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レジスタンスに救出されて間もない頃の話

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(あー、今日もアレ仕事楽しいしご飯ちゃんとした物食べられて嬉しいし搾乳気持ち良いなー)

(あ、団員さん来た。どうも、お疲れ様でーす。好きなだけしていって下さいねー)

(あーでも今搾乳吸引してて汚いしすぐ洗ってもらいますね。お世話係の子ごめんね、シャワー連れてってー)


(はーいお待たせしましたー。お世話係の子いつもありがとね、君も大変なのに明るくて偉いよね)

(じゃあどっからでもどうぞー。私超ド変態で何でもいけるんでフルボッコにしてくれても構いませんからね。ここの人基本そういうの好きじゃないだろうけど)

(あーでも流石に赤ちゃんいるだろうしお腹周りはやめて欲しいかな。アレ奴隷時代もお客さん大半ド鬼畜とはいえ子供には罪は無いって感じの人がほとんどだったんでそこは配慮してくれたし)

(あ、絶対そんな事しないよって?ありがとうございます。…大半はそこは手加減してくれたとはいえ、やっぱ時々はクソな客もいて、たまに流れちゃう事あって悲しかったんで)

(…あー、する前だってのに嫌な気分にさせちゃってすみません。まあ流石のブラック店もそんなクソ客は厳重注意して罰金しっかり取って、速攻出禁にしましたけどね。大事な商品ダメにしたわけだし)

(お店の人も仕事柄ド鬼畜な訳だけど赤ちゃんの名前はちゃんとタトゥー入れてくれたりとかその辺は理解ある職場だったんで、そういう時は流石に同情してたまにだけどまともな食事くれたりしばらく仕事休ませてくれましたし。まあちょっとしたらいつも通りの扱いだったけど)

(で、私の覚えてる限りでも本当に数えるくらいしか無かったんでしんどいけど大丈夫ですよ。一応たまに出るそういう子のために質素だけどお店の敷地内にお墓あったらしいし。たぶん金魚の墓レベルだろうけど)

(まあこんな最低な世界で最低な仕事させられてりゃ悲しいけどそういう事もあるだろうけど、そんな可哀想な子はきっと天国や来世で幸せになれてるよ?ありがとうございます。そうであって欲しいですねー)

(…でも天国はともかく、来世で生まれて来た時にまだこんなクソな世界じゃ可哀想ですよね。また似たような事になっちゃうでしょうし)

(そうしないように自分達で頑張って早く魔王を倒そう?そうですねー。私もたまにだけど戦闘員やるの楽しいし、頑張りましょう)


(はーいお疲れ様でしたー。またいつでも来てくださいね。お仕事頑張って下さいねー)

(あ、また別の人来た。じゃあお世話係の子ごめんね、また洗ってー)


(はいはいお待たせしましたー。あ、あなたは魔族だけど魔王のクソっぷりに耐えかねてレジスタンス入りしてくれた方でしたっけ。学者さんから聞いたけどやっぱそういう方もいるんですねー)

(あー、クソ魔王が統治しはじめて間もない頃から結構いたけど、ここ最近輪をかけてクソ過ぎるんで最近どんどん増えてるんですか。そりゃそうでしょうねー)

(あー、やっぱ私の赤ちゃんみたいにそういう境遇の混血の子とかも結構いるし、そういう人達も秘密裏に参加して来てくれてるんですね。嬉しいですね)

(まだ片手で数える程度だけど私の赤ちゃんとも少し再会出来ましたし。…やっぱ想像はついてたけど大体ハードな人生送ってて可哀想だったけど、皆クソな世界なりに明るくやってて良かった)

(あ、良識はあるけど自分も結構変態だから悪いけど義眼外してアレしても良いか、嫌なら絶対しないけどって?どうぞどうぞー。いくらでも良いですよー)


(はいお疲れ様でしたー。私そういう奴も大好きなんでまたいくらでもどうぞー。んじゃお世話係の子洗浄ごめんねー)


(あー気持ちよかった。あ、私を助けてくれた人。あなたもしたいの?いくらでも良いよー)

(ん、気にしてないとはいえやっぱそのタトゥー可哀想過ぎて萎えるからそういうスーツで隠しても良いかって?いいよー。私そういうのも大好きだし、たまに特殊プレイ好きなお客さん来たら着せられたりしてたし)

(はい着せてくれてありがとー。あーやっぱこういうのも良いよね。じゃあいくらでもどうぞー)


(あーすごく良かった。私ド変態だからどんな人のでも大好きだけど、やっぱ好きな人にされるとすごく嬉しいよね)

(…この前聞かせてもらったけど、あなたも落とされたりとかはしてないものの大変だったよね)

(…幼少期からひどい農場みたいな所で妹さんと働かさせられてて、仕事あるから一応食事や衣服は与えられてたけどやっぱり最低限のひどい生活でずっと朝から晩までこき使われてて。…それで妹さん、ある時やっぱり最低な奴に買われちゃったんだよね)

(…で、私みたいな事はされなかったものの毎日ひどくいたぶられて、最後には全身バラバラにされて各地に適当に封印されちゃったんだってね。…ひどいね)

(それを妹さん売り飛ばした奴から聞かされて、農場脱走してレジスタンス入りしたんだってね。うん、妹さん早く見つけて復活させられるように私も協力するから頑張ろう)

(あー、とは言っても君こういう事大好きでアレ仕事中心にやってたいだろうし気持ちだけで良いよ?ごめんねー。でもそんなクソ共私も許せないし、あなたの為にならいくらでも戦えるからいつでも言ってね)


(…たぶんそんな人もいるんだろうなーって想像はしてたけど、ここ来て私よりひどい状態の人とか見て、私なんてまだまだ恵まれてたんだなって思い知ったよ)

(ほら、ここの最古参の大魔導士さんとか、あとヒーラーの魔族だけど私と似た感じの境遇の子とかさ。…あの人達もう人の形留めて無かったり、元の顔全然分からなかったりするじゃない。…あの人達の姿見た時、私本当ショックだった)

(…でもそんなにひどい体で生きてるのに皆前向きだったり豪快でさ。私ももっと強くなって、これ以上そういう人出さないように頑張りたいなって思ったんだよね)


(うん、じゃあ遠慮なくきつい戦闘の時は声かけるから頑張ろうって?ありがとね、私頑張るよ。どうせ不死だしどんだけ傷付いてもすぐ治るしさ)

(あ、全性欲ぶっ飛ぶからそういう気分にならないだろうけどちょっとバーサク化して抱き合っても良いかって?うん、全然良いよ。じゃあまた体洗ってもらって義肢付けてくるね)


「はいお待たせ―。やっぱド変態とはいえ初めてバーサク化して、ほぼ普通の姿に戻れた時すごく嬉しかったな」

「じゃあいくらでも抱いてねー。へへー、あなたの顔見るの大好きだよ」

「あ、あと学者さんに教えてもらった花、レジスタンスの敷地内にも咲いてたからちゃんと見れた時嬉しかったしさ。いろんな色が咲いて綺麗だよね」

「性欲強いとはいえバーサク化まだ数時間程度しか保たないし、いつかはずっと普通の姿でいられるようになったら良いのにね?んーそうだね、私ド変態だしずっとアレな姿でも構わないけど、やっぱあなたや子供達悲しませたくは無いからいつかは元に戻りたいかなー」

「クソ魔王倒したらきっと呪いも解けて普通の姿に戻れるだろうし、まだまだ弱小レジスタンスだけど頑張ろう?うん、頑張ろ!」


「…あのさ、私基本バカで想像力貧困だから分からないし、あんまり考えたくは無いんだけどさ。…きっと私の子供にも、私よりひどい状態の子とかいるんだろうね」

「…気の毒だけどこんな世界だからきっといるだろう、あのクソ魔王でも若干引くくらいのサディストな部下とかたまにいるし?…うん、やっぱそうだよね」

「…そんな子に会ったら、私冷静でいられるのかな。…でも辛いけど、そういう子にも会いたいな」


十数年後。

(あー、お母さんだよね。初めまして)

「…そんな、ひどい」
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