はーとふるクインテット

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第二章 みんなとのアレな日々

カジュアルに身体改造したがる皆と校医の子

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「やー、転校生のサイボーグ君超身体能力高いし明るい良い子だし、どのユニット入るんだろうねー」

「うん、たぶんああいう子だし、そんなに有名じゃ無いけど改造人間ユニットに入るんじゃないかな」
「か、改造人間ユニットとかあるんだ」


「うんあるよ。ほら、この国非合法組織や相当アレな研究施設とかうじゃうじゃある訳だし、当然そういう子達もたくさんいるよ」
「あ、あーなるほど。確かにてうてうの子達や振子くんとかいるもんね」

「そうそう。で、リーダーの子は典型的な強化改造人間で平成特撮ヒーローみたいに変身して超強く戦えるし、あらゆるものに変身出来る子とか、水中で3日間生活出来る子とか、超強力なサイキッカーの子とかいる」
「す、すごい子達だね…」

「うん、で、当然過去が全員アレな訳だから悪人は大嫌いで、日夜暇なときは悪人を戦隊ヒーローよろしく退治して回ってる」
「つ、強そうだね…」
「うん、全員仕事人ランク相当高いよ」
「ら、ランク制なんだ…」

「校内でトップクラスは金目と幸野君だけどね」
「うん、大体想像つく…」

「まあてうてうの人達が本気出せば間違いなく国内最強な訳だけど、あの子以外皆戦うの嫌いだしね」
「うん、あの子以外皆良い子だもんね…」


「あーそれでさ。俺もこういう国だから、昔身体改造したいなーと思った事があってさ。愛の義眼きれいだし」

「…でもみーなにそれ言ったら、大事な体傷つけるなって珍しく本気で怒ってさ。ほらみーな普通の体になるまで大変だったから、軽率な事言っちゃったの後悔した」


「…ああ、そうだよね。みな君大変だったもんね」
「うん。それからはもう絶対そういう事言わないし考えないようにした」
「うん、それが良いと思うよ」

「まあでも、俺以外はこういう国だし好きにしたら良いと思うよ。実際お夏君とか皆もかなりカジュアルに身体改造するし」
「そ、そうだよね。皆相当カジュアルだよね…」

「転校生くんちゃんもどこか改造すれば?可愛いと思うんだけどな」
「…わ、私は今の所いいかな…」

「そう?まあ、そこは自由だしね。あ、そういえば校医の子が挨拶したいって言ってたから、時間ある時に会ってあげて」
「あー、例の天才少年の子ね。うん、分かった」


そんな訳で、さっそく昼休みに保健室へ向かった。

「おー、初めまして。俺は前野玄白。まあよろしくな」

中学生半ばくらいの、白衣に落ち着いた眼鏡の少年だった。

「前野くん、よろしくお願いします。私の事は転校生くんちゃんって呼んでください」
「まああんたも他の奴らほどでは無いが、なかなかに変わった存在だよな。結構苦労したろう」

「うーん、でも珍しいとは言っても時々いる存在だったしそれなりに認知はされてたから、大して困っては無いですよ」
「そうか、そいつは良かった。あー、実際あんたの方が年上だし、タメ口で構わねえから」


「そう?じゃあ、前野くんよろしくね。ゆういちクンもだけど、飛び級で医師免許取得ってすごいよね」
「ああ、まあこういう国だし時々はいるがな。速攻で治ったが俺も産まれた時ちょっとだけ脳周りがアレだったし」
「…き、君もそうなんだ」

「まあそのおかげか知能は相当高くなったんだがな。で、自分で言うのもアレだが俺、かなりの天才医師なんで何か大怪我や病気した時は気軽に来てくれや。即死でない限り大概どうにかなるから」

「う、うん。なるべくそういう目には遭いたくないけど、その時はよろしく」

「実際先週も、アレな狂人に両足ぶった切られた一般生徒が運び込まれてきたが数日で完治したし」
「こ、怖い」


「で、俺もこう見えてメスや医療器具ぶん投げてある程度立ち回れるから、その狂人探し出して同じように両手両足ぶった切って死なない程度に腹切開して警察に突き出しといた。一応ヘルプで病葉も付いてくれたし」
「…そ、そうなんだ。ほんとここの皆強いよね」

「ああ、例のアレな政策施行されてるせいで、ここ基本的に武闘派揃いなんだよな」

「ん、アレな政策って?」

「あー、あんた転校生だから知らねえのか。実はな」


「…え」


「…という訳で、ここ国内でも有数の危険地帯なのよ」
「…そういう事だったんだ。でも、確かに仇討ち例とかあるしいつまでも収監しておく訳にも行かないだろうけど、よりにもよってこんな若い子が集まる街じゃなくてもいいじゃない」

「まあ確かにな。普通は人里離れた山奥とかに集めるもんだろうな」
「…誰が、こんな酷い政策施行したんだろう」

「まあ相当上の人間で、かなりのサディストだろうな」
「…うん、こういう事言いたくないけど、その人に罰が当たればいいのに」

「まあこの国の神様もアレな事やらかしたものの、基本は善良な人だしいつかは何かしら罰が当たるだろ」
「…そうだね、奥さんにアレしたけどそれ以外は優しい人だもんね」

「ま、それにこの国、例のあいつみたいに時たまアレな神は居るけど基本は良い奴ばっかだし、いつかはどんなにうまく立ち回ろうとアレな奴らにも何かしらの報いが来るだろうな」

「うん、そうだと良いよね。…ほんとにこういう事言いたくないけど、あの子にも何か天罰が下れば良いのに」

「ああ、間違いなく校内の奴ら全員そう思ってる。警備員や清掃員も相当な塩対応だし、学食のおばちゃんもあいつにはわざと量減らして出したりたまにワサビやカラシ大量に入れたりしてる」
「あー、うん。当然そうなるよね」

「あとまあ、内緒だがあいつの技本気で封印してとっちめる術式とか、日夜裏で研究してる」
「おー、いいじゃんいいじゃん。早く完成すると良いね」

「まあ、一応表向きとは言え英雄にんな事したら相当な問題だから、ここだけの話な」
「うん、絶対誰にも言わないよ。任せて」


「んじゃま、こういうアレな国で学園だが、今後ともよろしくな」
「うん、よろしくね前野くん」
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