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思い出のシーグラス6
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オムライスには優馬さんが言ったようにデミグラスソースがかかっていた。ふんわりトロトロな卵の上に、ほどよく煮込まれたデミグラスソース。手軽なケチャップではなく、ハヤシソースでもないく、煮込んだデミグラスソース。外でオムライスを食べるならデミグラスソースが好きだった。ケチャップは家で市販のをかければできちゃうし、ハヤシソースはどうもオムライスっていう気がしない。となるとデミグラスソースになるんだけど、デミグラスソースは美味しいから好きだ。
「いただきます」
手を合わせてから一口パクリと食べるとほどよく煮込まれたデミグラスソースの濃厚な味が口の中に広がっていく。その中にチーズの味がした。
「チーズが入ってるんですね」
「うん。チーズ嫌い?」
「いいえ。好きです。卵のとろみとあってて美味しいです」
味の濃すぎないチキンライス。そしてトロトロのチーズと卵。最後にほどよく煮込まれたデミグラスソース。ひとつひとつ食べるだけでも美味しいけれど、それらを一緒に口に入れると美味しさが倍増するように感じた。これは"美味しい"としか表現しようがない。
「オムライスが美味しいっていう意味、よくわかりました」
「気に入って貰えて良かった。こっちに来たときには必ずここに寄るんだ」
「あ~わかるかも。また食べたくなる味ですね」
こっちに来ることなんて海に来るときしかないから、そんなに頻繁ではない。1年に一度。いや、半年に一度くらいだろうか。でも、そのときに寄れたらいいな、と思った。浜辺からここまではさほど距離はないし、近くにバス停もあるから今度海に来た帰りに寄ってもいいかもしれない。
「湊斗くんが気に入ってくれたなら車出すよ」
「いえ、そんなわけにはいきませんよ。それに店の休みは平日だし」
店の周りは商業地ではあるけれど、観光地でもある。ただの商業地なら週末を休みにするけれど、観光客を考えると休むわけにはいかない。なので店の定休日は火曜日にしてある。
「湊斗くん。今日火曜日だよ? そんな平日の朝から海行ってた人間に言う?」
優馬さんはそう言いながらくすくす笑う。確かにそうだ。ぼんやりしてたけど、俺がこうやって店を休んで外出しているっていうことは平日だ。
「僕の場合は一応企業に属しているから平日に出勤することもあるけど、基本は曜日関係ないからね。」
優馬さんが企業に属していることは知らなかった。確かに店には週末にくることが多かった。でも平日に来ることもあるから完全フリーなのかと思ってた。というより、デザイナーの人の勤務体系というのを知らなかった。それはそうか。各ブランドごとに服があるんだからそのブランドごとにデザイナーがいるよな。
「まぁ、そんな感じだから食べたくなったら言って。車なら夜でも来れるし。というより僕が湊斗くんとデートしたい」
「デートとは……」
「湊斗くんにとっては普通の外出でも、僕にとってはデートみたいなものだから。そう思うのは許して」
いや。その前に、ここのオムライスが食べたいから車を出して貰うなんてことはできない。どうしても食べたくなったら電車とバスを乗り継いでくればいいことだ。
でも、ほんとに俺のこと好きでいてくれているんだな、と思う。優馬さんは常連さんの中でも古いし、よく喋ったりしてたから俺のことを好きだというのは失念してしまう。だって、つい先日告白されたばかりなのだ。しかも俺の返事は受け取って貰えてないし。よく考えても俺には大輝しかいないのに。そう思うといたたまれない。こういうときどうしたらいいんだろう。
「いただきます」
手を合わせてから一口パクリと食べるとほどよく煮込まれたデミグラスソースの濃厚な味が口の中に広がっていく。その中にチーズの味がした。
「チーズが入ってるんですね」
「うん。チーズ嫌い?」
「いいえ。好きです。卵のとろみとあってて美味しいです」
味の濃すぎないチキンライス。そしてトロトロのチーズと卵。最後にほどよく煮込まれたデミグラスソース。ひとつひとつ食べるだけでも美味しいけれど、それらを一緒に口に入れると美味しさが倍増するように感じた。これは"美味しい"としか表現しようがない。
「オムライスが美味しいっていう意味、よくわかりました」
「気に入って貰えて良かった。こっちに来たときには必ずここに寄るんだ」
「あ~わかるかも。また食べたくなる味ですね」
こっちに来ることなんて海に来るときしかないから、そんなに頻繁ではない。1年に一度。いや、半年に一度くらいだろうか。でも、そのときに寄れたらいいな、と思った。浜辺からここまではさほど距離はないし、近くにバス停もあるから今度海に来た帰りに寄ってもいいかもしれない。
「湊斗くんが気に入ってくれたなら車出すよ」
「いえ、そんなわけにはいきませんよ。それに店の休みは平日だし」
店の周りは商業地ではあるけれど、観光地でもある。ただの商業地なら週末を休みにするけれど、観光客を考えると休むわけにはいかない。なので店の定休日は火曜日にしてある。
「湊斗くん。今日火曜日だよ? そんな平日の朝から海行ってた人間に言う?」
優馬さんはそう言いながらくすくす笑う。確かにそうだ。ぼんやりしてたけど、俺がこうやって店を休んで外出しているっていうことは平日だ。
「僕の場合は一応企業に属しているから平日に出勤することもあるけど、基本は曜日関係ないからね。」
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「まぁ、そんな感じだから食べたくなったら言って。車なら夜でも来れるし。というより僕が湊斗くんとデートしたい」
「デートとは……」
「湊斗くんにとっては普通の外出でも、僕にとってはデートみたいなものだから。そう思うのは許して」
いや。その前に、ここのオムライスが食べたいから車を出して貰うなんてことはできない。どうしても食べたくなったら電車とバスを乗り継いでくればいいことだ。
でも、ほんとに俺のこと好きでいてくれているんだな、と思う。優馬さんは常連さんの中でも古いし、よく喋ったりしてたから俺のことを好きだというのは失念してしまう。だって、つい先日告白されたばかりなのだ。しかも俺の返事は受け取って貰えてないし。よく考えても俺には大輝しかいないのに。そう思うといたたまれない。こういうときどうしたらいいんだろう。
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