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飼い主の過去

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「ちょっとクソ息子。仕事でムカつく事あって発散したいからこっち来なさいよ」

「何よその目付き。あんた親に向かってそんな態度とって良いと思ってるの」

「誰がここまで育ててやったと思ってんのよ」


「あー終わり終わりっと。ロウソク買い足さなきゃ」
「あ、糞ドクターにアレなお薬も注文しときましょ」


「…坊ちゃま、大丈夫ですか。…奥様も大社長とはいえ、あんまりです」
「…当然許せないけど、養って貰っているし仕方ない?…とはいえ、酷すぎます」

「…旦那様も酷い方ですし。あの、児相などに連絡いたしましょうか」

「そうしたら私が酷い事になるので良い?…ですが、私もう見ていられません」

「…ドクターもいるし焼却炉もあるし、最悪な可能性もあるから出来ない?…ありがとうございます」


「…坊ちゃま、大学生になるまで耐えられて、ほんとうにお可哀想に」


「あークソ息子。ちょっとこっち来なさい」
「ほんっと毎回毎回あのタヌキババアクソ下品なんだから。化粧ドぎついし服装最悪だし」

「家族全員似たような最低野郎だし。ほんとグループ企業じゃ無かったら速攻ぶっ殺してやるのに」

「というわけで、今日は糞ドクターもいるし、裏オークションで購入したこの青龍刀試してみたいのよね」

「まあ流石に殺しちゃまずいから、そこは勘弁してあげるわ」

「逃げても無駄だから。じゃ、行くわよー」


「…坊ちゃま。そんな、ひどすぎます」


「…もう、許せません。私の命と引き換えにでも、お止めします」

「…もう継げる年になったから、自分でかたをつける?…ええ、良いと思います」

「大丈夫ですよ。使用人一同、貴方の味方です」


「ああ、高名な仕事人の方を雇われたのですね」

「それで、ドクターや両親ともにこの上なく残酷な刑をしたと。とても良いと思いますよ」

「私たちがすぐに綺麗にいたしますし、焼却炉もありますから。ご安心ください」


「…良い義肢を、着けられると良いですね」
「ああ、仕事人の方がとても腕の良い職人さんを紹介して下さったのですね。良かったです」

「では、良いお医者様を私達もすぐに探しますね」


「坊ちゃま、いえ、旦那様。もうすっかり運営も板につきましたね」
「学校を卒業されたら、どうなさるのですか?貴方様は聡明な方ですから、何をなさっても大丈夫ですよ」

「ああ、やはり慈善事業に力を入れたいと。素晴らしい事だと思われます」

「それで更に裕福になったら、山奥に綺麗なお屋敷を建ててそういう子達と過ごしたい、ですか」


「…そ、それは正直申しまして引くのですが、まあ趣味性癖は自由ですものね…」

「親は当然大嫌いだけど血筋は争えない?ま、まあそうですよね…」

「…正直かなり引くのですが、その暁には私もご一緒させて下さいませ」


「ああ、ペットの子達。夕ご飯ですよ。今日はフランス料理です」

「わーい、古株メイドさんありがとうございまーす」
「フレンチ嬉しいなー」
「犬食いは残念ですけどー」
「それは仕方ない」


「あー美味しかった!」
「うん、デザートもあって美味しかったね」
「まあワインは流石に俺達未成年だし無かったですけどね」
「変態だが法は守る飼い主だから仕方ない」


「あー、そういえばさ。えっちする時気づいたけど、飼い主一部義肢じゃん」
「うん、だよね」
「本人そんなに気にして無さそうでしたけどね」
「そうだな」

「まああんまり聞けないけどさ。何があったんだろうね」
「うーん。飼い主元気だし、病気とかじゃ無さそうだよね」
「事故か何かですかね」
「謎だな」

「いつかは教えてもらえるかなー」
「うん、そうだと良いよね」
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