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おまけ
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「あー、そう言えばさ」
「うん、どしたの?」
「ほら、俺が罰を受けてた頃さ、時たまより強い罰って事で、まあ流石に長時間は可哀想だからってほんとに半日から数時間程度だったけど、触覚以外の感覚全部遮断されてた事あったじゃん」
「あーうん、あったね」
「まあ不意打ちでやる事は無くてちゃんと予告されてたからある程度覚悟は出来たけどさ、初めやられた時はやっぱ相当怖かったなーって」
「うんまあ、そりゃそうだろうね」
「でもさ、何かその時もお前が抱きしめたり撫でてくれたら、お前の温もりだけは感じられてさ、それがすごくあったかくて癒されたんだ」
「ふーん。まあそれなら良かったけど」
「だからさ。慣れてからは、あの仕置きも何か好きになったんだよね」
「えー、何それお前、どMじゃん」
「うんまあ、その自覚はある」
「自覚なきゃやばいでしょお前」
「まーでも確かに、お前以外にもその仕置きやられる奴たまにいたけどさ。例の毒虫の子は可哀想すぎるから免除されたけど」
「うんうん」
「確かに初めは皆怯えて焦ってたけど、慣れるとお前みたいに結構癖になる奴いたから。この罰受けてると全体的にどMになるのかもね」
「うん、何かそんな感じする」
「ただでさえ毎日毎晩全身痛い焼けただれてるあいつとかは可哀想だったけどさ。まあ自業自得なんだけど」
「あーうん。お前が言うなだけど火付けはダメだよね」
「でもあいつも痛いなりにその仕置き結構気に入ってたからね。やっぱどMだなあいつも」
「あはは」
「まあ当然あいつもお前みたいにろくな生まれ育ちじゃなくて、自分が昔やられたように火付けしまくるようになっちゃったんだけどさ。ある時好きだった女の子の奉公先うっかり燃やしちゃって、その子も焼き殺しちゃって。それで本気で後悔したんだってさ」
「あー、なるほどね」
「だからまあ火刑でさっさと死んで地獄に落ちたいと願ってたんだけど、神様がそんな簡単に死なせるかって死ぬ直前に救い出して結構な期間罰を与えたんだよね」
「まあ、気の毒だけど当然だろうね」
「で、相当な期間苦しんで心の底から後悔して、犠牲になった人達にも毎日謝罪するようになってようやく許されたんだよね」
「うん、改心できて良かったね。で、そいつはどうなったの?」
「うん、神様になるかかなり悩んでたけど、最後は転生して幸せに暮らしたよ」
「ふーん、そうなんだ」
「もしかしたら焼き殺しちゃった子とも再会出来たかもね」
「そうだと良いね。神様も鬼じゃないからね」
「うん、なんだかんだ言って最終的には恩情ある方だからね」
「あー、でさ。そういう訳でごめん、変態な自覚はあるんだけどさ。久しぶりにあの仕置き自分でやりたくてさ」
「うっわー。本当変態だなお前」
「うんまあ十二分に分かってるけど。今ほら夕方で割と暇だし。トイレ行って来るからしばらく抱きしめててくれない?」
「…うんまあ良いけど。正直かなり引くけど」
「うん、引かれる自覚はある」
「はい、という訳でトイレ済ませて来たから。感覚遮断するから抱きしめたりキスしてよ」
「あーはいはい。しょうがないなーもー」
「あーついでにあの頃思い出したいから手足も無くすわ」
「マジで変態だなお前」
(はい、触覚以外全部無くした。あーやっぱ久しぶりだなこの感じ)
(あー、抱きしめてくれてる。やっぱり温かくて、あいつの心音感じられていいな)
(うん、撫でてくれて、キスもしてくれてる。いつもより唇が柔らかく感じられるな)
(…このままえっちな事もして欲しいってちょっとだけ思うけど、流石にそれは変態過ぎるよね)
(…うん、抱きしめられる時分かるけど明らかに萎えてるし。まあそらそうだよね)
(あーそのまま一緒に横になった。温かくて眠くなってきちゃったな。寝よっと)
(…あー。そっか寝てたんだ。もう何時間経ったかな)
(あ、頬ぺちぺち叩かれてる。うん。もう満足したし戻すか)
「…あー、おはよ。ありがとね」
「うん。お前相当爆睡してたよ。もう翌朝だよ」
「えー嘘。そんな寝てたんだ」
「うん、半日以上がっつり寝てた」
「うわー。早く朝のお勤めしなきゃ。結構早朝の参拝客多いもんね」
「うん、歯磨いたり朝餉食べたりさっさとしろよ」
「うんごめん。もし参拝客の人いたらちょっと待っててってお詫びしといて」
「もー、理由言ってやろうか」
「えー、それはドン引きされて確実に神格下がるからやめてー」
「まあ当然でしょ」
「あはは」
「うん、どしたの?」
「ほら、俺が罰を受けてた頃さ、時たまより強い罰って事で、まあ流石に長時間は可哀想だからってほんとに半日から数時間程度だったけど、触覚以外の感覚全部遮断されてた事あったじゃん」
「あーうん、あったね」
「まあ不意打ちでやる事は無くてちゃんと予告されてたからある程度覚悟は出来たけどさ、初めやられた時はやっぱ相当怖かったなーって」
「うんまあ、そりゃそうだろうね」
「でもさ、何かその時もお前が抱きしめたり撫でてくれたら、お前の温もりだけは感じられてさ、それがすごくあったかくて癒されたんだ」
「ふーん。まあそれなら良かったけど」
「だからさ。慣れてからは、あの仕置きも何か好きになったんだよね」
「えー、何それお前、どMじゃん」
「うんまあ、その自覚はある」
「自覚なきゃやばいでしょお前」
「まーでも確かに、お前以外にもその仕置きやられる奴たまにいたけどさ。例の毒虫の子は可哀想すぎるから免除されたけど」
「うんうん」
「確かに初めは皆怯えて焦ってたけど、慣れるとお前みたいに結構癖になる奴いたから。この罰受けてると全体的にどMになるのかもね」
「うん、何かそんな感じする」
「ただでさえ毎日毎晩全身痛い焼けただれてるあいつとかは可哀想だったけどさ。まあ自業自得なんだけど」
「あーうん。お前が言うなだけど火付けはダメだよね」
「でもあいつも痛いなりにその仕置き結構気に入ってたからね。やっぱどMだなあいつも」
「あはは」
「まあ当然あいつもお前みたいにろくな生まれ育ちじゃなくて、自分が昔やられたように火付けしまくるようになっちゃったんだけどさ。ある時好きだった女の子の奉公先うっかり燃やしちゃって、その子も焼き殺しちゃって。それで本気で後悔したんだってさ」
「あー、なるほどね」
「だからまあ火刑でさっさと死んで地獄に落ちたいと願ってたんだけど、神様がそんな簡単に死なせるかって死ぬ直前に救い出して結構な期間罰を与えたんだよね」
「まあ、気の毒だけど当然だろうね」
「で、相当な期間苦しんで心の底から後悔して、犠牲になった人達にも毎日謝罪するようになってようやく許されたんだよね」
「うん、改心できて良かったね。で、そいつはどうなったの?」
「うん、神様になるかかなり悩んでたけど、最後は転生して幸せに暮らしたよ」
「ふーん、そうなんだ」
「もしかしたら焼き殺しちゃった子とも再会出来たかもね」
「そうだと良いね。神様も鬼じゃないからね」
「うん、なんだかんだ言って最終的には恩情ある方だからね」
「あー、でさ。そういう訳でごめん、変態な自覚はあるんだけどさ。久しぶりにあの仕置き自分でやりたくてさ」
「うっわー。本当変態だなお前」
「うんまあ十二分に分かってるけど。今ほら夕方で割と暇だし。トイレ行って来るからしばらく抱きしめててくれない?」
「…うんまあ良いけど。正直かなり引くけど」
「うん、引かれる自覚はある」
「はい、という訳でトイレ済ませて来たから。感覚遮断するから抱きしめたりキスしてよ」
「あーはいはい。しょうがないなーもー」
「あーついでにあの頃思い出したいから手足も無くすわ」
「マジで変態だなお前」
(はい、触覚以外全部無くした。あーやっぱ久しぶりだなこの感じ)
(あー、抱きしめてくれてる。やっぱり温かくて、あいつの心音感じられていいな)
(うん、撫でてくれて、キスもしてくれてる。いつもより唇が柔らかく感じられるな)
(…このままえっちな事もして欲しいってちょっとだけ思うけど、流石にそれは変態過ぎるよね)
(…うん、抱きしめられる時分かるけど明らかに萎えてるし。まあそらそうだよね)
(あーそのまま一緒に横になった。温かくて眠くなってきちゃったな。寝よっと)
(…あー。そっか寝てたんだ。もう何時間経ったかな)
(あ、頬ぺちぺち叩かれてる。うん。もう満足したし戻すか)
「…あー、おはよ。ありがとね」
「うん。お前相当爆睡してたよ。もう翌朝だよ」
「えー嘘。そんな寝てたんだ」
「うん、半日以上がっつり寝てた」
「うわー。早く朝のお勤めしなきゃ。結構早朝の参拝客多いもんね」
「うん、歯磨いたり朝餉食べたりさっさとしろよ」
「うんごめん。もし参拝客の人いたらちょっと待っててってお詫びしといて」
「もー、理由言ってやろうか」
「えー、それはドン引きされて確実に神格下がるからやめてー」
「まあ当然でしょ」
「あはは」
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