魔法少女のなんでも屋

モブ乙

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「要石を守護するのは、八百万の神々の結界だ。」
指を立てる。
「当然破るなんて私でも、というか晴明でも無理だけど…」
「一つの例外、地獄の鬼なら結界に侵入することができる。」
「しかーし、残念ながら護衛がいるんだなぁ、これが。」
両手を広げて、わざとらしい落胆を示す。
「でも、それは想定済みだ、先を行こう。」
ニヤッと笑う。
「要石の真下に、地獄の門を開く。」
本来地獄は、人間界とも黄泉とも繋がらない。
その門が開かれることなど、神々とて想定していない。
「私の鬼たちが地獄から這い出て、要石を抜く。」
メガネの縁を触る。
「ただの人間の体ではあるが、ファションセンスは気に入った。」
「はあ、はあ…バカね、あのカラス野郎!」
半身蛇の美女は、脇目も振らず逃げていた。
「私にとどめを刺さないなんて、まぁ真っ二つにされたって死なないけど。」
元々狐のナワバリの奪還になんて興味はない、犬神老師の孫をこちらに引き込めなければ勝ちの見込みはないのだ。
「千年以上生きてれば、身のふり方も上手くなるってもんよ。」
眷属の蛇もやられた、適当なネカフェで事が済むのを待っていよう。
「人間が勝っても狐が勝っても、私は上手い事隠れる、一人勝ちよ。」
人間のいない店舗でくつろいでいると、ふとパソコンが目に入った。
,,オモシロイニンゲンハトゴダ?,,
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