はーとふるクインテット

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第四章 驚天動地のアレ事件

番外編 学園周辺のアレな弁護士事務所

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「さて、今日もお仕事頑張りますかー」
「もー先生。頭脳労働とはいえお菓子食べ過ぎですよ。糖尿病になったらどうするんですか」

「えー、まあなったってこの国だしアレ技術で速攻治るだろうし良いじゃない。やっぱこのアレ過ぎる町なせいで激務だしこのくらい大目に見てよ助手君」
「もー、数十年前まで糖尿病って発症したら最後の不治の病だったんですよ。その当時の患者さんの気持ちにもなってくださいよ」

「あーごめんね、そうだね。昔は最悪足の切断とかもあったもんね。まあしたらしたでこの国だしやっぱ速攻治るけどさ」
「だから不謹慎ですっての。アレな国とは言え節度と良識を持ってください」


「はーい、ごめんね。まあアレにならない程度にお菓子食べるから。えーと最初の案件はっと。あーちょっと前戦時中からの凶悪殺人一家のおばあさんに家族アレなお漬け物にされた被害者遺族か」
「うっわー、アレな国とはいえ悪趣味ですねー」
「うん、僕もお漬け物結構好きだけどこれは絶対無理だねー。実際人肉ってそんなに美味しくないらしいし」
「いや、美味しくても倫理的に完全アレでしょ。まあこの国に倫理とか求めても今更だけど」

「だよねー。もうこの国に生まれた時点で倫理観とか完全終わってるよね。じゃあまあ、例のおばあさん一家は勇気ある仕事人の子達に皆殺しにされたみたいだけど支援団体から補償金十分下りるだろうし。生き残ってる似たようなアレな一族からふんだくりますか」
「ですねー。まあ流石に完全無関係な良い人は可哀想だけど、似たような奴ならもう一銭残らず絞り取っちゃって良いですよね」


「ほい処理完了っと。んじゃ次はっと。あーついこの前例の学園に乗り込んで授業中の男の子のはらわたかっ捌いた腐れ外道ね。やっぱ居合わせた仕事人の子や元傭兵の超強い清掃員さんにフルボッコにされて今も意識不明の重体らしいけど」
「うっわー、搾り取れるだけ搾り取ってさっさと死んでほしいですねー」

「んー、その一家かなり底辺気味であんまりお金無いのかー。でも賠償金無しじゃその子可哀想過ぎるしね。んじゃその一家の内臓裏ルートでギリ死なない程度に売り飛ばしてお金もらいますかー」
「あーですね。うち良識はあるけどアレ気味だからそういう業界とも繋がり深いですもんね。良いと思いますよー」

「まあ、そんなアレな奴の血縁者の内臓移植される人も気の毒だけどね。まあ知らなけりゃ良いよね」
「ですねー。肉体は平等ですし」


「ほい終わりっと。えーっと次はっと。…あー、例の可哀想な子の祖国の生まれの人で、マッドなサイエンティストにとっ捕まって最悪な実験されて死んじゃった人の遺族か」
「…あー、それは本当に気の毒ですね」

「…うん、やっぱりそういう人の家族だから相当余裕無くて、無料相談だけでもって事でお手紙くれたみたいだね。気の毒だし、後払いにしてあげようね」
「ですね。勝ち取ったお金から補填してあげましょう」

「で、まあそんな生まれで元捕虜の子孫とはいえちゃんと人権はあるからしっかりそのマッドな人達の遺族からお金は取れるし。悪質な裏業界と繋がりの深い施設だったみたいだから、出所もいつか突き止めてふんだくりたいねー」
「ですね。流石にそこまでは私達の範疇じゃないですが」
「うん、それは仕事人の人達やそういう調査機関に頑張って欲しいね」


「よし、まあとりあえずこんな物かなー。じゃあお腹空いてきたしどっかランチでも行こうよ」
「そうですねー。あ、近くに出来たカフェ行ってみたいんですが良いですか?あそこのパンケーキ美味しいらしいし」

「いいよー。あーでもあそこ例の超アレな子もたまに来るんだっけ」
「あー、強制アレ事件起こした子ですね。いくら可愛くてもあの子は絶対会いたくないなー」
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