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後日談その6 わんわんお達のさらにその後

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「あー、もう毎日毎晩最高だなー!」
「だねー。僕等身分はかなりアレだけど戸籍はちゃんとあるしもう外出し放題だしー!」
「飼い主さん変態な以外は最高に優しいですもんねー!」
「変態だが優しい世界だ」


「あ、またレンタルで来た子達に会いたいなー。飼い主にお願いしてみようかな」
「あー良いね。僕もあの変態お兄さんいる子に会いたいし」
「皆どうしてるんでしょうかねー」
「気になるな」

「あー、ねーねー飼い主、あのさー」


「やっほー、久しぶり!」
「あー、男の娘も義肢貰えたんだ」

「うん、飼い主さんが宇宙支部に栄転して、お金たくさん貰えたから買ってもらえたの!」
「へー、じゃあ飼い主の関連企業なのかな」
「あ、そうかもね。キミ達の飼い主さんに忘年会とかで何度か会った事あるみたいだし」

「ふーん、意外と繋がりあるものなんですね」
「広いようで狭い世界だ」

「宇宙って面白そうだけど、何か楽しい話とかある?」
「そうだねー。よく取引するタコ型宇宙人さんが可愛くて、ゲベゲベモールくんおすそ分けしてもらって慣れたら結構可愛くなってきた事とかかなー」
「そ、そうなんだ」
「あいつは可愛いな」

「あ、あと最近ボクネットアイドル始めて結構人気なんだよ。良かったら配信とか見てねー」
「おー、見る見る」

「あ、確か別の子達ももうすぐ着くって言ってたよ」


「あ、お久しぶりです」
「おー、もふもふの子も義肢付いたんだ。良かったね」

「はい、飼い主さまのお仕事が順調で買って頂けました!」
「飼い主さん、やっぱ動物系のお仕事なの?」
「はい、裏の世界に繋がりが深いものの、基本は善良な中規模のペット会社を営んでおり、希少生物の保護活動も行っております」

「へー、立派ですねー」
「はい、大好きで自慢の飼い主さまです!ぼくも最近は、保護された動物くんのお世話を手伝っています。大きくなったら、ブリーダーの資格を取ろうと思っています」
「うん、すごく良いと思うよ」

「俺達もお世話して貰ってばっかじゃ悪いし、何かお仕事探そうかなー」
「そうだね、もう動けるし一応戸籍はあるもんね」
「ですねー。俺勉強はあんまり得意じゃ無いけど」
「俺はかなり出来る」

「飼い主に早速相談してみよっと。闇進路相談員さんとかいるらしいし」
「闇世界ほんとに色々な人がいるんだね」


「こんにちは、お久しぶりです」
「あ、浴衣の子も義肢買って貰えたんだ」
「はい、鉱物学者の飼い主様が大変な発見をされ、お金が多く入ったので頂けました」
「へー、鉱物学者なんだ」
「僕そういう世界結構興味あるなー」

「外宇宙から飛来した貴重な鉱石の第一発見者となられ、僕の名前を模した名が付けられました」
「へー、歴史に名を残せて良かったね」
「はい、僕とても嬉しいです!それで、最近は戸籍もきちんとありますので、飼い主様に詳しく鉱物学を教えて貰いお弟子にして頂きました」

「おー、それも良いね」
「君、賢そうだしきっと向いてるよ」

「はい、僕きっと立派な学者さんになってみせます!」


「…みんな、久しぶり」
「おー、変態お兄さんのいる子も手足付いたんだね。良かったね」
「うん、お兄さんがすごい賞金首倒して、報奨金たくさん貰えたから」

「そっかー、変態お兄さん本当強いよね」
「うん、僕達も危ない所助けて貰ったし」
「またお礼言っておいて下さい」
「…本当に世話になった」

「あ、でその賞金首の子と今暮らしてるんだっけ」
「うん、催眠ちゃんとかけたから、普通に素直な良い子だよ」
「そっか、その子も可哀想だって聞いたから良かったよ」


「…すごく嫌な目に遭ったから、たまに思い出しそうになっちゃう事があって可哀想だけどね」

「あー、やっぱそうなっちゃうよね」
「無理矢理ペットにされて、最悪な事やらされてたらトラウマ深いよね」
「俺達も昔娼館時代の事思い出して鬱でしたもんねー」
「…そうだな」

「…うん、僕達がずっと支えてあげて、いつかは乗り越えて欲しいと思ってる」
「うん、君も変態お兄さんも良い人だから、絶対大丈夫だよ!」

「じゃ、皆で遊ぼ!!!」


※おまけ 飼い主と古株メイドさんのその後

「旦那様、最近いつも以上に楽しそうですね。私も嬉しいです」
「…やはりペットの子達が幸せになってくれると自分も嬉しい?ええ、そうですね」


「…ああ、私の母の事ですか。どうかお気になさらず」

「良いお医者様にかかれたものの、最後まで完治する事はなく先日若くして旅立ちました」

「ですが運命だと思いますし、母も納得していました。旦那様に深く感謝していましたよ」


「…改めながら、本当にありがとうございました」

「未来永劫、貴方様にお仕えいたします。…愛しておりますが、貴方様は男の子が好きですし、身分が違いすぎます。今の使用人としての自分に満足しております」


「…え?まあ表向きという事で済まないが、結婚を考えても良い…と」

「ありがとうございます。でもお気になさないで下さい。無理にお付き合いさせてしまうのも心苦しいですから」

「…まあ時たまくらいなら女性としてもそれはまた一興かも?…ふふ、ありがとうございます。嬉しいです」


「では早速式の日取りを?…本当にありがとうございます。私、今とても幸せです」
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