魔法少女のなんでも屋

モブ乙

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好きなようにやる

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「姉ちゃん!」
「お姉様!」
小さな子供が二人、胸に飛び込む。
「大丈夫、お姉ちゃんなんともないよ。」
「わああん!」
「もう、むぎむぎ泣かないの。」
「ふうむ、面倒じゃの。」
ぬらりひよんが顎に手を添え、思案する。
「彼奴はここで最も大きなギルドだと言っておった、そしておそらく、記者ごっこのガキがチクったな。」
「お主ら、ここでの商売は難しいかもしれん。」
「え?」
「ええ!?」
魔王や優斗が驚きの声を上げる
「新聞、いや報道っちゅうんは影響力がある、それにここはゲームじゃからあそこしか新聞がない。」
「つまり?」
「ワシらの悪い噂はすぐに広まる。」
「そんな!」
「娘っ子、そう珍しいものではない、人間とはそういう生き物じゃ。」
「どうしてですか?ご主人様優しいのに…」
ムギが啜り泣く。
「優しい者もおる、そうでない者もおる、そして優しくない者たちは、ワシらを恐れ、押しのける。」
「ふええ。」
「ワシら妖が人と距離を置く理由じゃ、お前も見たじゃろう?尾の分かれたお前を恐れる人間どもの目を。」
「ビビってるならビビらせればいいよ!」
魔王が言った。
「私らずっと世界にいいようにされてきた、魔王とか勇者とか呼ばれて、戦いたくないのに戦った。」
深呼吸をする。
「今度は私らが世界を好きにする。」
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