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番外編 祠破壊されたので生贄にだるま要求したけどあっさり用意されて引いた
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「あー、ミカ様ー。そろそろ夕飯にしてもいいですか」
「…あーうん、それは良いが略さないでちゃんと真名で呼べと何回言わすんじゃ」
「えーでも真名長くて呼びづらいし貴方も僕の事ゆふづつとか童子とか適当に呼ぶじゃないですか。まあ僕の本名キラキラ気味で好きじゃないから良いですけど」
「…全く生贄のくせに口が減らない奴じゃな。本当どうしてこうなったんじゃ…」
「んーまあ、因習系ホラーのお約束の如く寂れた祠アレな工事業者がろくに調べもせずぶっ壊して貴方の封印が解けたからでしょう」
「…ああ、久方ぶりに封印が解けたのは良いがあまりの狼藉に腹が立ったので、とりあえず壊した奴等祟りまくって周囲の大地破壊されたくなければ黒髪長髪ぱっつんの手足アレな十六・七くらいの可愛い男児を捧げよと無茶な要求したらあっさり用意されて引いたんじゃったな」
「ええ、この世界と特にこの国アレだし特に今だるま裏世界でブームですからね」
「…確かに昔からこの国アレな所はあったが、いつの間にここまでアレになったんじゃ…」
「うーん、まあこの変態国家の神様として生まれたのが運の尽きでしょう。時代も変わりますしね」
「…い、いやこういう時代の変化はどうかと思うぞ。民がドン引くような捧げ物要求して無理ですと断ったところに神罰喰らわせてやろうと思ってたのに。要求呑まれてしまった以上祟る訳にもいかんし、お主このままじゃ気の毒過ぎるから神通力で手足作ってやったが」
「ミカ様悪神とか言われてる割に優しいですよね、リハビリ不要で普通に過ごせますし。神パワーで作られてるので貴方と離れると手足消えちゃいますが」
「…いや、手足アレな時点で十分だが話聞いたらお主相当不憫な身の上だったしついな…というかお主みたいな童子が大量に売りに出されてるとか悪神でも普通考えんぞ。人間怖い」
「まあ、それもホラーあるあるで一番怖いのは人間って言いますしね。僕は母親が離婚した後ホスト狂いになって金も無いのに貢ぎまくって速攻で借金まみれになって、もう搾り取れないと分かったら案の定捨てられて無理心中に巻き込まれてこうなった訳ですが。まあ母親は死んでも自業自得ですが鍵挿しっぱで停めてたのパクられて崖に激突炎上したプリウスの持ち主は気の毒ですがねー」
「…お主手足ぶっ潰れて死にかけたというのに妙に達観しとるな…」
「うーん、こんなアレな国でアレな家庭に生まれちゃった以上そのくらいの気構えでいないとやってられませんし。毎日取り立て来るし明らかにヤバい気配したから逃げようと思ってたんだけどその前に母に一服盛られて縛られちゃったのは不覚でしたが。でも無理心中じゃなくてもどの道売り飛ばされてアレされてたと思いますしミカ様が引き取って下さって助かりました。貴方アレな事基本しませんし」
「…ま、まあ無茶振りで言ってはみたが儂もそういうアレな趣味は無いしの。家も無いし追い返す訳にもいかんから仕方なく召使いさせとるが」
「祠破壊されて祟ったお陰で小さめだけど神社建ててもらえて良かったですよね、定期的にお供え物貰えますし。というかミカ様アレな作業員祟った以外本当別に悪い事してませんよね。むしろ善行積んでますし」
「…いや、目覚めて間もなくなんか瘧病が流行り出して供物途絶えるのも困るから可能な限り周囲の民を護ってやっただけじゃが。あと地震とか天災もやたら周囲で起きて折角の社壊されたくも無いから結界張ったら、いつの間にか民が勝手に感謝しとったし」
「まあここ最近アレウィルスとか天災多発気味ですしね。結果的にこの方別に悪い神じゃ無くね?って口コミでご利益あるって広まって、最近参拝客かなり多くて御賽銭結構もらえますしね。お供え物もあるしお陰で生活には困りませんねー」
「…うん、まあ儂も信仰集めて神格上がったのは良いんじゃがなんか複雑…」
「で、ほらミカ様。夕飯にしましょう。はい、ファミマで買ったサラダとカップヌードルです」
「…ええと、ふぁみまとやらはよく分からんがこの器に入った麺って上等なのか?なんかそこはかとなく手を抜かれているような気がするのだが」
「うーん、確かに作るのは結構楽ですが上等な品ですよ。(発売当時は)高級品ですし美味しいから良いじゃないですか。カレーとかシーフード味もあるので足りなかったら言って下さい」
「…そ、そうか。まあ上等な品なら良いが。うん、確かに美味いな。この四角いのは何か謎じゃが」
「じゃあお代わり欲しかったら作るので声かけて下さいね。では失礼しまーす」
「ああ、ご苦労じゃったな」
「おーし、お寿司でも出前取るかー」
「…あーうん、それは良いが略さないでちゃんと真名で呼べと何回言わすんじゃ」
「えーでも真名長くて呼びづらいし貴方も僕の事ゆふづつとか童子とか適当に呼ぶじゃないですか。まあ僕の本名キラキラ気味で好きじゃないから良いですけど」
「…全く生贄のくせに口が減らない奴じゃな。本当どうしてこうなったんじゃ…」
「んーまあ、因習系ホラーのお約束の如く寂れた祠アレな工事業者がろくに調べもせずぶっ壊して貴方の封印が解けたからでしょう」
「…ああ、久方ぶりに封印が解けたのは良いがあまりの狼藉に腹が立ったので、とりあえず壊した奴等祟りまくって周囲の大地破壊されたくなければ黒髪長髪ぱっつんの手足アレな十六・七くらいの可愛い男児を捧げよと無茶な要求したらあっさり用意されて引いたんじゃったな」
「ええ、この世界と特にこの国アレだし特に今だるま裏世界でブームですからね」
「…確かに昔からこの国アレな所はあったが、いつの間にここまでアレになったんじゃ…」
「うーん、まあこの変態国家の神様として生まれたのが運の尽きでしょう。時代も変わりますしね」
「…い、いやこういう時代の変化はどうかと思うぞ。民がドン引くような捧げ物要求して無理ですと断ったところに神罰喰らわせてやろうと思ってたのに。要求呑まれてしまった以上祟る訳にもいかんし、お主このままじゃ気の毒過ぎるから神通力で手足作ってやったが」
「ミカ様悪神とか言われてる割に優しいですよね、リハビリ不要で普通に過ごせますし。神パワーで作られてるので貴方と離れると手足消えちゃいますが」
「…いや、手足アレな時点で十分だが話聞いたらお主相当不憫な身の上だったしついな…というかお主みたいな童子が大量に売りに出されてるとか悪神でも普通考えんぞ。人間怖い」
「まあ、それもホラーあるあるで一番怖いのは人間って言いますしね。僕は母親が離婚した後ホスト狂いになって金も無いのに貢ぎまくって速攻で借金まみれになって、もう搾り取れないと分かったら案の定捨てられて無理心中に巻き込まれてこうなった訳ですが。まあ母親は死んでも自業自得ですが鍵挿しっぱで停めてたのパクられて崖に激突炎上したプリウスの持ち主は気の毒ですがねー」
「…お主手足ぶっ潰れて死にかけたというのに妙に達観しとるな…」
「うーん、こんなアレな国でアレな家庭に生まれちゃった以上そのくらいの気構えでいないとやってられませんし。毎日取り立て来るし明らかにヤバい気配したから逃げようと思ってたんだけどその前に母に一服盛られて縛られちゃったのは不覚でしたが。でも無理心中じゃなくてもどの道売り飛ばされてアレされてたと思いますしミカ様が引き取って下さって助かりました。貴方アレな事基本しませんし」
「…ま、まあ無茶振りで言ってはみたが儂もそういうアレな趣味は無いしの。家も無いし追い返す訳にもいかんから仕方なく召使いさせとるが」
「祠破壊されて祟ったお陰で小さめだけど神社建ててもらえて良かったですよね、定期的にお供え物貰えますし。というかミカ様アレな作業員祟った以外本当別に悪い事してませんよね。むしろ善行積んでますし」
「…いや、目覚めて間もなくなんか瘧病が流行り出して供物途絶えるのも困るから可能な限り周囲の民を護ってやっただけじゃが。あと地震とか天災もやたら周囲で起きて折角の社壊されたくも無いから結界張ったら、いつの間にか民が勝手に感謝しとったし」
「まあここ最近アレウィルスとか天災多発気味ですしね。結果的にこの方別に悪い神じゃ無くね?って口コミでご利益あるって広まって、最近参拝客かなり多くて御賽銭結構もらえますしね。お供え物もあるしお陰で生活には困りませんねー」
「…うん、まあ儂も信仰集めて神格上がったのは良いんじゃがなんか複雑…」
「で、ほらミカ様。夕飯にしましょう。はい、ファミマで買ったサラダとカップヌードルです」
「…ええと、ふぁみまとやらはよく分からんがこの器に入った麺って上等なのか?なんかそこはかとなく手を抜かれているような気がするのだが」
「うーん、確かに作るのは結構楽ですが上等な品ですよ。(発売当時は)高級品ですし美味しいから良いじゃないですか。カレーとかシーフード味もあるので足りなかったら言って下さい」
「…そ、そうか。まあ上等な品なら良いが。うん、確かに美味いな。この四角いのは何か謎じゃが」
「じゃあお代わり欲しかったら作るので声かけて下さいね。では失礼しまーす」
「ああ、ご苦労じゃったな」
「おーし、お寿司でも出前取るかー」
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