たっくんとゆうちゃん

kromin

文字の大きさ
上 下
22 / 71
第三章

愉快なメイドさん

しおりを挟む
俺達が恋人になった少し後の事。

「あー、今日のお仕事なんやけどね。そこまで難しくないから2人だけど、また別の人と組んでもらうからよろしくね」

「はーい。久しぶりですね」


そして、現場に向かい。

「こんにちは、初めましてー。私は泉美。よろしくね」
「わー、メイドさんだ」
「うん、私普段はお屋敷に住み込みで働いてるの」
「へー、兼業されてる方もいるんですね」
「そう。実は意外とこの仕事需要あるから、結構色んな人が居るよ」

「じゃ、行こうか。霊の子もメイドさんだったんだけど、先輩や主人に酷くいじめられて自殺しちゃってね。悪霊になっちゃったの」
「あー、可哀想ですね」
「うん、すぐ祓ってあげようね」

俺達は、彼女の自室に入った。

「もう、先輩方も、ご主人様も。みんなお片付けしてやる」

「気の毒だけど、あなたをお片付けさせてもらうよ」
「すぐ、天国に行けるからね」

そうして、泉美さんは大量の投げナイフを放った。

俺達も続いて攻撃を加えた。

「あああ、ご主人様、先輩方。私を、愛してください」

「…天国では、ちゃんと愛して貰えますよ」
「うん、きっと良いご主人に恵まれるよ」
「たっくんも泉美さんも、お疲れ様」

「泉美さん、ナイフ投げお上手ですね」
「ありがとー。基本ナイフだけど、たまにマシンガンとかも使うよ」
「つ、強い」
「あー、今のお屋敷大好きなんだけどね。たまには別の所で働きたくもなるんだよねー」
「じゃあ、毎日は流石に無理だけど。結構今俺余裕出て来たし、たまには単発でお仕事お願いするかもです」
「おっけー。全然良いよ。いつでも声かけてね。じゃ、またね!」

俺達は泉美さんと別れ、職場へと向かう。

「泉美さん、面白い人だったね」
「うん、あの人明るくて僕も好き」
「俺、中学生だからこの仕事するまでバイトした事は無かったけど。…あーたまに新聞配達手伝いとかはしたか」
「メイドさんとか使用人も、楽しそうだなーってちょっと思った」
「たっくん、将来はそんな感じのお仕事するの?」
「うーん、まだ全然分かんない。でも今の仕事も大好きだし、当分はこれやってると思うよ」
「うん、そう言ってくれると嬉しい!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

処理中です...