ダークオベリオン ~剣と魔法が支配する世界~ 

詩樹

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第14章 ギルドからの依頼

最後の遺跡の探索

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出発の時が来て、ソフィーは涼音の後ろに乗って3人は馬へ乗って移動し始めた。
小さな山脈を抜けると、大きな湖が見えてきた。

「あれじゃないかな?あのでっかい湖。深さはどれくらいあるんだろうな・・・」

ソフィーは少し考えこんで、和人に言った。

「潜るのは、あなたの魔法を使って潜るのよね?湖の底から悪意を感じるわ。間違いなく魔物はいるけど、本当に行く気?」

「ああ、それが目的だからな。たぶんそこに七賢人が作り出した宝石があるんじゃないかな。俺たちが手に入れた宝石は4つあるんだ。魔物は日に日に狂暴化してきている。原因は不明だけど。恐らく強敵がいるんだろうな。前回もかなり苦戦してんだよ。その時も仲間になってくれた人の援護で、なんとか魔物は倒せた。とりあえず、行ってみよう」

和人は詠唱を始めて、自分も含めて水の魔法を用いて幕を張った。

「よし、オッケーだ。たぶん20分くらいなら水中にいられるはずだ。早速、俺から飛び込むよ」

和人が先頭を切って潜り始めた。
暫く潜って泳いでいると赤い色をした遺跡が見えてきた。

「おそらくはここだ。この状態で扉が開くのかな?」

扉に手を添えると魔力と反応して扉が開きだし、大量の泡が出てきた。つまり、中には空気があるということだ・

「中に空気があるのか。入ってみようか。ん?・・・真っ暗で何も見えないな。念のため、魔力は使いたくはないが炎の魔法で辺りを照らすか」

「待って頂戴。光なら任せてくれる。白龍を使うわ」

ソフィーは白龍を抜いて何かを唱えるとレイピアから眩しい光が発せられた。
明るくなると遺跡の内部は、広くはなく、奥に何か所か扉が見えた。

「凄いな、そのレイピアは。さて、部屋はいくつかあるみたいだな。ここに恐らくだが宝石が祭られているか奉納されているか。まあ、どちらかだろうな。後、他の部屋も見て回りたいな。何か書庫みたいなものがあるんじゃないかな」

「部屋は3つあるようね。ここは、多分大広間ってところかしら。強い気配を感じるのは一番右の部屋だわ。それと、左の部屋にもかすかだけど、何か気配を感じるわ」

「古代に関する文献と、ここにある宝石の文献がないか探してみよう。一番左の部屋から行ってみよう」

三人は左の部屋に入り、中を探索し始めた。部屋の中は暗く、壁には古い本棚が並んでいた。

「ここには古代の文献がありそうだな。探してみようか」

和人が本棚を一つ一つ調べると、奥の方に古びた本が見つかった。

「これか!古代の文献だ。見てみよう」

和人は本を開き、涼音とソフィーも興味津々で覗き込んだ。

「これなら俺にも読めそうだ。ここにはこの遺跡の歴史や建造の理由が書かれているみたいだ。それに、宝石に関する情報も」

三人は興奮しながら本を読み進めていく。

「なるほど、読んでみるぞ。この遺跡はかつての魔術師の集まりが作った場所。統括は七賢人の一人の錬金術師。その目的は、魔力を集めるための宝石を創りあげる事。高位ランクの魔術師10人で全魔力をこの宝石に封じ込めたのち、七賢人の一人が仕上げを施した。宝石には魔力を蓄える役割を持っている。魔力を持つものなら使うのは容易いが、使い方によっては世界を滅亡へ。善なるものが使えば国は豊かになるであろう。宝石の名はアキュムレイト」

「それがここにある宝石ってことか。この宝石を手に入れれば魔力を得ることができるってことか。昨日としては魔力の蓄積と解放らしい」

涼音が興味津々で言った。

「そうだな。この宝石を使えば、私たちも強くなれるかもしれない」

ソフィーが微笑みながら言った。

しかし、その時、一番右の部屋から異音が聞こえてきた。

「みんな、静かに!何か物音がするぞ。あそこに何かいるかもしれない。気をつけて進もう」

三人は警戒しながら、足音を立てないようにして一番右の部屋に近づいていった。

「ちょっと扉を開けて中の様子を見ているか」

「待って頂戴。かなりの数が群れをなしているみたい。気配で分かるわ。大型の魔物かしらね。強い力を感じるわ。魔力を帯びているわね。何らかの魔法を使ってくるかもしれない。数としては、そうね、だいたい80くらいはいると思うわ。水中にあるから強力な魔法は避けた方が無難だけど、そうも言ってられないような気もするわ。まずはわたしが幻影魔法で先行して不意打ちをかけるは。涼音と戦ったときに見せたでしょ?あれはカゲロウといって幻影魔法で姿を見えなくさせる効果があるのよ。ただ、長時間は使えないし、攻撃するときにカゲロウの効果が切れてしまうの。攻撃したら、すぐにカゲロウを使って姿を隠してやり過ごしてみるわ。でも雑魚は雑魚でもかなり強そうな気配がするわ。油断しないで行きましょう」

「ああ、わかった。ソフィーに風の加護を付与するよ。ソフィーはかなりの速さだ。風魔法で更にそれを押し上げる。涼音は、とりあえず待機してくれ、いつでも出れるように風魔法の付与と、剣にも水魔法を付与しておく」

扉をぶち破ると同時にソフィーが素早い動きで前に出ると同時にカゲロウで姿を消して白龍で攻撃を仕掛けた。

「光よ、わが剣に集え!」

白龍は激しく光輝き、魔物に一撃を当てた。
魔物は硬いうろこを身にまとい、こん棒や剣、鎌といった様々な武器を所持している。
和人が一番奥に控えている魔物を見ると人型をしている、ボロボロのローブを纏い、まがまがしい杖を片手に持っている。

「つっ!硬い!通常の攻撃じゃ通らないわ!」

レイピアは素早い攻撃ができるが、その分破壊力は劣る武器。しかし、白龍には光の力を帯びている。

「涼音!同時に同じ個所に攻撃するわよ!」

和人はフレイムエリアを展開して炎のフィールドにし、炎系の魔法を強化した。

「今いくわ!ソフィー、光の連撃をして!私が同じところを水の刃で切り裂くわ!」

二人は呼吸を合わせて連撃を加え、ようやく一体倒せた。
残りの数は相当いる。
この局面を打開するには、やはり強力な魔法が必要だ。
和人は建物が崩れないように天井にファイアーウォールは張り巡らせて二人に合図して後退させると同時に詠唱を始めて準備をした。
ソフィーと涼音の交代を確認して、広範囲の魔法を使った。

「効くかわからんが、やってみる!スピリームエクスプロード!」

部屋全体が激しい炎で覆われると同時に追い打ちをかけた。

「まだまだ、いっけー!フレアドラゴンブレス!」

更に燃え上がり、部屋は灼熱とかしていた。
魔物たちは振り払おうともがいているが、ダメージはそれほどでかくはない。
そこですかさず涼音が風の結晶の力を借りて、真空の竜巻の連撃を加える。
硬く覆われていた鱗が徐々に剥がれていき、追い打ちをかけるようにソフィーが白龍を抜いて、何かを唱えている。

「いくわよ!ライトカッター!」

閃光の刃を連撃して剥がれていく鱗に狙いを定めてなんどもレイピアを振っている。
魔物たちから鮮血が飛び散り、更に涼音も真空の竜巻をもう一度連撃した。

「だいぶ効いているんじゃないか?涼音、ソフィー。水の膜を張るから追撃してくれ!」

二人は頷くと同時に、フレアドラゴンブレスが舞う中を突進していった。
ソフィーの素早い動きに合わせるように、涼音も自身に風の力を使ってソフィーの速度に合わせて、直接攻撃を繰り広げている。
ソフィーは白龍に光を纏わせて、直接攻撃をし、涼音も炎の効果が弱らないように風の結晶を用いて剣に真空を纏わせて連撃をしている。
確実にダメージは当てているが、しぶとい・・・

「涼音!このまま一気に押し切るわよ!私が閃光の連撃をもう一度するから、同じところを、風の力を使って切ってちょうだい」

「そういう事ね、わかったわ!はぁーーー!」

ソフィーと涼音の激しい連撃が今一度始まった。呼吸を合わせて、涼音はソフィーが切り裂いたところをめがけて、真空を帯びた剣で切り裂いていく。
そして和人は再び詠唱を始める。

「涼音、ソフィー、下がってくれ!いっけーーートルネード!」

フレアドラゴンブレスの炎に乗って、タイフーンよりも激しい真空の竜巻を生み出し、鱗が剥がれ落ちている魔物を次々と切り刻んでいく。
魔物はほぼ壊滅状態、しかし、和人はあることに気づいて、涼音とソフィーに一度集まるように指示をした。
それは奥にいる人型の魔物のことだった。
部屋全体が灼熱と真空で満たされているのに奥の魔物には効いていない。
奥にいる魔物から禍々しいオーラを身にまとっている。
魔物が全滅すると同時に奥にいる魔物が一瞬姿を消したと思ったら部屋の中央に現れて、和人の魔法を無効化した。

「なんだあいつは?!俺の魔法を無力化しやがった・・・」

「あいつ、闇属性よ!しかもかなり強い魔力を帯びているわ!」

片手に杖と、もう片方に宝石を手にしている。
宝石は闇の力を強化する効果があるようだった。
魔物はその宝石を使って自身の力を増幅させているのかもしれない。
和人は深く考える暇もなく、魔物が杖を振るうと同時に強力な闇の魔法が放たれた。
部屋中が暗闇に包まれ、和人たちは視界を奪われてしまった。

「くっ…!この闇の中では魔法が使えない!どうする…!」

「あれは闇の魔法の暗転よ!あたりをくらくするのよ。でも暗転には特殊効果はないわ。みんな、落ち着いて!」

ソフィーの声が不安げに聞こえる。
しかし、涼音は冷静さを保ちながら策を考える。

「みんな、手を繋いで!互いの位置を確認しながら進もう!」

みんなが手を繋ぎ、暗闇の中を慎重に進んでいく。
しかし、闇の中には魔物の存在が感じられない。
どこかへ逃げたのだろうか。

「みんな、気をつけて。魔物がどこかに潜んでいるかもしれないわ。何らかの幻影魔法を使って姿を隠しているんだわ」

ソフィーの警戒の声が響く中、彼らは暗闇の中を進んでいく。
すると、突然、一人の魔物が現れた。
それは前とはまったく異なる姿をしていた。

「なんだ、この魔物は…?」

魔物は人間の姿をしていたが、その肌は青白く、目は赤く光っている。
彼の手には邪悪なオーラを纏った剣が握られており、その剣は魔力を帯びていることが感じられた。

「私は闇の支配者だ。お前たちがここに来ることを予測していた。さあ、力尽くで私に立ち向かえ!」

闇の支配者と名乗った魔物の声が響き渡る中、和人たちは困惑しながらも闘志を燃やす。

「白龍よ・・・あたりを照らせ!閃光!

ソフィーが白龍を抜いて辺りを光で満たそう解いているが耐性が強すぎて一瞬で暗黒に包まれる。

「耐性が強すぎるわ!私が黒龍を使って接近してみるわ!闇には闇ってね!」

黒龍を抜くと闇の魔法で対抗するが、相手の幻術で本体をとらえきれない。

「あの宝石・・・もしかしたらアキュムレイトなんじゃないか?その力を使って魔力の蓄積と解放を行ってるかもしれない」

「和人!私と一緒に白龍を握ってあなたの魔力を白龍に注いでみてくれる?私の魔力じゃ到底太刀打ちできないわ・・・あなたの魔力を白龍に注ぎ込んで!」

和人はソフィーの提案に頷き、白龍を握りしめると、自身の魔力を集中させて白龍に注いだ。すると、白龍が徐々に輝き始め、魔力が増幅されていくのを感じた。

「ソフィー、魔力を白龍に注ぎ込んだ!これで闇の支配者に立ち向かえるはずだ!」

二人は力を合わせて闇の支配者に突撃する。白龍の光が闇を切り裂き、剣と杖が激しくぶつかり合った。

魔物は強力な攻撃を繰り出してくるが、和人とソフィーは魔力を白龍に注ぎ込んだ攻撃で応戦する。

「白龍よ、光の力を解き放て!」

白龍が一瞬にして光輝き、魔物に向かって突進した。
魔物は剣を振るって応戦しようとするが、白龍の攻撃は容赦なく闇の身体を切り裂いていく。
魔物は、たまらずに、ふわっと姿を消し、少し後方に姿を現し、杖を掲げると、杖から黒い何かがまとわりついた。

「違う・・・あれは幻影よ!あの幻影を打ち破らないと打開策はないわ。杖の攻撃は防げるけど、幻影で気配を探って何とかって感じだわ」

「いや、ちょっと待てよ・・・俺に考えがある。ソフィーはどれくらい光の魔法を使えるんだ?拘束する光魔法は使えるか?」

「そういう事ね。補助魔法もなんとか使えるわ。まずは相手の動きを止めてみましょう。」

ソフィーが白龍を手にして詠唱を始めると、白龍を勢いよく振り降ろす。

「はぁー!ライトショック!行くわよ・・・ライトジェイルー」

魔物はライトショックで単純魔力攻撃を当て、それを防いでる様を見ると隙を就いて補助魔法で拘束をした。
光の鎖が魔物に絡みつき身動きが取れなくなり、必死で振り払おうとしている。

「おい、チャンスなんじゃないか?杖を持つ手に集中攻撃して武器破壊をして杖を破壊するぞ」

2人が一気に飛び出し、ソフィーが閃光で辺りを照らし、和人は炎系魔法でフレイムカッターの連撃を加え、動揺させると同時にソフィーが間合いに入り、腕をめがけて光を帯びた白龍を杖をめがけてなんども攻撃を加える。
魔物は杖で魔法を発し守りながらも強力な攻撃を繰り出してくるが、ソフィーは魔力を白龍で攻撃で応戦する。
涼音は闘気を練り上げて居合の構えをとり、深く呼吸している。
涼音の身体が徐々に全身に風を纏ってきている。
魔物は拘束されているにも関わらず、杖で攻撃を防いでいで杖から何かを発しようとしている。

「やっぱり、なんか杖を守ってる感じだな。あいつの力の源なのか?ソフィー、杖を見てくれ!なにかやろうとしてる!白龍で何とかしてみてくれ!」

「わかったわ、でも黒龍を使ってみる。闇には闇ってね!」

黒龍に闇の力も注ぎ込み黒龍に暗黒の力が宿り、黒い力がまとわりついている。

「私の使える切り札を出すわ!見方も巻き込んじゃうから、和人は離れてちょうだい」

ソフィーの問いに和人はフレイムバレットを当てながら後退していくと同時にソフィーが黒龍で相手の杖と交えると同時に黒龍の力を使った。

「黒龍よ、暗黒の力を今ここに!ブラックホール!」

黒龍から放たれると小さな暗黒の空間が生まれ、邪悪なオーラを纏った力をブラックホールが飲み込んでいく。

「隙が出来た!涼音、行けるか?」

涼音は静かに目を開き、まるで魔物に殺気をぶつけるように睨みつけると更に激しい風で覆われ、剣の使からも風と水の力を纏っているのが見て取れる。

「はぁーーーーー!はぁ!」

ものすごい速度で一気に間を詰めると剣を抜き、風と水を帯びた剣で杖を持つ手を切り裂いた。
片手がもろりと落ち、杖も地面に転がり落ちた。
すかさず和人がその禍々しい杖を奪い取り、後方へ下がった。
杖を手にして暫くすると和人の様子がおかしい。
和人が闇のオーラを帯び始めて杖の力に覆われていく。

「えぇ!和人ー」

ソフィーと涼音が同時に和人を呼んだが聞こえていない。
自我を失った和人は暗黒に満ちた杖を構えだしている。

「すべて滅べ・・・俺の邪魔をするなー」

杖を魔物に向けて何かしようとしている。

「いけない・・・闇に飲み込まれているわ」

杖を突きだしながら暗黒に包まれた和人がゆっくりと魔物に近寄っていく。
目の前に仁王立ちすると、魔物は剣で和人を攻撃するが、何かの力でいとも容易く跳ね返している。
和人の顔や腕には何か模様が浮かび上がって目つきも狂気に満ちている。
和人が魔物を凝視すると一言放った。

「滅べ・・・」

杖から凄まじいまでの力が湧いてきて、先ほどソフィーが作り上げたブラックホールに似た魔法を繰り出すと、魔物はそれに吸収されていった。
一つの宝石と、闇に満ちた剣が地面に転がり、和人は気を失ったのか横たわってしまった。
二人は必至で和人に声をかけ、ソフィーは白龍の力で闇に飲み込まれてしまった和人に光の回復魔法を何度もかけている。
静まり返った一室でソフィーと涼音の声だけが響いている。
しばらく経つと、和人がゆっくり目を開け起き上がった。
顔や腕にあった模様も消えていた。

「あれ?・・・俺はいったい何を?・・・魔物はどこだ?!」

ソフィーは事情を説明すると和人は呆然としていた。

「そうだったのか、待ったく覚えてない・・・そうだ!宝石!」

涼音が宝石を手にして、和人に渡した。
ソフィーは弱りつつある暗黒に満ちた剣を見つめている。

「あれは触らない方が良いわね。あと杖にも触れない方が良いわね。破壊しておきましょう」

ソフィーは剣と杖に光の攻撃を当てて杖を砕いた。

「まあ、何はともあれ、何とか倒せたな。しかし、あのまま闇に飲み込まれていたら、涼音とソフィーも殺してしまっていたかもしれない。気絶したのはたぶん、魔力が底を尽きたからだろうな。実際、ヘロヘロだ。マナを回復したら、ここを出よう」

暫くの間意識を集中して大気中から魔力を吸収している。

「すまないが、ソフィーの魔力もすこしわけてくれないか?一刻も早くここを出ないと」

ソフィーは両手を和人に当てて目を閉じて白龍の魔力を和人に注ぎ込んだ。
そして3人は遺跡を後にしてセネルへと帰還した。
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