魔法少女のなんでも屋

モブ乙

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神は気まぐれ

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「龍神様は海難を収めると…」
綺羅と胡桃は、理事長の,,講義,,を聞いていた。
「ホレ、アレがお社じゃ。」
「うわ…階段すごい。」
ぼぼ上り坂だ。
「君たちダンスしとるんじゃろう?ワシが若い頃なんかはな、こういうところで競走したりしたもんじゃよ。」
ニヤニヤしながら喧嘩を売ってくる、カチンときた。
「理事長言いましたね、じゃあ競走しましょうよ!」
「おう、老人を舐めるな若者よ。」
「よよーし!」
綺羅は走り出した、息が切れるがそんなことは毎日なっている、アイドルは持久力だ。
後ろを見ると、理事長がへたり込んでいた。
「ハァ、ハア、桑島君…ちょっと待ってくれんかの?」
「大丈夫ですか!?」
「はは、君はいい子じゃな、ゼーゼー。」
「ちょっとちょっと!」
慌てて戻ってくる。
「ハア、ありがとう桑島君。」
「座ります?」
「ああ、良い画も撮れたしの。」
「画?」
「ドローンじゃよ。」
上を見ると、ドローンが飛んでいた。
「ええ~!?」
「やはり君は自然体が一番じゃの、キャラ造りなどせずとも、一生懸命でよく笑う、元々向いとるんじゃ。」
「じゃあわざと?」
「ワシは商売人じゃ、商品には命をかけるさ。」
「もー!心配したのに!」
「おいおい、わしゃ理事長だぞ?」
「あ!ごめんなさい。」
昔から気持ちが顔や態度に全部出ると言われている、治したい。
「理事長、いいんですか?神社でこんなことして。」
胡桃が怪訝そうな顔をしている。
「気にするな、主神様は本殿にはおられんよ。」
「え?」
「よくいうじゃろう?神は気まぐれとな。」
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