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第四章 驚天動地のアレ事件
番外編 前野の共同研究者
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学園が休みのある日、保健室にて。
「お邪魔しますよ、前野君」
「ああ、メイチェン博士どーも。ご無沙汰してます」
「ええ、まあビデオ通話とかはしょっちゅうしてますが。直接会うのは久々ですね」
「ですね。5か月ぶりくらいですかね。例の術式のデータをお渡しした時以来ですね」
「ええ、あの時は文字通り神をも恐れぬ計画に驚きましたが。あの子のしでかした事を教えてもらったら僕も黙ってはいられなくなりました」
「ですよね。強制アレ事件聞いた関係者一同、あいつには即刻殺意を抱きますからね」
「僕もみな君や彼を研究していた所程では無いものの、それなりに重要な研究を任されている施設に勤めていたので彼が昔相当な事をしたという話くらいは知っていましたが。まさか、それ程にアレな事だったとは」
「ええ、普通の思考回路じゃ思いつきませんよね。本当の神様一同も確実にドン引きしてると思います」
「きっとそうでしょうね。実際託宣であいつマジで死ねとか言う方結構いらっしゃいますもんね」
「あー、そういえばこっくりさんとかでも質問内容思いつかなくて適当にお願いしますって言うと、大概シロ死ねとかあいつパパがGOサイン出したら即刻ぶっ殺すのにとかの文章が出来るらしいですもんね」
「ですよねー。そのパパも大昔相当アレな事したものの、基本はこの国の神様善良ですものね」
「で、俺の方の研究はかなり大詰めまで来てるんですが。博士の方はどうでしょうか」
「はい、僕の方ももうほぼ完成しましたよ。まあ当然こういう術式なので、実験は出来ずぶっつけ本番になりますが」
「どうもありがとうございます。まあそれは仕方無いですね」
「ええ。流石に正義の為とはいえ、他のてうてうの方達や最近生まれた彼に試す訳にもいきませんからね」
「博士もなかなか難儀な生まれでしたのに、若くしてかなりのポストにまでなられてご立派ですよね」
「ははは、ありがとうございます。まあこういうアレな世界と国ですし、他の気の毒な人達みたいに障害があるとかでも無いのでまだ僕は恵まれている方ですよ」
「それなら良かったですが。まあ要するに貴方もかつての敵国の捕虜の血筋ですし、研究者として認められるまでは相当苦労したでしょう」
「まあ、それはそうですがね。僕の祖国も例の可哀想な彼の国や例のアレを落とそうとした国ほどでは無いものの、結構な期間この国とは激戦を繰り広げてましたからね。やはりそれなりに冷遇はされましたね」
「でしょうね。ですがそう言った身分で差別しない、理解のある師に恵まれて良かったですね」
「ええ、恩師には本当に感謝しています。かなりの貧困で奨学金も認められ無さそうだった僕を見出し、返さなくて良いからと資金援助して下さり大学へ上げてくれ風当たりの強い教授達から常に守って下さり、卒業後はアレ気味なものの基本は善良な、しっかりした研究所員の職も紹介して下さいました」
「立派な方ですね。まあ神様同様、アレな国とはいえ何だかんだで根本的には良い人の方が多い世界だと思いますし。腐らずしっかりやってれば、最後には救いの手が差し伸べられると俺は思ってますよ」
「ええ、僕もそう思っています。この計画が成功したら、今度こそ彼には幸せになって欲しいですね」
「はい、あいつが封じられればきっと幸せになれますよ。あ、折角ですし何か食べに行きましょうか」
「そうですね。まあこういうアレな町ですし色々あると思いますが、何か面白かったりおすすめのお店はありますか?」
「あー、じゃあ宅配ですみませんが、この辺で実は宇宙人かもって猫型妖怪がやってる超技術のピザ屋があるんでそれ取りましょうか。ワープで転送されてくるのですぐ来ますし美味しいですよ」
「ほう、それは興味深いですね。このアレな国とはいえワープ技術はまだ確立されていませんし」
「お邪魔しますよ、前野君」
「ああ、メイチェン博士どーも。ご無沙汰してます」
「ええ、まあビデオ通話とかはしょっちゅうしてますが。直接会うのは久々ですね」
「ですね。5か月ぶりくらいですかね。例の術式のデータをお渡しした時以来ですね」
「ええ、あの時は文字通り神をも恐れぬ計画に驚きましたが。あの子のしでかした事を教えてもらったら僕も黙ってはいられなくなりました」
「ですよね。強制アレ事件聞いた関係者一同、あいつには即刻殺意を抱きますからね」
「僕もみな君や彼を研究していた所程では無いものの、それなりに重要な研究を任されている施設に勤めていたので彼が昔相当な事をしたという話くらいは知っていましたが。まさか、それ程にアレな事だったとは」
「ええ、普通の思考回路じゃ思いつきませんよね。本当の神様一同も確実にドン引きしてると思います」
「きっとそうでしょうね。実際託宣であいつマジで死ねとか言う方結構いらっしゃいますもんね」
「あー、そういえばこっくりさんとかでも質問内容思いつかなくて適当にお願いしますって言うと、大概シロ死ねとかあいつパパがGOサイン出したら即刻ぶっ殺すのにとかの文章が出来るらしいですもんね」
「ですよねー。そのパパも大昔相当アレな事したものの、基本はこの国の神様善良ですものね」
「で、俺の方の研究はかなり大詰めまで来てるんですが。博士の方はどうでしょうか」
「はい、僕の方ももうほぼ完成しましたよ。まあ当然こういう術式なので、実験は出来ずぶっつけ本番になりますが」
「どうもありがとうございます。まあそれは仕方無いですね」
「ええ。流石に正義の為とはいえ、他のてうてうの方達や最近生まれた彼に試す訳にもいきませんからね」
「博士もなかなか難儀な生まれでしたのに、若くしてかなりのポストにまでなられてご立派ですよね」
「ははは、ありがとうございます。まあこういうアレな世界と国ですし、他の気の毒な人達みたいに障害があるとかでも無いのでまだ僕は恵まれている方ですよ」
「それなら良かったですが。まあ要するに貴方もかつての敵国の捕虜の血筋ですし、研究者として認められるまでは相当苦労したでしょう」
「まあ、それはそうですがね。僕の祖国も例の可哀想な彼の国や例のアレを落とそうとした国ほどでは無いものの、結構な期間この国とは激戦を繰り広げてましたからね。やはりそれなりに冷遇はされましたね」
「でしょうね。ですがそう言った身分で差別しない、理解のある師に恵まれて良かったですね」
「ええ、恩師には本当に感謝しています。かなりの貧困で奨学金も認められ無さそうだった僕を見出し、返さなくて良いからと資金援助して下さり大学へ上げてくれ風当たりの強い教授達から常に守って下さり、卒業後はアレ気味なものの基本は善良な、しっかりした研究所員の職も紹介して下さいました」
「立派な方ですね。まあ神様同様、アレな国とはいえ何だかんだで根本的には良い人の方が多い世界だと思いますし。腐らずしっかりやってれば、最後には救いの手が差し伸べられると俺は思ってますよ」
「ええ、僕もそう思っています。この計画が成功したら、今度こそ彼には幸せになって欲しいですね」
「はい、あいつが封じられればきっと幸せになれますよ。あ、折角ですし何か食べに行きましょうか」
「そうですね。まあこういうアレな町ですし色々あると思いますが、何か面白かったりおすすめのお店はありますか?」
「あー、じゃあ宅配ですみませんが、この辺で実は宇宙人かもって猫型妖怪がやってる超技術のピザ屋があるんでそれ取りましょうか。ワープで転送されてくるのですぐ来ますし美味しいですよ」
「ほう、それは興味深いですね。このアレな国とはいえワープ技術はまだ確立されていませんし」
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