした。
「わーい、今回もお礼にってちゃんとしたチョコたくさん貰えて嬉しいな」
「うん。ほら俺さ、ド貧乏だったから学校以外でほとんど甘いもの食べた事無かったんだよね。だから仕事初めてからいっぱい食べられて本当嬉しい」
「良かったな」
「じゃ、シャワー浴びさせてもらったし帰ろ!」
「現場はね、某県の有名チョコレート工場。まあ前の悪趣味パティシエとは別ベクトルやけど、やっぱり相当えげつない代物使っててね。まあギリ法に触れるもんやないから罪には問われなかったんやけど、割と若いうちに亡くなった後も工場に憑りつき続けてえげつないチョコ作っとるの」
「そんな訳で、気を付けて行って来てね」
「はーい!」
「また5人任務かー。楽しみだね」
「また皆で高速バス乗れたしね。楽しい!」
「気を引き締めて行かねばならないが楽しいな」
「だよね。楽しいけど!」
「…そうだな」
そうして、カラフルに彩られた工場の門をくぐる俺達。
「ミラクル・チョコレート ミラクル・チョコレート 一口食べれば やめられない美味さ」
「未来永劫 ミラクル・チョコレートだけをお食べ♪」
配下の不気味な小人のような悪霊たちが、軽快だが、どこか不穏な歌を歌い踊る。
「うっわー。いかにもヤバそうな工場」
「そんなチョコ食べたくないね」
「…呪言を唱えておく」
「俺も頑張りますねー」
「酸を出す」
俺達は歌いながら襲い来る小人達を的確に倒して行く。
邪悪な小人を全て倒したころ、工場の床が開き、秘密の地下室に落とされた。
「…いってててて」
「固い床にいきなりはちょっと痛いなー」
「君たち、ようこそ。私の秘密の研究室へ」
その奇妙奇天烈な衣装を着込んだ工場長は挨拶した。
「私は工場長でチョコレート研究者のウィルバー。この依存性抜群のカカオ豆を使ったチョコレートをお食べ」
「一口食べれば最後。もう栄養過多で死ぬまでこれしか食べられなくなるよ」
「そんなチョコ中毒はごめんだね」
「キマりたくないね」
「ならば仕方ない。君たちチョコまみれにして、固めてあげよう」
そう、全身から邪悪なチョコを噴き出す悪霊。
俺達はちょっとチョコにかかりながらもなんとかかわし、どうにか工場長に全員同時に攻撃を叩き込んだ。
「私のチョコが、嫌いだなんてええええ」
「だいっきらいだね、ばーか」
美味しいチョコの匂いを残し、そいつは消えて行った。
「終わった終わった。うわー義肢チョコまみれ。すぐ掃除しないと」
「あーそれ、水洗いできるし全然平気だよ」
「俺も髪の毛がベタベタになった」
「あー俺も武器お手入れしないと」
「…だが楽しいな」
皆でチョコまみれになりながら笑って地下室を後にした。
「わーい、今回もお礼にってちゃんとしたチョコたくさん貰えて嬉しいな」
「うん。ほら俺さ、ド貧乏だったから学校以外でほとんど甘いもの食べた事無かったんだよね。だから仕事初めてからいっぱい食べられて本当嬉しい」
「良かったな」
「じゃ、シャワー浴びさせてもらったし帰ろ!」
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。




塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる