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第2話
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彼が自宅について早々に、一人の女性がぱたぱたと駆け寄ってくる。
その慌ただしい様子に雷志は、動じないばかりかむしろ小さな溜息すら吐いて彼女の言葉を受け止めた。
「おかえりなさい雷志先生! 雨に濡れちゃってたりしてませんかぁ? タオルとか一応持ってきましたけどぉ……でも、あれぇ? そんなに濡れてない?」
「……ただいま戻りました。後、シズネさん。私なら大丈夫ですし、後廊下はそんなにバタバタと走らないでください」
「あ、すいません雷志先生ェ。とりあえず濡れてないんでしたらすぐにご飯にできますねぇ。ちゃんと手洗い、うがいをしてからきてくださいねぇ」
「あなたは私の母親でもないでしょうに……まぁ、いいです。とりあえずすぐに向かいます」
彼女――シズネと別れてからの雷志は、自室にあるベッドにどかりと寝転ぶ傍らで小さく吐息を吐いた。
「やれやれ……彼女、どうしてここから出ていこうとしないんですかねぇ」
雷志から見て、彼女――草刈シズネはとてもよくできた逸材である。
評価については自己も含め極めて高く、胸の大きさについては特に一級品だ。
縦ラインのセーターに丸渕メガネ、栗色の三つ編みが彼女のあどけなさが残る端正な顔立ちをより引き立てる。
以上から彼女を美人と評価するのは誇張でもなく、事実彼女に声をかける男は極めて多い。
それをのらりくらりと、時には思わずドン引きしてしまうぐらいの凄烈さをもって拒否している彼女は、何故か雷志の傍から離れようとしなかった。
とっても優秀な人材なんですが……、と雷志はうんうんと唸る。
「――、はい雷志先生ェ。今日もシズネ、がんばってご飯作っちゃいましたぁ!」
雷志が茶の前向かうと、丸机には所狭しと料理がずらりと並び彼の来訪を温かく出迎えた。
料理は色とりどりで、その鮮やかさはもちろん匂いも食欲を大いにそそらせるものばかり。
一言でどれもおいしそうに尽きる料理を目前に、さしもの雷志も感嘆の息をついもらしてしまう。
「相変わらず、シズネさんは料理が上手ですね」
「えへへ~数少ないシズネの特技ですからぁ」
「いやいや、そんなに謙遜する必要はありませんよ。事実、シズネさんの料理にはいつも感謝していますからね」
「雷志先生にそう言ってもらえるとがんばって作った甲斐がありましたぁ」
「……本当に、どうしてシズネさんは私のところにきたんですか? 君ほどの有能さなら、ここでなくてももっと他所でも活躍できたでしょうに」
シズネが優秀であることは、雷志は一番よく理解している。
この自負があるからこそ、彼はいつもシズネが我が家にやってきた理由について沈思していた。
二人が出会ったのは、今より約二年まえのこと。
『シズネをここで助手として雇ってくれませんかぁ――?』
いつもとなんら変わり映えしない、そう思っていた矢先にそれはひょっこりと現れた。
あまりにも突拍子もなく、そして弟子やアシスタントといった類の人員を募集していない雷志にとって、シズネはあまりにも異質すぎる存在だった。
むろん当初こそ断った雷志だったが勝手に転がり込んだ挙句、頼んでもいないのに家事をこなされて、その結果――なし崩し的にアシスタントとして雇う羽目になったのが、事の顛末であった。
シズネのことを何も知らない輩からすれば、さぞおっとりとした女性として映ったに違いあるまい。
言動に機敏性はなく、人によっては彼女のそんな性格に苛立ちを憶える輩も少なからずいよう。
だが実際は、彼女ほど有能な人材を雷志は知らない。
優秀であるからこそ、何故自分のところにやってきたかが、雷志は未だにわからなかった。
「――、そういえばぁ雷志先生?」
「どうかしましたか?」
食事中、ふと口火を切ったシズネに雷志は視線をやった。
「さっきお電話があってぇ、雷志先生に是非お願いしたい依頼があるって言っておられましたよぉ」
「……はぁ、またですか。ウチはそういうの本業としていないし、副業ですらもないって……何度もそう宣伝してるのに、なんでこうもくるのやら」
「う~ん、それはぁ……先生だからじゃないですかぁ?」
「いやそれ、答えになっていませんよ?」
「でもでもぉ、実際雷志先生ってそう言ってても全部解決しちゃうじゃないですかぁ」
「……それもたまたまなんですが」
依頼という言葉が出た途端、雷志はあからさまに嫌悪感をその顔に示した。
いい加減、理解してもらいたい。雷志がこう思うのは、周囲が彼の本業について多大な勘違いをしているからに他ならなかった。
雷志の職業は作家である。
作家と一言にいっても、その知名度については中の中といったところ。
つまりは良くも悪くも至って普通で、超売れっ子作家と比較すれば印税は別段そこまで多くない。
一応、日常生活に支障が出ることなく生活はできているので雷志としては特に仔細はない。
とにもかくにも、作家ということを忘れて違う依頼を持ち込む輩が近年で一気に上昇したことが、雷志のここ最近の悩みだった。
どうしてこうなった……? すこぶる本気でそう思う雷志だが、心当たりがまったくないわけではない。
むしろその心当たりを作ったのは他の誰でもない、己自身である。
それを重々理解しているだけに、雷志も一概に周囲が悪いとは言えなかった。
それはさておき。
「それで、電話の相手はどんな方だったんですか?」
「えっとぉ……たしかぁ、隣町に住んでる山岡さんって方でしたぁ。今すぐにでも雷志先生にお願いしたいってぇ」
「……はぁ。とりあえず、話だけでも聞いてみますか」
「そうしましょうよぉ。もしかしたら先生のネタになるかもしれませんしぃ」
「正直にいって、もう怪談系は遠慮したいところなんですけどね……」
終始のんびりとした口調のシズネに、雷志は力なく笑った。
その慌ただしい様子に雷志は、動じないばかりかむしろ小さな溜息すら吐いて彼女の言葉を受け止めた。
「おかえりなさい雷志先生! 雨に濡れちゃってたりしてませんかぁ? タオルとか一応持ってきましたけどぉ……でも、あれぇ? そんなに濡れてない?」
「……ただいま戻りました。後、シズネさん。私なら大丈夫ですし、後廊下はそんなにバタバタと走らないでください」
「あ、すいません雷志先生ェ。とりあえず濡れてないんでしたらすぐにご飯にできますねぇ。ちゃんと手洗い、うがいをしてからきてくださいねぇ」
「あなたは私の母親でもないでしょうに……まぁ、いいです。とりあえずすぐに向かいます」
彼女――シズネと別れてからの雷志は、自室にあるベッドにどかりと寝転ぶ傍らで小さく吐息を吐いた。
「やれやれ……彼女、どうしてここから出ていこうとしないんですかねぇ」
雷志から見て、彼女――草刈シズネはとてもよくできた逸材である。
評価については自己も含め極めて高く、胸の大きさについては特に一級品だ。
縦ラインのセーターに丸渕メガネ、栗色の三つ編みが彼女のあどけなさが残る端正な顔立ちをより引き立てる。
以上から彼女を美人と評価するのは誇張でもなく、事実彼女に声をかける男は極めて多い。
それをのらりくらりと、時には思わずドン引きしてしまうぐらいの凄烈さをもって拒否している彼女は、何故か雷志の傍から離れようとしなかった。
とっても優秀な人材なんですが……、と雷志はうんうんと唸る。
「――、はい雷志先生ェ。今日もシズネ、がんばってご飯作っちゃいましたぁ!」
雷志が茶の前向かうと、丸机には所狭しと料理がずらりと並び彼の来訪を温かく出迎えた。
料理は色とりどりで、その鮮やかさはもちろん匂いも食欲を大いにそそらせるものばかり。
一言でどれもおいしそうに尽きる料理を目前に、さしもの雷志も感嘆の息をついもらしてしまう。
「相変わらず、シズネさんは料理が上手ですね」
「えへへ~数少ないシズネの特技ですからぁ」
「いやいや、そんなに謙遜する必要はありませんよ。事実、シズネさんの料理にはいつも感謝していますからね」
「雷志先生にそう言ってもらえるとがんばって作った甲斐がありましたぁ」
「……本当に、どうしてシズネさんは私のところにきたんですか? 君ほどの有能さなら、ここでなくてももっと他所でも活躍できたでしょうに」
シズネが優秀であることは、雷志は一番よく理解している。
この自負があるからこそ、彼はいつもシズネが我が家にやってきた理由について沈思していた。
二人が出会ったのは、今より約二年まえのこと。
『シズネをここで助手として雇ってくれませんかぁ――?』
いつもとなんら変わり映えしない、そう思っていた矢先にそれはひょっこりと現れた。
あまりにも突拍子もなく、そして弟子やアシスタントといった類の人員を募集していない雷志にとって、シズネはあまりにも異質すぎる存在だった。
むろん当初こそ断った雷志だったが勝手に転がり込んだ挙句、頼んでもいないのに家事をこなされて、その結果――なし崩し的にアシスタントとして雇う羽目になったのが、事の顛末であった。
シズネのことを何も知らない輩からすれば、さぞおっとりとした女性として映ったに違いあるまい。
言動に機敏性はなく、人によっては彼女のそんな性格に苛立ちを憶える輩も少なからずいよう。
だが実際は、彼女ほど有能な人材を雷志は知らない。
優秀であるからこそ、何故自分のところにやってきたかが、雷志は未だにわからなかった。
「――、そういえばぁ雷志先生?」
「どうかしましたか?」
食事中、ふと口火を切ったシズネに雷志は視線をやった。
「さっきお電話があってぇ、雷志先生に是非お願いしたい依頼があるって言っておられましたよぉ」
「……はぁ、またですか。ウチはそういうの本業としていないし、副業ですらもないって……何度もそう宣伝してるのに、なんでこうもくるのやら」
「う~ん、それはぁ……先生だからじゃないですかぁ?」
「いやそれ、答えになっていませんよ?」
「でもでもぉ、実際雷志先生ってそう言ってても全部解決しちゃうじゃないですかぁ」
「……それもたまたまなんですが」
依頼という言葉が出た途端、雷志はあからさまに嫌悪感をその顔に示した。
いい加減、理解してもらいたい。雷志がこう思うのは、周囲が彼の本業について多大な勘違いをしているからに他ならなかった。
雷志の職業は作家である。
作家と一言にいっても、その知名度については中の中といったところ。
つまりは良くも悪くも至って普通で、超売れっ子作家と比較すれば印税は別段そこまで多くない。
一応、日常生活に支障が出ることなく生活はできているので雷志としては特に仔細はない。
とにもかくにも、作家ということを忘れて違う依頼を持ち込む輩が近年で一気に上昇したことが、雷志のここ最近の悩みだった。
どうしてこうなった……? すこぶる本気でそう思う雷志だが、心当たりがまったくないわけではない。
むしろその心当たりを作ったのは他の誰でもない、己自身である。
それを重々理解しているだけに、雷志も一概に周囲が悪いとは言えなかった。
それはさておき。
「それで、電話の相手はどんな方だったんですか?」
「えっとぉ……たしかぁ、隣町に住んでる山岡さんって方でしたぁ。今すぐにでも雷志先生にお願いしたいってぇ」
「……はぁ。とりあえず、話だけでも聞いてみますか」
「そうしましょうよぉ。もしかしたら先生のネタになるかもしれませんしぃ」
「正直にいって、もう怪談系は遠慮したいところなんですけどね……」
終始のんびりとした口調のシズネに、雷志は力なく笑った。
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