魔法少女のなんでも屋

指輪

「おい。」
「なんすか？」
「うちの店で働かないか？」
「いえ、けっこーです。」
「なら、その女だけでも貰おうか。」
「やるわけねぇだろ、こいつは道具じゃねえ！」
「ふん、調子に乗るなよ人間族！」
男が銃を発砲する、だが弾かれた。
「みなさん、初戦闘です！」
カメラに向かってピースをする。
「舐めるな！」
狼が火を吐いた。
「いよっと！」
夢を抱え、後ろに飛び退く。
「ホバー。」
足に風を纏わせ距離を詰める。
「ガァ！」
火を吐いた瞬間に下に降り、狼の足元に走る。
「んな！？」
頭突きをかまし、立ち上がって腹を蹴る。
「ぐあ！」
「わりぃなおっさん！」
剣で切りつけると、狼は四散した。
「それでは着替えて来たいと思います、行ってみよう！」
「スーツ姿でーす。」
カメラが足元からゆっくりと全身を映して行く。
「革靴です、似合うと思ったら登録してくださいね！」
その後は赤いドレスをきた夢を映す。
「はい、初公開のドレス夢ちゃんでございますみなさん！」
「似合ってますか？」
頬を赤る夢が上目遣いをする。
「そして、何がでーるかーな？」
アイテムボックスをいじる。
きらりとひかるものを手で包み、ニヤリとカメラに向かって笑う。
「夢、これなーんだ？」
「指輪ですか？」
「やるよ！」
「ありがとうございます！」
「お揃いだ！」
バラの形があしらわれたダイヤの指輪、薬指にはまっている。
「わああ！」
エイトはカメラに向かって親指を立てた。