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切なくて残酷で綺麗で6
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「え?!」
2週間の短期サッカー留学を終えた大輝と俺は大学が休みでバイトも入っていないため、久しぶりに大輝が俺の部屋にきていた。
そしてドイツのお土産を貰って、留学の話しを聞いていた。留学は午前中は語学学校に通い、午後はサッカーという日々を過ごしていたらしい。とにかく毎日忙しくて俺にメッセージを送ろうとしても夜になると疲れて寝落ちする毎日だったという。それは応援している俺としては良かったと思って聞いていた。だけど、話しはそれで終わらない。短期間とはいえ実際にドイツでプレーしてみて、やはりドイツでサッカーをしたいと思ったという。つまり、大学をやめてドイツにサッカー留学をしたいと両親に話したというのだ。それを聞いて俺は言葉を発せないでいた。恐れていた言葉を聞いてしまったからだ。長期になるから別れると言われるんだろうか、それとも待っていて欲しいと言われるんだろうか。それを聞くのが怖い。
「2週間向こうでプレーしてみて、ドイツっていう国が俺にあっていると思ったし、ここでプレーしたいって思ったんだ。もちろん留学したって必ずプロになれるわけじゃない。でも、賭けてみたいんだ。ただ、そうなると湊斗には寂しい思いをさせる」
お願いだから別れるなんて言わないで。いつまでだって待つから。だから別れるなんて言わないで。
「だから別れた方がいいのかなって思った」
恐れていた言葉を言われた。そうだよな。いつまでって期限がわからない。そんな状態になるのなら別れるっていう選択肢が一番に出てくるのは当然だと思う。反対の立場で俺がそうなっても別れるという選択をすると思う。でも、別れたくない。
「いやだ。別れたくない」
「湊斗……でも、何年かかるかわからないんだぞ」
「それでも別れたくない。待ってる。待ってるから」
そう言う俺を大輝は一瞬辛そうな顔をして見た。別れを告げるのも待っていて欲しいと告げるのもどちらも苦しいのだとでも言うように。そして下を向いて苦しそうに言葉を告げる。
「待たなくていい。俺じゃなくてもいいから」
「嫌だ。大輝がいい。大輝じゃなきゃ嫌だ」
「湊斗……」
そうしてやっと大輝と目があう。その目が潤んで見えるのは気のせいだろうか。大輝も少しは俺と離れなきゃいけないことを寂しいと思ってくれている。そう思ってもいいのか?
「何年かかったっていい。待ってるから」
「……連絡はしない。それでもいいの?」
「……なんで? なんで連絡もくれないの?」
「会いたくなっちゃうから。そうしたらサッカーに集中できなくなる」
何年かかるかわからなくて、でも連絡はしないって……。
辛い。寂しすぎるよ。だけど、それでまた会えるのなら、我慢できる、よな?
「わかった。大輝がそういうなら」
「そっか、わかった。それなら何年かかるかわからないけど、湊斗の誕生日に花束を持って迎えに来るよ」
「うん。うんっ!」
「それまで別々の空で繋がっていよう。約束するから」
そう言って大輝は優しく俺を抱きしめてくれる。俺の好きな大輝の匂い。なにがあってもこの匂いがすると大丈夫って落ち着いていた。でも、この匂いともしばらくさようならだ。
それでも、約束してくれるのなら。何年かかろうと待てる。俺には大輝しかいないから。だから、2人の空が重なるまでは別々の空で繋がっていよう。
2週間の短期サッカー留学を終えた大輝と俺は大学が休みでバイトも入っていないため、久しぶりに大輝が俺の部屋にきていた。
そしてドイツのお土産を貰って、留学の話しを聞いていた。留学は午前中は語学学校に通い、午後はサッカーという日々を過ごしていたらしい。とにかく毎日忙しくて俺にメッセージを送ろうとしても夜になると疲れて寝落ちする毎日だったという。それは応援している俺としては良かったと思って聞いていた。だけど、話しはそれで終わらない。短期間とはいえ実際にドイツでプレーしてみて、やはりドイツでサッカーをしたいと思ったという。つまり、大学をやめてドイツにサッカー留学をしたいと両親に話したというのだ。それを聞いて俺は言葉を発せないでいた。恐れていた言葉を聞いてしまったからだ。長期になるから別れると言われるんだろうか、それとも待っていて欲しいと言われるんだろうか。それを聞くのが怖い。
「2週間向こうでプレーしてみて、ドイツっていう国が俺にあっていると思ったし、ここでプレーしたいって思ったんだ。もちろん留学したって必ずプロになれるわけじゃない。でも、賭けてみたいんだ。ただ、そうなると湊斗には寂しい思いをさせる」
お願いだから別れるなんて言わないで。いつまでだって待つから。だから別れるなんて言わないで。
「だから別れた方がいいのかなって思った」
恐れていた言葉を言われた。そうだよな。いつまでって期限がわからない。そんな状態になるのなら別れるっていう選択肢が一番に出てくるのは当然だと思う。反対の立場で俺がそうなっても別れるという選択をすると思う。でも、別れたくない。
「いやだ。別れたくない」
「湊斗……でも、何年かかるかわからないんだぞ」
「それでも別れたくない。待ってる。待ってるから」
そう言う俺を大輝は一瞬辛そうな顔をして見た。別れを告げるのも待っていて欲しいと告げるのもどちらも苦しいのだとでも言うように。そして下を向いて苦しそうに言葉を告げる。
「待たなくていい。俺じゃなくてもいいから」
「嫌だ。大輝がいい。大輝じゃなきゃ嫌だ」
「湊斗……」
そうしてやっと大輝と目があう。その目が潤んで見えるのは気のせいだろうか。大輝も少しは俺と離れなきゃいけないことを寂しいと思ってくれている。そう思ってもいいのか?
「何年かかったっていい。待ってるから」
「……連絡はしない。それでもいいの?」
「……なんで? なんで連絡もくれないの?」
「会いたくなっちゃうから。そうしたらサッカーに集中できなくなる」
何年かかるかわからなくて、でも連絡はしないって……。
辛い。寂しすぎるよ。だけど、それでまた会えるのなら、我慢できる、よな?
「わかった。大輝がそういうなら」
「そっか、わかった。それなら何年かかるかわからないけど、湊斗の誕生日に花束を持って迎えに来るよ」
「うん。うんっ!」
「それまで別々の空で繋がっていよう。約束するから」
そう言って大輝は優しく俺を抱きしめてくれる。俺の好きな大輝の匂い。なにがあってもこの匂いがすると大丈夫って落ち着いていた。でも、この匂いともしばらくさようならだ。
それでも、約束してくれるのなら。何年かかろうと待てる。俺には大輝しかいないから。だから、2人の空が重なるまでは別々の空で繋がっていよう。
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