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第二章 二度目の異世界
17.再会※
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「シュウ……やっと会えた。もう二度と離さない。ずっと俺の側に居てくれ……」
ずっと、ずっと会いたかった、あたたかい陽だまりのような匂いと愛しい金色の瞳が俺を見つめる。
「俺も会いたかった……んっ」
俺たちは自然と唇が重なり合った。お互いの熱を感じ、体を隙間なく抱きしめ合った。
「んんっ、はぁ」
息は荒くなり、鼓動が段々と速くなっていく。ドクン…ドクン……と鼓動を感じる度に泣きたくなった。
くちゅくちゅと音を立て混ざり合う。
(ユリウス、ユリウス……っ 会いたかった)
俺は無我夢中でキスをした。
全身が熱い、脳が痺れて溶けそうだ。
あの時より濃い、あたたかくて陽だまりのような匂い。そして分厚い胸板、逞しい二の腕……
…………………………………ん?
「ま、待って!本当にユリウスなの?」
俺は慌てて唇を離した。はぁ、はぁと息が上がって体が熱い。
「ああ、そうだよ。シュウ」
俺が離れた事に一瞬ムッとしたが、すぐに蕩けそうな眼差しで俺を見るユリウス。だと思う男。
(いや、ちょっとマジで一回確認させてほしい)
今、俺を逃がさんとばかりに抱きしめている男は、自分をユリウスだと言った。
しかし、一度目で出会った時はまだ5歳の子どもだったのに、目の前に居るユリウスは俺と同じくらいの歳の姿になっているんですけど???
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「何やってんのぉ」
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「へ?」
(じゅうごねん?)
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「もう二度と離さない」
いきなり目つきが変わった。獲物を逃がさないそういう獣の目だ。
ゾクッとした
「んっ…」
再び重なり合った唇はさっきよりも熱かった。
「シュウ……ちゅっ」
くちゅくちゅと舌が絡み合い、吐息さえも甘く感じてくらくらする。
「はぁ、ふっ」
「んっ…あ」
どれくらい舌が絡み合っていたのだろう。お互いの唾液が混ざり合い、細く長い光る銀の糸が俺たちを繋いでいた。
「はぁ…はぁ……んっ」
(あつい……とけそう)
初めての官能的な刺激に俺はいっぱいいっぱいで何も考えられなくなっていた。
「はぁ……あっつ」
彼は少し起き上がり、上着を脱ぎ前髪を掻き上げた。
あぁ、そうだ。その銀色の髪に耳と尻尾。そしてキラキラと輝く
「きんの……」
俺は手を伸ばした。
「シュウ……?」
俺の手は彼の頬を包んだ。そして
「俺の大好きな金色の瞳……」
成長して姿は変わっても、この瞳は変わらない。彼は間違いなく
「ユリウスだ……」
◇◆◇
「ひゃあんっ」
俺は何回イかされたんだろう。
「はぁ……シュウの肌は白くて綺麗でおまけに敏感なんて、可愛すぎだろ」
「んんっ」
「ふふっ、気持ちいいの?」
嬉しいそうにユリウスは俺の体に触れていく。
「特にこの乳首、赤くてぷっくりしてて果実みたいで可愛い。ちゅっ」
チュッチュと俺の体に赤い痕をつけていく。
「んあっ!」
ユリウスの匂いがさらに濃くなった。
このにおいはダメだ、体がうずいて何も考えられなくなる。
「こんな可愛い乳首を隠してたなんて、俺以外知らないよね? 誰かにイジられたりしてないよね?」
ちくび……いじられ………はっ!
「シュウ?」
「え、いや……そのぉ」
言えないっ、ユリウスに吸われて感じるようになったなんて言えない!!
「まさか」
ユリウスの声が低くなり、キュッと俺の乳首を摘んだ。
「ああんっ」
そして爪でカリカリと乳首を掻く。
「んんんっ、ゆり……う、す」
「ココ、誰に触らせた?」
「やっ、らめぇ」
カリカリと掻き、舐めしゃぶり
「答えて」
「っ……!?」
ガリッと噛みついた。
「ひぃあぁっ」
軽くイってしまった。
「はぁ…はぁ……」
「シュウ」
生理的な涙が流れる。それをユリウスがキスをして舐めとる。
人差し指を胸からお腹までツーーーーっと滑らし、立ち上がっていたアレを握った。
「んっ」
グチュグチュと音を立てて上下に動かす。
「んんんっ」
「ここも綺麗でかわいい。ほら、こんなにも溢れてるよ」
恍惚とした顔で俺の出したものをペロッと舐める。
「やっ、だめぇ きたないよ」
「シュウは全部綺麗だ」
そう言って再びしごきはじめた。
(あぁきもちいい、またイきそう)
しかし、ユリウスの手が止まる。
「ふぇ? なんれ」
「さっきの質問に答えてくれたらイかせてあげるよ」
その笑顔が少し怖かった。
「そ、それは……」
「ん?」
ゆるゆると上下に動かす。
「あ、あ、ひゃっ」
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だから俺は快楽でぐちゃぐちゃになりながら、必死にユリウスに訴えた。
「ゆ、ユリウスがこんな身体にしたの!!!悪いのはユリウスだよっ!
「は?」
と、半ばやけくそ気味で言ってしまった。
恥ずかしいさでぷるぷると震える俺と違う意味で震えるユリウス。
何も言わないユリウスに俺は不安になり、覗き込もうとした瞬間
グイッ、ドサ……
「ふぇ?」
「マジでなんなの……どんだけ俺を煽ったら気がすむの」
金色の瞳が更にキラキラ……いや、ギラギラしていた。
あ、やばい
俺の本能が危険だと叫んだ。
◇
グチュグチュとかき混ぜる音が部屋に響く。
「んんっ、あ、ああん!」
「ふっ、だいぶ柔らかくなったね。シュウ気持ちいい?」
「ひゃっあん」
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さらにグチュグチュと音を立ててユリウスの長い指が俺の中を解きほぐす。
「これならそろそろいいかな? シュウ」
ユリウスの指が俺のお尻から抜かれる。
「あんっ」
「ほんとシュウは敏感だね。あ~もう限界」
ユリウスの頬は赤く染まり汗がつたっていた。それがもの凄く色っぽかった。
そしてゆっくりと俺の腰を少し持ち上げた。
「んっ」
すごく熱くて硬いものが後孔にあてられた。
「いい?」
あぁ…ついに。 そう思ったら身体が更に熱くなった。
「くっ、やばいこの甘さに理性がとびそうだ」
ユリウスは俺の肩口に顔を埋めて思いっきり吸った。
「俺だけの匂い、俺のシュウ」
そう言いながら、ついに
「あ〝あああっ!!!!!?」
脳から全身に電気が走った。ビリビリと快楽に痺れる。
「はぁ、入った……あぁ……シュウの中熱くてきもちいい」
(なにこれ、すごい圧迫感……でもそれ以上に熱くて太い)
「んっ、はぁ」
「シュウ……はぁ」
目を開けてユリウスをみた。ユリウスは泣いていた。
(ユリウス……)
俺もつられて泣いた。
「これで、シュウは俺のものだ。ずっと一緒だ」
(ずっといっしょ……)
しばらくしてユリウスは腰を少しずつ動かした。そして馴染んできたら大きく腰を動かし俺の身体は快楽の中に落とされた。
「あ、あ、あ、ああんっ」
パンパンと肌がぶつかる音。
俺は無我夢中でユリウスにしがみついた。
「は、はっ……シュウ、シュウ!愛してる」
「ゆり、うす」
「くっ……限界、出すよ。受け止めて」
「きってぇ…ユリウス」
「シュウっ!」
「ひゃああああああああんっ」
そして俺の中に熱いものが注ぎ込まれた。
まるでユリウスと一つに溶け合ったかのような感覚だった。
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やっと濡れ場をかけたっ!!!!
当初の予定では濡れ場は後半に入れるつもりでした。しかし、お話が中だるみする危険があったので早々に身体を重ねました。その方がユリウスの溺愛と執着がどんどん加速するかな~っと
ここからR指定多めでいきます。
よろしくお願いします。
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