55 / 128
第三章 アレな波乱の幕開け
番外編 鈴蘭がえげつない殺され方をしちゃった前後の事
しおりを挟む
(ドガッ、バキッ)
「…いたい、いたい、やめて」
「あーうっせえなピイピイとよお。お前可愛い以外に取り柄ねえクズなんだからこんぐらい我慢しろよ、誰のおかげで食ってけてると思うんだコラ」
「…でも、こんなの嫌だ。もうやめて」
「やめねえよバーカ。こちとら底辺労働でストレス溜まってるんだ、こうでもしなきゃやってらんねえっての。あーあのバカ女。結婚してこいつ産んで俺がアレって気付いたとたんこいつ置いて逃げやがって。製造責任持って連れてけってのめんどくせえな」
「…もう、やだ。こんなのやめて」
「だーかーらー。毎日毎日そればっかだなおめえはよう。あークソウゼえ。お前可愛いんだからヤらせろよ。こちとら肉体労働続きで溜まってんだよ。直系じゃねえけど先祖がアレで底辺だから滅多にそういう店いけねえし、いけても超低レベルのドブスばっかのだしよお」
「…いや、そんな事、しないで」
「っってえなコラ、噛みつきやがって。ゾンビかてめえはよお。もうキレた。ぶちのめして無理矢理犯ってやんよ」
「…そんなの、絶対やだ」
「あ、こら逃げんなてめ、戻って来いこのクソが」
「…もう、やだ。…でも知り合いなんていないし、どこ行けばいいんだろ。…この辺、交番あったっけ」
「んー?君こんな夜中に裸足で歩いてどうしたの。痣だらけだし服ボロボロだし」
「…おじさん、誰」
「えー、おじさんなんてひどいなあ。私まだ30そこそこだよ。まあ人生の大半塀の中だったけど」
「…え」
「あー、まあこんな所でそんな身なりだから君、可哀想な子でしょ?可哀想だし可愛いね」
「…うん、そうだけど」
「悪いけど私、大半塀の中ぶちこまれるくらいだからそういう事大好きなんだよねー。君特にタイプだし」
「…やだ、何するの」
「んー、とっても良い事。私相当な事やらかしたけど、この町特にアレな施策通ってるお陰ですぐ出て来れて超嬉しい。誰だか知らないけどアレ施策通してくれた人にはマジで感謝だねー」
「…やだ、やだ。やめて」
「んー、やめなーい♡さ、いっぱい良い事しよ。このよく切れるマチェット使ってあげようね」
「…やだ、お願い、やめて」
「あー、やっぱアレしながらアレするのさいこー。めっちゃしこる」
(…ああ、僕、こんな人生で何の意味があったんだろう)
(…僕、生まれて来て良かったのかな)
(ザックザック)
「うっわー、このお墓マジでペットレベルじゃん。いやペットだってこの国大事にされるしそれ以下か。ひどいなこれ」
「あー出てきた出て来た。ってか今時土葬とか雑過ぎでしょ。まあそのおかげで復活できるしいいけどさ」
「うわー。まあ記事読んで知ってはいたけど実際見るとほんとひどいな。やった奴許せないね。さてとりま防腐処置と防虫加工っと」
(チクチクチク)
「ふー、相当かかったけど何とか縫い合わせれたー。人工皮膚とか内臓も一応持って来てたけどそれはほぼ使わないで済んで良かった。生身の部分減っちゃうと精度落ちるしさ」
「よし、じゃあ勅命陏身保命っと。よし魂来たねー。ほいっと。じゃあ仕上げにお札ペタリっと」
「…ん、あれ。僕なんで生きてるの?バラバラにされたはずなのに」
「あーうん、君僕がキョンシーにして蘇らせたの」
「え、そうなの?ありがとー」
「でさ、君深夜にこの町でも特に治安アレな公園一人でうろついてたんだよね。何があったの?」
「あー、実はね」
「…うっわー、マジで散々だったね君。ほんと可哀想に。じゃあまあ、君にアレした殺人鬼は出てきたら速攻殺りに行くとして取り急ぎそのクソ親父ボコりに行こうよ。アレは未遂とはいえ相当な事したし、かなりフルボッコに出来るよ」
「んー、嬉しいんだけど僕もうあいつの顔見たくないから良いよ。その内どうせ地獄に落ちるだろうしさ」
「あー、確かにそうかもね。うん分かる。じゃあ当然もうそんなクソ実家には戻りたくないよね。父さん達には説明して納得してもらうから家に来なよ」
「良いの?ありがとー。スズラン大好き!」
「うん、君も同じ名前で何か運命感じるね。まあそういう奴じゃ無いけどこれから仲良くしよ」
ちょっと後。
「ケケケー。いただきまーす」
「はい、たくさん食べてね鈴くん」
「君、美味しそうに食べるから見ていて気持ちが良いよ」
「うん、この子ご飯食べれるように作ったからね」
「うん、僕の家底辺だったからあんまりお腹いっぱい食べれなかったんで嬉しい!」
「いやー、君本当に散々だったよね、可哀想に。君来た時は相当引いたけど境遇知ったら頑張って慣れないとなあって思ったよ」
「ええ、私も。こんな悲惨な人生と死に方あんまりだもの。…衛生面や臭い問題無いとはいえ死体と暮らすのは相当アレだったけど」
「まあ、父さん達も今はすっかり慣れてくれて良かったよ」
「うん、僕スズランの家族も優しくて大好き!」
「ああ、そんな外道は許せないからね。私もそこまで強者という程でも無いが、あの程度の悪人ならどうとでもなるし。許可をしっかり貰ったあと息子ときっちりやって来たよ」
「久々に父さんと仕事出来て楽しかったよー」
「聞いたと思うけど、君の屑親は一生後遺症残るレベルで全身の骨粉砕して来たから。底辺だしそういう事したからまともな治療受けられないだろうしね」
「仕事も出来ないしこれから一生鬱憤晴らしも出来ないし、その内自分で死ぬでしょ」
「ええ、死んだら確実に地獄行きでしょうしね」
「わーい、皆ほんとにありがとー!僕、生まれて来て良かった!!!」
「…いたい、いたい、やめて」
「あーうっせえなピイピイとよお。お前可愛い以外に取り柄ねえクズなんだからこんぐらい我慢しろよ、誰のおかげで食ってけてると思うんだコラ」
「…でも、こんなの嫌だ。もうやめて」
「やめねえよバーカ。こちとら底辺労働でストレス溜まってるんだ、こうでもしなきゃやってらんねえっての。あーあのバカ女。結婚してこいつ産んで俺がアレって気付いたとたんこいつ置いて逃げやがって。製造責任持って連れてけってのめんどくせえな」
「…もう、やだ。こんなのやめて」
「だーかーらー。毎日毎日そればっかだなおめえはよう。あークソウゼえ。お前可愛いんだからヤらせろよ。こちとら肉体労働続きで溜まってんだよ。直系じゃねえけど先祖がアレで底辺だから滅多にそういう店いけねえし、いけても超低レベルのドブスばっかのだしよお」
「…いや、そんな事、しないで」
「っってえなコラ、噛みつきやがって。ゾンビかてめえはよお。もうキレた。ぶちのめして無理矢理犯ってやんよ」
「…そんなの、絶対やだ」
「あ、こら逃げんなてめ、戻って来いこのクソが」
「…もう、やだ。…でも知り合いなんていないし、どこ行けばいいんだろ。…この辺、交番あったっけ」
「んー?君こんな夜中に裸足で歩いてどうしたの。痣だらけだし服ボロボロだし」
「…おじさん、誰」
「えー、おじさんなんてひどいなあ。私まだ30そこそこだよ。まあ人生の大半塀の中だったけど」
「…え」
「あー、まあこんな所でそんな身なりだから君、可哀想な子でしょ?可哀想だし可愛いね」
「…うん、そうだけど」
「悪いけど私、大半塀の中ぶちこまれるくらいだからそういう事大好きなんだよねー。君特にタイプだし」
「…やだ、何するの」
「んー、とっても良い事。私相当な事やらかしたけど、この町特にアレな施策通ってるお陰ですぐ出て来れて超嬉しい。誰だか知らないけどアレ施策通してくれた人にはマジで感謝だねー」
「…やだ、やだ。やめて」
「んー、やめなーい♡さ、いっぱい良い事しよ。このよく切れるマチェット使ってあげようね」
「…やだ、お願い、やめて」
「あー、やっぱアレしながらアレするのさいこー。めっちゃしこる」
(…ああ、僕、こんな人生で何の意味があったんだろう)
(…僕、生まれて来て良かったのかな)
(ザックザック)
「うっわー、このお墓マジでペットレベルじゃん。いやペットだってこの国大事にされるしそれ以下か。ひどいなこれ」
「あー出てきた出て来た。ってか今時土葬とか雑過ぎでしょ。まあそのおかげで復活できるしいいけどさ」
「うわー。まあ記事読んで知ってはいたけど実際見るとほんとひどいな。やった奴許せないね。さてとりま防腐処置と防虫加工っと」
(チクチクチク)
「ふー、相当かかったけど何とか縫い合わせれたー。人工皮膚とか内臓も一応持って来てたけどそれはほぼ使わないで済んで良かった。生身の部分減っちゃうと精度落ちるしさ」
「よし、じゃあ勅命陏身保命っと。よし魂来たねー。ほいっと。じゃあ仕上げにお札ペタリっと」
「…ん、あれ。僕なんで生きてるの?バラバラにされたはずなのに」
「あーうん、君僕がキョンシーにして蘇らせたの」
「え、そうなの?ありがとー」
「でさ、君深夜にこの町でも特に治安アレな公園一人でうろついてたんだよね。何があったの?」
「あー、実はね」
「…うっわー、マジで散々だったね君。ほんと可哀想に。じゃあまあ、君にアレした殺人鬼は出てきたら速攻殺りに行くとして取り急ぎそのクソ親父ボコりに行こうよ。アレは未遂とはいえ相当な事したし、かなりフルボッコに出来るよ」
「んー、嬉しいんだけど僕もうあいつの顔見たくないから良いよ。その内どうせ地獄に落ちるだろうしさ」
「あー、確かにそうかもね。うん分かる。じゃあ当然もうそんなクソ実家には戻りたくないよね。父さん達には説明して納得してもらうから家に来なよ」
「良いの?ありがとー。スズラン大好き!」
「うん、君も同じ名前で何か運命感じるね。まあそういう奴じゃ無いけどこれから仲良くしよ」
ちょっと後。
「ケケケー。いただきまーす」
「はい、たくさん食べてね鈴くん」
「君、美味しそうに食べるから見ていて気持ちが良いよ」
「うん、この子ご飯食べれるように作ったからね」
「うん、僕の家底辺だったからあんまりお腹いっぱい食べれなかったんで嬉しい!」
「いやー、君本当に散々だったよね、可哀想に。君来た時は相当引いたけど境遇知ったら頑張って慣れないとなあって思ったよ」
「ええ、私も。こんな悲惨な人生と死に方あんまりだもの。…衛生面や臭い問題無いとはいえ死体と暮らすのは相当アレだったけど」
「まあ、父さん達も今はすっかり慣れてくれて良かったよ」
「うん、僕スズランの家族も優しくて大好き!」
「ああ、そんな外道は許せないからね。私もそこまで強者という程でも無いが、あの程度の悪人ならどうとでもなるし。許可をしっかり貰ったあと息子ときっちりやって来たよ」
「久々に父さんと仕事出来て楽しかったよー」
「聞いたと思うけど、君の屑親は一生後遺症残るレベルで全身の骨粉砕して来たから。底辺だしそういう事したからまともな治療受けられないだろうしね」
「仕事も出来ないしこれから一生鬱憤晴らしも出来ないし、その内自分で死ぬでしょ」
「ええ、死んだら確実に地獄行きでしょうしね」
「わーい、皆ほんとにありがとー!僕、生まれて来て良かった!!!」
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説


ふたなり治験棟
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!

Innocent Noise
叶けい
BL
アイドルグループ『star.b』のメインボーカルを務める牧野碧生。気が強く皮肉屋な性格だが、伸びやかな優しい歌声の持ち主。恋愛経験ほぼナシにも関わらず、ラブソングの歌詞を書く事になり悩んでいた。
私立大学で中国語の非常勤講師をしている英亮。『star.b』のダンストレーナーを務める友人の松岡朝陽に頼まれ、『star.b』メンバーに中国語を教える事に。
アイドルに全く興味が無かった亮だが、透明感ある優しい碧生の歌声を聞き、心を動かされる。
一方の碧生も、クールな雰囲気のせいで近寄り難く感じていた亮の優しい一面を知り、段々と心を開いていく。
…知らない内に惹かれて、気づいたら笑顔になっていた。
些細な事で不安になって、嫉妬したり、すれ違ってしまったり…。
二人は少しずつ、恋する気持ちを知っていく。



ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる