たっくんとゆうちゃん

kromin

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第二章

たっくんの身長体重

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「ほい、お二人さん。今日のお仕事なんやけどね」
「はーい」

「今度は廃病院で、要するにマッドドクターが大暴れしとったんだけどね。そいつ死んだ後も相当えげつない悪霊になっとるんよ」
「で、そいつの犠牲者さん達も成仏できずに一緒に彷徨って祟ってるから、全員お片付けして来てな」
「分かりましたー」
「本当最低な奴ですね」

「ちょっと今回は数多いし危険度高めだから頑張ってね。まあ仇討ちくん程や無いけどな」
「はーい、気を付けます」
「頑張りまーす」


そうして、バスを乗り継ぎ俺達は夕暮れの山奥の廃病院にやって来た。
「廃病院っていかにもだよね」
「うん、定番だよね」

「じゃあ、たぶんそこら中にいるだろうから、気を引き締めて行こうね」
「うん、お札や数珠スタンバイしておく」

そうして、俺達は病院の大きな門を開いた。

「あああ、いたい、いたい」
「やめて、内臓を、取らないで」

「…かわいそうに」
「…すぐに、祓ってあげようね」

俺達は犠牲者の霊たちに優しく呪符を貼って行った。

「…大体、終わったかな」
「うん、後はあの糞だね」

そうして、隠し研究室に、そいつはいた。

「ひっひひひひひ、私の実験材料がまたのんきにやって来たか」
「実験材料じゃないって―の」
「お前ぶっ倒しに来たんだっての」

「ああ?何だそっちのお前、手足無いじゃないか。なーんだもう散々弄り尽くされてるのか。つまらないな」
「うっさいな。好きで弄られたんじゃないっつーの」
「たっくんの古傷抉らないでよね」

「じゃ、ムカつくしさっさとやっちゃおうか」
「うん、バラッバラに解剖してやろう」

そうして、そいつが投げつけてくるメスやらえげつないものやらをそつなく避け。
俺は全力の蹴りをそいつの顎にぶち込み、ふらふらになったそいつをゆうちゃんは本当にバラバラにした。

「う、うわああああ。私がバラバラにされるなんてええええ」

「地獄でも永遠にバラバラにね」
「来世でも未来永劫バラバラにね」

「よっし、確かに数は多かったけど、問題なく終わり!」
「うん、元々強かったけど、たっくん本当に強くなったよね! あーそういえばさ」
「うん、どしたの?」

「たっくん今15で、ちょっとだけ小柄だよね。身長とか体重とかどのくらいなの?」
「あー、義肢かなり軽いし、俺やせ型だからー。…ちゃんと測ったの少し前なんだけど、たぶん手足付いてれば155cmの45cmくらいかな」
「うん、ちょっと酷い事聞いちゃうけど無い状態だと?」
「えーっと確か無いと背も体重も半分くらいって聞いたから、78cmの23kgくらいって感じかな」
「うん、ちっちゃくて軽いね」

「だよね。俺も無くしちゃった時はさ、小っちゃくて軽い自分の体悲しくて大嫌いだった」
「そうなっちゃうよね」
「でも今はもう元通りだしさ、最近は無い時の自分の体もそこまで嫌いじゃなくなったんだ」
「そっか、そう思えるようになって良かったね」
「うん。皆のおかげだよ。本当にありがとうね」
「いいよ、気にしないで」

「じゃ、また美味しいもの食べて、健やかに栄養取って帰ろうか!」
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