魔法少女のなんでも屋

モブ乙

文字の大きさ
上 下
231 / 577

声が聞きたい

しおりを挟む
保育園の頃だろうか?高くジャンプしたいと思っていた時期があった。
当時特撮ヒーローが、ジャンプして空までいっていたのだ。
けれどジャンプ力は手に入らず、代わりに冷気を操る異能が発現した。
使い道というとジュースを冷やすか、熱中症予防に氷を作るぐらい。
ちなみに氷は週一回出るか出ないか程度だ。
だが、白瀬は跳んでいた、スライムになって初めて良かったと思った。
風魔法のおかげだ、スライムだから体が軽く跳びやすい。
「よっ!ほっ!」
炎魔法を避けるミニゲーム、魔法を練習するのだ。
「よ、ほ!」
「これ面白えな!」
「終了!」
「あー、面白かった!」
梨流華が満足げな顔をする。
「楽しかったか?」
エイトがクインの頭をわしゃわしゃ撫でる。
「はい!」
「よし、高いたかーい!」
クインを抱き上げる。
「ほら、ピースしてみ?」
ピースする少女の笑顔にカメラがズームする。
「ふふ。」
「お、笑ったな!」
「えへへ。」
「口開けて、がおーってやってみ?」
「がおー!」
かわいらしい牙がのぞく。
皆で銃を持ち、横並びで的を狙う。
「ッシ!」
「お、エイちゃん真ん中じゃん!」
「ありがとうございますっす!」
クインは目を閉じて耳を立てていた。
みんなの声が聞きたかった、領主城の部屋の中からではわからないことを知りたかった。
そして、ふらっと誰かの声につられて歩き出した。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

性転のへきれき

廣瀬純一
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

処理中です...