たっくんとゆうちゃん

kromin

文字の大きさ
上 下
4 / 72
第一章

年なんて取りたくない

しおりを挟む
割と仕事に慣れてきたある日の事。

「えっとね、次のお仕事は歴史ある名家なんだけどね」

「そこの当主、かなりの高齢だったんだけどどうしても絶対に死にたくなかったらしくて、所謂外法に手を出しちゃったんだよね」

「まあ要するに若い子達の血肉を喰らったり色々酷い事して、無理矢理若返って寿命を延ばしてたみたいなの」
「で、その内結局露呈してすぐ処刑されたんだけど、悪霊になっちゃって今でも若い子達襲い続けてるんだってさ」

「うっわー、往生際悪いね」
「まあ僕達若い子な訳だし。早速退治しに行こうよ」

そんな訳で、早速。

「依頼受けて来ましたー」

「ああ、お越しいただき感謝いたします。私はここの現当主です」

「…先代は今も、彼の部屋に棲みついております」
「絶対に人を立ち寄らせないようにはしていますが、入ったばかりで事情を知らない者が迷い込んだり、人心を惑わせて引き寄せてしまうのです」

「…襲われたものは、生命力を吸い取られ目も当てられないありさまでした」

「…ひどいですね」
「ええ、皆、ずっと入院しています」

「早速向かいます。お任せください」


年季は入っているが整った広いその部屋には、あらゆる悪趣味な物があった。

「…また、儂の贄になる者が来たか」
「そんなのごめんだね」
「うん、討伐させてもらうよ」

俺は素早く動き回り、そいつの伸ばす触手をかわして呪符を叩きつけていったが、そいつもかなりすばしっこく、触手を数本突き立てられてしまった。

「うわ、いてて」

「ひひひ、若い者の命はまことに美味じゃのう」

「たっくんから吸わないで。殺すよ」

ゆうちゃんが素早く霊刀で触手をすべて叩き切っていった。

「はい、とどめ。地獄に落ちてね」
そう楽しそうに言って、男の眉間に深々と刀を突きたてる。

「い、嫌じゃ、死にとうないいいいい」
「もういい加減諦めろっての」

「よし、終わった。たっくん、大丈夫?」
「うー。大した事は無いけど、ちょっとだけしんどいかも。少しふらふらする」
「だよね。たっくんちょっとこっち向いて」
「ん、何?」

そう向き直した俺の唇に、優しく口付けるゆうちゃん。

「…いやいやいや、ゆうちゃん何してんの」
「ん、ほらこれで生命力補給出来るから」
「ちょ、ちょっと心の準備が。一言言って」
「あーごめんね、配慮足りなかったね。ごめん」
「…うん、まあ生命力分けてくれたし、俺ゆうちゃん好きだから良いけど」
「うん、僕もたっくん大好き!」

その後すぐに、吸われて可哀想になっていた人たちも回復した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜のたまにシリアス ・話の流れが遅い

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

処理中です...