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第5章 2 背徳快感爆走中!
アイドルに求められるもの
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俺たちはデラックスパフェを二人でわけあって食べることにした。
「お待たせしました。デラックスパフェです」
コハクちゃんが本当に一人前か? って量のパフェを持ってくる。
二人でひとつにしてよかった。
「二人でひとつの物を食べた方が、彼氏彼女っぽくなってさらに背徳感が高まります!」
っていうホンアちゃんの謎の理論を信じてよかった。
「あ、そうです!」
ホンアちゃんが胸の前で手を合わせて、悪代官のようないやらしい笑みを浮かべる。
絶対なんかまたしょうもないことを思いついてるぞ。
「ねぇ、ナルチー。私たち、彼氏彼女なんだから、私のファンの分際で他の女にうつつを抜かすあいつらに見せつけるように食べさせ合いっこし」
「断る。自分で食べろ」
スプーンも二つ用意されてるんだから。
ってか人前で、あーん、なんかできるか。
目立って仕方ないだろ。
「ええー、けち」
ぷくぅと頬を膨らませるホンアちゃん。
「ま、いくじなしの引きこもりなら、過度に人目を気にしても仕方ないですね」
「引きこもり関係ないから。ってか秘密の関係である俺たちは過度に人目を気にすべきなんだけど?」
そう言いつつ、俺はスプーンでパフェのクリームをすくい、口に運ぼうと。
「あっ! 隙ありっ!」
身を乗り出したホンアちゃんが、フードを取って、髪を耳にかけながら、俺が持っていたスプーンの先端をパクリ。
「……なっ、ちょ、おまっ」
「うーん、彼氏に、あーん、されるとおいしさ百倍だね」
「ア◯パンマンみたいに言うな! ってかフード! フードをかぶれ!」
俺はホンアちゃんのフードを掴んで無理やり頭に被せる。
こいつはやっぱりただのバカなのではないだろうか。
でも、さっき俺のスプーンにパクりと食いつく姿は、ものすごく色っぽかった(だが男だ)。
可愛かった(だが男だ)。
きゅんってした。(むしろ男であるからこそなのでは?)
それに、どうやらキシャダたちは気づいていないようだし……まあいいか。
「いいか、もう絶対にフードは取るなよ」
「それはフリですか? もう一回やれってことですか?」
「違うよ」
「いやぁ、最近はアイドルにも高度な笑いが求められますからねぇ」
「だからちげえって」
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コハクちゃんが本当に一人前か? って量のパフェを持ってくる。
二人でひとつにしてよかった。
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っていうホンアちゃんの謎の理論を信じてよかった。
「あ、そうです!」
ホンアちゃんが胸の前で手を合わせて、悪代官のようないやらしい笑みを浮かべる。
絶対なんかまたしょうもないことを思いついてるぞ。
「ねぇ、ナルチー。私たち、彼氏彼女なんだから、私のファンの分際で他の女にうつつを抜かすあいつらに見せつけるように食べさせ合いっこし」
「断る。自分で食べろ」
スプーンも二つ用意されてるんだから。
ってか人前で、あーん、なんかできるか。
目立って仕方ないだろ。
「ええー、けち」
ぷくぅと頬を膨らませるホンアちゃん。
「ま、いくじなしの引きこもりなら、過度に人目を気にしても仕方ないですね」
「引きこもり関係ないから。ってか秘密の関係である俺たちは過度に人目を気にすべきなんだけど?」
そう言いつつ、俺はスプーンでパフェのクリームをすくい、口に運ぼうと。
「あっ! 隙ありっ!」
身を乗り出したホンアちゃんが、フードを取って、髪を耳にかけながら、俺が持っていたスプーンの先端をパクリ。
「……なっ、ちょ、おまっ」
「うーん、彼氏に、あーん、されるとおいしさ百倍だね」
「ア◯パンマンみたいに言うな! ってかフード! フードをかぶれ!」
俺はホンアちゃんのフードを掴んで無理やり頭に被せる。
こいつはやっぱりただのバカなのではないだろうか。
でも、さっき俺のスプーンにパクりと食いつく姿は、ものすごく色っぽかった(だが男だ)。
可愛かった(だが男だ)。
きゅんってした。(むしろ男であるからこそなのでは?)
それに、どうやらキシャダたちは気づいていないようだし……まあいいか。
「いいか、もう絶対にフードは取るなよ」
「それはフリですか? もう一回やれってことですか?」
「違うよ」
「いやぁ、最近はアイドルにも高度な笑いが求められますからねぇ」
「だからちげえって」
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