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最終章 3 ミライへ
ボキャブラリーは多いもの
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「ごめんなさい。事情があって縄で縛られていて、ほどくのにてこずってね」
ちらりと振り返ったマーズが得意げに笑うが……それは敵に拘束されてた的なことですよね?
実はそういうお店がフェニックスハイランドにあるわけではないですよね?
せっかく格好よく登場してくれたので、詳しくは聞きませんけど!
べべべ、別に俺がそういうお店に興味があるわけじゃないからね!
「あいつには、いつかリベンジしたいと思っていたのよ」
オムツおじさんを見上げたマーズが、怒気を孕んだ白い冷気をまとっていく。
「本気を出すわ。【氷の拷問監獄ッ!】
マーズが一切のふざけを排除した冷たい声で技名を唱えると、アテウとオムツおじさんが氷の中に閉じ込められた。
いつぞやミライが閉じ込められていた氷でできた立方体の監獄で、あの氷の頑丈さを俺はこの身をもって理解している。
「まだまだこれからよ! 【氷の氷柱爆撃・密集乱撃《パーティー》】」
マーズがそう叫ぶと【氷の拷問監獄】の中で次々に爆発が起こり、アテウとオムツおじさんが爆風と爆音の中に消える。
密閉された氷の監獄に囚われているので、逃げることができないのだ。
オムツおじさんも、さすがにこの状況では攻撃をつづけられなかったようで【怒炉弾檎】の脅威がようやく去った。
「一人は敵で、一人はドM。遠慮なく攻撃できるわ! 爆撃! 爆撃! もっと爆撃!」
マーズは攻撃の手を緩めない。
なんか声色に愉悦が混じっている気がするんだけど、勘違いだよね?
だってマーズはドMなんだから。
どちらかというと爆炎に包まれたい側だもんね。
「終曲は派手にいくわよ! 【氷の終焉殺戮・挟撃】ッ!」
東京ドーム4DAYZライブの最終日、熱狂に包まれているファンたちをさらに熱狂させようとする歌手のように謎の煽りを入れたマーズ。
ってか終曲って……ああ、マーズは鎮魂歌とか協奏曲とか交響曲とか、そういう系の言葉を自分だけが知っていると思い込んで、しかもなぜか格好いいと思って好きになっちゃう、なんなら自作の小説のタイトルにやたらと使っちゃう、どこにでもいる普通の中二病患者だったんですねぇ。
それ、黒歴史になるからやめといたほうがいいよ。
だって男子は全員、そういう言葉を好きになるから。
格好つけて、アジェンダとかスキームとか使っちゃう大学生みたいにダサくなっちゃうから。
いや、もしかしたら、マーズレベルの中二病患者だったら、幻想曲や、子守歌、狂詩曲、追走曲、他にも嬉遊曲、後奏曲、交声曲、さらにさらに哀歌、装飾曲、遁走曲、聖譚曲、もしかすると舟歌とかも…………え?
俺がそういう感じの言葉を知り過ぎじゃないかって?
ふざけたこと言うなよ!
俺はあくまで、マーズがこういう言葉も知ってるんじゃないかって、そういうありきたりな中二病患者なんじゃないかって具体例を挙げているだけで、俺自身がそうだったとは一言も言ってないからね。
引きこもり時代に、ラノベ作家なら簡単そうだしなれるんじゃね? とか思ってそういう単語を調べ上げたりとかしてないからね。
俺がそんなありきたりな男子に見える?
そんなジャストアイデアに簡単にコンセンサスしないでエヴィデンスをきっちりサジェスチョンしたスキームじゃないとイニシアチブは取れないよ。
ってかもっと互いにウィンウィンでシナジー的でイノベーション的でコスパとリスケをきっちりコンテインしているようなビジョンやメソッドをプランニングしないと、ユーザーたちとアライアンスどころか、ネゴシエーションのコミットすらできないよ。
……っと、変なモードに入ってしまった。
とにかく、ありきたり中二病患者のマーズが、囚われたアテウとオムツおじさんを挟むようにして巨大な氷の塊を二つ発生させる。
以前、俺が炎龍を何発も必死でぶち当てて、ようやく壊せた巨大な氷塊。
あの時と同じように鋭い氷の棘が無数についており、押しつぶされたらひとたまりもないことは容易に想像がつく。
しかも、今回はそれが二つ。
「拍手喝采ッ!!」
マーズが、中学生男子が聞けば変なことを想像してくすっと笑ってしまう単語を叫びながらシンバルを叩くように手を動かす。
巨大な二つの氷塊はマーズの動きに合わせて移動し、轟音とともにアテウとオムツおじさんを【氷の拷問監獄】ごと押しつぶした。
「私が本気を出せば、こんなもんよ」
満足げにマーズがつぶやく。
さすが氷の大魔法使いといったところか……ドMでも中二病患者でもあるけど。
巨大な氷の塊から落下する細かな氷の粒が、沈みゆく夕日に照らされて輝く様は圧巻の一言だ。
この攻撃をもろに受けたんだから、アテウもオムツおじさんもただでは済まない。
なんなら、オムツおじさんはただでは済まさず、ありがとうとお金を払ってくるまである。
「誠道さん、奇麗ですね」
後ろで戦況を見守っていたミライが、安堵の笑みを浮かべながら隣に並んでくる。
たしかに、不謹慎かもしれないがとても綺麗だ。
きたねぇ花火だ的な感じに綺麗だ…………あれっ?
これはもしかして、今が告白の絶好の機会なんじゃないか?
いやいや、さすがに不謹慎すぎるよな。
などと、俺が告白しようかしまいか悩んでいると、ミライがこんなことを言った。
「これでもう安心です。マーズさんが完全にやりましたから!」
「おいそれフラグ!」
「あれ? よく見ると……本当にやったんでしょうか?」
「疑問形にしたらもっとフラグ!」
ミライが、絶対に敵を倒せていないときに言うセリフを言ってしまったせいかはわからないが。
「たしかに、これは絶景ですね」
背後からアテウの声がしてしまった。
俺とミライ、そしてマーズが同時に振り返ると、不敵に笑うアテウとオムツおじさんがいた。
ちらりと振り返ったマーズが得意げに笑うが……それは敵に拘束されてた的なことですよね?
実はそういうお店がフェニックスハイランドにあるわけではないですよね?
せっかく格好よく登場してくれたので、詳しくは聞きませんけど!
べべべ、別に俺がそういうお店に興味があるわけじゃないからね!
「あいつには、いつかリベンジしたいと思っていたのよ」
オムツおじさんを見上げたマーズが、怒気を孕んだ白い冷気をまとっていく。
「本気を出すわ。【氷の拷問監獄ッ!】
マーズが一切のふざけを排除した冷たい声で技名を唱えると、アテウとオムツおじさんが氷の中に閉じ込められた。
いつぞやミライが閉じ込められていた氷でできた立方体の監獄で、あの氷の頑丈さを俺はこの身をもって理解している。
「まだまだこれからよ! 【氷の氷柱爆撃・密集乱撃《パーティー》】」
マーズがそう叫ぶと【氷の拷問監獄】の中で次々に爆発が起こり、アテウとオムツおじさんが爆風と爆音の中に消える。
密閉された氷の監獄に囚われているので、逃げることができないのだ。
オムツおじさんも、さすがにこの状況では攻撃をつづけられなかったようで【怒炉弾檎】の脅威がようやく去った。
「一人は敵で、一人はドM。遠慮なく攻撃できるわ! 爆撃! 爆撃! もっと爆撃!」
マーズは攻撃の手を緩めない。
なんか声色に愉悦が混じっている気がするんだけど、勘違いだよね?
だってマーズはドMなんだから。
どちらかというと爆炎に包まれたい側だもんね。
「終曲は派手にいくわよ! 【氷の終焉殺戮・挟撃】ッ!」
東京ドーム4DAYZライブの最終日、熱狂に包まれているファンたちをさらに熱狂させようとする歌手のように謎の煽りを入れたマーズ。
ってか終曲って……ああ、マーズは鎮魂歌とか協奏曲とか交響曲とか、そういう系の言葉を自分だけが知っていると思い込んで、しかもなぜか格好いいと思って好きになっちゃう、なんなら自作の小説のタイトルにやたらと使っちゃう、どこにでもいる普通の中二病患者だったんですねぇ。
それ、黒歴史になるからやめといたほうがいいよ。
だって男子は全員、そういう言葉を好きになるから。
格好つけて、アジェンダとかスキームとか使っちゃう大学生みたいにダサくなっちゃうから。
いや、もしかしたら、マーズレベルの中二病患者だったら、幻想曲や、子守歌、狂詩曲、追走曲、他にも嬉遊曲、後奏曲、交声曲、さらにさらに哀歌、装飾曲、遁走曲、聖譚曲、もしかすると舟歌とかも…………え?
俺がそういう感じの言葉を知り過ぎじゃないかって?
ふざけたこと言うなよ!
俺はあくまで、マーズがこういう言葉も知ってるんじゃないかって、そういうありきたりな中二病患者なんじゃないかって具体例を挙げているだけで、俺自身がそうだったとは一言も言ってないからね。
引きこもり時代に、ラノベ作家なら簡単そうだしなれるんじゃね? とか思ってそういう単語を調べ上げたりとかしてないからね。
俺がそんなありきたりな男子に見える?
そんなジャストアイデアに簡単にコンセンサスしないでエヴィデンスをきっちりサジェスチョンしたスキームじゃないとイニシアチブは取れないよ。
ってかもっと互いにウィンウィンでシナジー的でイノベーション的でコスパとリスケをきっちりコンテインしているようなビジョンやメソッドをプランニングしないと、ユーザーたちとアライアンスどころか、ネゴシエーションのコミットすらできないよ。
……っと、変なモードに入ってしまった。
とにかく、ありきたり中二病患者のマーズが、囚われたアテウとオムツおじさんを挟むようにして巨大な氷の塊を二つ発生させる。
以前、俺が炎龍を何発も必死でぶち当てて、ようやく壊せた巨大な氷塊。
あの時と同じように鋭い氷の棘が無数についており、押しつぶされたらひとたまりもないことは容易に想像がつく。
しかも、今回はそれが二つ。
「拍手喝采ッ!!」
マーズが、中学生男子が聞けば変なことを想像してくすっと笑ってしまう単語を叫びながらシンバルを叩くように手を動かす。
巨大な二つの氷塊はマーズの動きに合わせて移動し、轟音とともにアテウとオムツおじさんを【氷の拷問監獄】ごと押しつぶした。
「私が本気を出せば、こんなもんよ」
満足げにマーズがつぶやく。
さすが氷の大魔法使いといったところか……ドMでも中二病患者でもあるけど。
巨大な氷の塊から落下する細かな氷の粒が、沈みゆく夕日に照らされて輝く様は圧巻の一言だ。
この攻撃をもろに受けたんだから、アテウもオムツおじさんもただでは済まない。
なんなら、オムツおじさんはただでは済まさず、ありがとうとお金を払ってくるまである。
「誠道さん、奇麗ですね」
後ろで戦況を見守っていたミライが、安堵の笑みを浮かべながら隣に並んでくる。
たしかに、不謹慎かもしれないがとても綺麗だ。
きたねぇ花火だ的な感じに綺麗だ…………あれっ?
これはもしかして、今が告白の絶好の機会なんじゃないか?
いやいや、さすがに不謹慎すぎるよな。
などと、俺が告白しようかしまいか悩んでいると、ミライがこんなことを言った。
「これでもう安心です。マーズさんが完全にやりましたから!」
「おいそれフラグ!」
「あれ? よく見ると……本当にやったんでしょうか?」
「疑問形にしたらもっとフラグ!」
ミライが、絶対に敵を倒せていないときに言うセリフを言ってしまったせいかはわからないが。
「たしかに、これは絶景ですね」
背後からアテウの声がしてしまった。
俺とミライ、そしてマーズが同時に振り返ると、不敵に笑うアテウとオムツおじさんがいた。
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