虐待を受けている小学生美少女と、無職童貞生活保護ロリコンおじさん物語

ユキリス

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虐待

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「あなたは、わたしのようなこどもをこのむ」

 と、まるで何事かを宣言するかの様に少女は言う。

 その物言いは、断定する口調ではあるものの、明確な問い掛けとして口とされたのは、対面する男とて理解していた。

「き、きみはっ‥」

 男は己に質問をしてきた少女を目の当たりとして困惑を露わとした。

 平素通り、部屋へと引き篭もる彼は日々の日課をこなすべく自慰をしようとしていた。

 其処に唐突玄関の扉を勢い良く叩かれて、今へと至るといった塩梅だ。

 そして出迎えた彼が前としたのは、恐らく小学生高学年程の年齢の少女だ。

 容姿は幼いながら黒目がちで、頬の輪郭はシャープにスッとしている。

 スラリと通った鼻梁もその年齢に反して何処か冷たい印象を受ける。

 けれど大きな瞳は美しいと称するよりも可憐と言い表した方が相応しい。

 加えて─

「きょうもずっと、いえにいた」

 その話し方は少なからず同年代の子供と比較しては、大人びた印象は受けるものの、やはり拙い物言いだ。

「そとには、いっぽもでなかった」

 口とされる言葉は不自然で、何か物事を一方的に決め付けてしまうかの様な、冷然とした言い方である。

「あなたのことを、ひきこもりという」

 更には語彙が豊富でありその語りは、大人と比べてもなんら遜色は無い様に思われる。

 だが、初対面同然であるにも関わらず、社交性は皆無であり、終始この調子だ。

声色は極めて無機質でいて、凡そ人間味というものを感じられない話し方である。

「こいびとはいないし、はたらいていない」

 そして次の瞬間にはまるで責め立てるかの如く目の前の男へと冷たく言い募る。

「でも、オナニーはする」

 予期せぬ怒涛の図星を受けて男は目まぐるしく巡らせていた思考を放棄した。

 呆然として少女を見下ろしていた。

「なまえは、さなか、そう」

 その様な一連の言葉の後に、少女はまるで締めくくる様、男の名前を言い放った。

「‥」

 最中 走。

 そう己の名を呼ばれ、彼は意識を急速に現実へと引き戻す。

 前者は淡々と、後者である走は慌てて言う。

「えっと‥君は‥」

「レイナ」

「あ‥それじゃあ、レイナちゃんは一体僕に何の用なんだろう?」

 すぐさま自ら名を名乗る少女へと臆しながらも走は漸く質問を呈す。

「たべものがほしい」

「え‥」

 それに受け答えた少女は至極端的な要求を述べた。

 其処で走は少女の身の上に思い至り、その言葉の意味へと及びがついた。

 少女はこのアパートの隣に住んでおり、母親は恐らく水商売に勤めていた筈だ。

 最近は家に帰宅していない様だが、まさかその親が居ない間、食料を口とせずにこのレイナという少女は耐え凌いでいたとでも言うのだろうか。

 其処まで考えて走は改めて少女を見た。

 確かに今時の肥えた子供とは異なり、若干レイナという少女は痩せている様に思える。

 頬に肉は付いていないし、無論腹肉も無い。

 すると、そうして観察する走へと再び声が与えられた。

「これ」

 言葉と同時、レイナは自らのポケットから何かを取り出した。

 そして手中のそれを走へと差し出した。

「え‥」

 これに走は驚愕を禁じ得ない。

 何故ならば、今目の前に差し出されたレイナの掌へと乗せられているのは、ピンク色のショーツであったが所以。

「こうかんしてほしい」

 食べ物と。

 そういうことだろうか。

 否、会話の文脈的に考えてもそれしか無い。

 走は困惑頻りな頭でそう結論を下した。

「あなたは、こういうものをこのむ」

 そして再度に渡りまるで確信めいた声色で言い放たれる。

 先程と同様にそう口とする少女に表情は無い。

 けれど、そうしてショーツを差し出す手は惜しげもなく晒されている。

「これって‥もしかして君の?」

 あまりに現実離れした現状に対し、走は思わず問い掛けていた。

 それは己が欲望が無意識の内に露わとされた証左である。

「そう」

 これに対し、レイナは無表情を揺らがせることなく冷然とした声色で受け答えた。

「あなたがいつも、わたしのことをみていたことをしっている」

 次いで、急かす様にレイナは走を見上げて核心をつく一言を口とする。

 けれど、やはりその声色からは、一切の感情の機微が窺えない。

「それは‥」

 途端に思いがけない図星を立て続けに突かれて、走は口籠る。

 確かに走は、レイナの言葉通り、まごうことなき変態であった。

 歴としたロリコンである彼は、毎回すれ違うレイナの方へと視線を惹き寄せられていた。

 否が応にもこの美しい少女に意識を向けてしまう程に執心していたのもまた事実だ。

 けれど相手は未だ小学生といえど、色白くきめ細かい肌と、端正な顔立ちを誇る、冷たい美貌の少女だ。

 これに興味関心を抱かない方が逆に不自然に相違ない。

 故に鑑みると、己の様な振る舞いへと至るのは、寧ろ自然な成り行きと、走は思う。

 そして同時に彼は、この機会を逃す訳にはいかないと考えた。

 次いで彼は、己の着ているジャージの懐に手を突っ込むと、何かを探る様に己の五指を動かした。

 そして出てきたのは、何の変哲も無いただの菓子の袋だ。

 消費されているが、確かに少量ではあるものの中身は納められいる。

 とりあえず今手に持っているのはこれしか無い。

 考えてもみれば、育ち盛りの少女に与えるべきカロリーには到底及ばない。

 加えて、この様なジャンクフードでは成長に必要な栄養素を取れないでは無いか。

 そう思ったのも束の間の事。

 走は手にしたその菓子を気付かぬ内に勢いのまま、少女へと差し出していた。

「ありがとう」

 すると少女はその菓子を、一言の礼と共に受け取った。

 次いで空となった走の掌の上には、まるで代わりとでも言わんばかりに、ショーツが置かれるのであった。

 その柔らかな生地は、ほんのりと暖かく、未だ少女の手のひらの温度を感じた。

 指先から伝わるその生身の温もりに対して、走は己の頭がまるで熱に浮かされた様に興奮するのを自覚した。

「あの‥」

 だが次の瞬間ハッと我に帰ると、彼は目の前の少女へと何事かを言うべくして口を開く。

 けれど、もう既に其処にはレイナの姿は無く、隣の部屋の扉が閉まる音だけが同所へと響いては聞こえた。

「一体何だったんだ」

 そう誰に言うでもなく独り言を呟く彼は、少しの間其処で待ってもレイナが現れない事を悟ると己も部屋へと戻った。

 誰も居なくなった寂れたアパートの廊下には静けさだけが残り、古びた扉が軋む音だけが嫌に大きく奏でられた。

 *





 廊下を後としてふたたび平素通り自室へと引き篭もる走。

 彼はといえば今、先程菓子と交換したレイナのショーツを手に観察していた。

 子供用であれどその下着は、飾り気など一切無く実用性が重視されている様だ。

 ピンク色のサラサラとした滑らかな生地は手触りも心地良い。

 そして生地を裏返すと、少女の秘部を納めていたであろうクロッチの部分は、やはり湿っていて、僅かながらに黄ばんでいる。

 特段鼻を近づけるまでもなく漂うシャンプーと思しき匂いは、恐らく柑橘タイプの代物だろうか。

 それと少女の体臭とが混ざり合い妙な生活感を感じさせた。

 けれど尿が付着したと思しき部分からは殊更匂いがするという訳でもなく、恐らくは既に乾いてしまっているのだろう。

 そして持ち主の少女はやはり子供とあってか代謝も激しく、汗の匂いがするのは致し方無い。

 だが一体何故その一度使用した下着を走へと差し出したのか。

 自ら恥ずかしい思いをしてまで食べ物を得たいということはそれ程飢えていると言う事なのだろうか。

 親が子に食べ物を与えないのは歴とした虐待だが、レイナはそれを理解している筈だ。

 それなら児童相談所に行けばいい。

 そう、彼は己の怠慢を棚上げして思う。

 彼女の言動からは、年齢に反して大人びた知性が感じられたし、その豊富な語彙からは思慮深い性格が透けて見えた。

 平素から顔見知りであり、同時にこの寂れたアパートの部屋が隣同士とあってか、レイナとはよく会う。

 だが、幾度も顔を合わせているとはいえど、所詮は無職、童貞、引き篭もり、の三拍子揃えたダメ人間である走に、話し掛ける勇気は到底無かった。

 加えて年齢がそろそろ三十路間近である手前も相まって、流石に面と向かって声を掛けるのは憚られる。

 とはいえ挨拶もする事が出来ないのは人としてどうかと、走自身葛藤に囚われていたが、終ぞレイナに話し掛ける事は出来なかった。

 無論の事、レイナが虐待を受けているのは、以前より走とて知り及んでいた。

 幾ら彼が引き篭もりといえど、流石に隣室から怒鳴り散らかす声や、暴力から生じる物音が聞こえてくればその複雑な家庭環境を察するには想像に難くない。

 しかしながら、走には通報する勇気も無いし、気力も湧いてこなかった。

 彼は無常にも過ぎ去る日々を、ただの自慰行為に耽るしか選択は無かった。

 国からの支援という形で生活保護を受ける走は、今日も今日とて己の欲望を無為に発散する。

 けれどそんな彼の変わらぬ日々へと少しばかりの彩りが添えられた。

「すぅ‥」

 そう、もう見飽きた動画をリピートするのは今日ここで終わりだ。

 今ここに、確かに其処にある眼前のレイナのショーツにより虚しいオナニーには終止符が打たれたのだ。

 そう考えて走は、より一層己が陰茎を猛らせる。

 彼は、己が手中へと今も納められているそのレイナから貰い受けた生暖かいショーツのクロッチ部分に鼻を押し付けた。

 何処か甘酸っぱい少女特有の匂いを胸一杯に吸い込むと、露出させた肉竿を扱き上げる。

 そして次の瞬間には平素とは異なり、数分も持たなかった。

 気が付けば勢い良く走は、その強烈な興奮に身を委ねるがままに果てていたのであった。
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