私の頭の中のお花畑〜こんな女も居るのだから、あなたはまだまだ幸せです〜

新入社員時代 その1

私が東京に旅立つ朝、駅には父母、友達達が見送りに来てくれた。

泣きながら「元気でね！」と励まし合い、電車に乗った。

自分の指定席を探している間に電車は出発…。

みんなが手を振ってくれてたのに、それを見逃した私…。


幸先悪い嫌な予感…。


ようやく着いた大都会「東京」！！！


とにかく建物のデカさにビビりまくり。

全国から新入社員が集まり、幕の内の会場にて入社式。

大手の企業だけに会場も人数も凄まじく、田舎者の私にとっては圧感のひと言。


それから数週間ほどの研修を経て、それぞれ各職場へ配属。

知らなかったけれど、その大手企業は東京内に12店舗ほどのスーパーマーケットが有り、私を含め男女30人ほどがその各スーパーに配属されたのだ。


憧れの東京にわざわざ来たのに「スーパーのレジ？？？」


その時点で辞めたいと思った…。


各店舗ごとに寮が有り、私が配属された店の寮は店に近いけどめっちゃ古い…。

2階建ての上が女子寮で、下が男子。

おまけに2人部屋…。


一緒の店に配属された同期の子は、研修中一番苦手なタイプの鹿児島出身の女の子。

意外に人見知りな私は、誰にでもズケズケ言うその子が苦手だった。


嫌な予感的中で有る…。


同じ部屋の隣部屋の先輩も鹿児島出身で、2歳上のとっても穏やかな人。

そこに登場したのが、隣部屋の同期の先輩Tさん。

絶対に仲良くはなれなさそうなこのTパイセン。

とにかく喋るし、態度はデカいし、煩いし、ズカズカと私の部屋に入って来る！

どうやら同じ店の同じ寮に住んでる年上ボス（矢沢大好き）と付き合っているらしいTパイセン。

とにかく毎晩遊びに来る。

苦手だった私もTさんと話すのが楽しくなり、毎日喋りまくりのバカ笑いのバカ騒ぎ！

面倒見の良い先輩で、彼氏に料理を作るついでに私の分も作ってくれたり。

凄く優しくて気の合うT先輩。


ディズニーランド大好きで、一緒の休みとなるとしょっちゅう付き合わされ、閉館まで居ると言う…。

でも閉館近くになると乗り物は乗り放題！


あちこちの遊園地に連れて行って貰ったり、寮の近くにあるお好み焼き屋さんに、レジの先輩達と集まって飲んで食べて喋って笑ってのドンちゃん騒ぎ。

そのお好み焼き屋さんのママさんは大阪出身でめちゃ乗りが良いし、何よりバイトのお兄さんが場を楽しませてくれる凄く面白い人。

メニューはお兄さんのイラスト描き（本職にしたいらしい）で、ママの顔も可愛く描かれててソックリ。

段々盛り上がって来ると、お好み焼きを焼きながらShaw Time！

ライトを浴びながら、尾崎豊の「15の夜」を熱唱。
みんな大興奮の大歓声！

そこのお好み焼き屋さんは、女子サッカー（ベレーザ）の御用達のお店だとか…。

納豆のお好み焼きがとにかく美味しい！

本当に大好きなお店だった…。

次回へ続く…