魔法少女のなんでも屋

ヴァンパイア

体が熱い、心臓が変な音を立てている。
ズバァ！
服が破れた、背中から何か生えたのか？
「エイちゃん！羽生えてるよ！」
モンスターから逃げているリルさんが叫んだ。
「お前…もしかして！」
「よかった、うまくいって…」
吸血鬼は血を分け与え個体を増やす、クインもそれができるのだ。
「みなさん！吸血鬼ボディです！」
「こんな時までカメラ！？」
「おっ、ツッコミうま！」
「む～！」
「スライムさん！俺もう戦えるっすよ！」
「あの~、白瀬と言います。」
「了っす！」
「夢、暴れるぞ！」
「はい！ご主人様！」
外に飛び出す。
オーク、ゾンビ、人狼、皆まるで理性を失ったように…いや、機械のように襲ってくる。
「オラ！」
指から血が弾丸のように飛ぶ。
「おっいけた！自称天才少年です！登録よろしく！」
巨大なオークがクインに迫っていく。
「おっと、護衛対象なんでね、一回俺を通してもらおうか！」
血で剣を作り応戦してみた、映えるだろう。
「…」
「ダンマリかよ！」
剣が破裂したので、後方に飛ぶ。
血の塊を顔面にぶつける。
「剣が壊れたからって油断してたろ？残念だったなイノシシ野郎！」
「ぐあ！」
殴り飛ばされる。
しかし瞬間、オークの視界をコウモリが覆った。
「残念でした、俺は吸血鬼なんでな。」
オークは貫かれていた。