魔法少女のなんでも屋

モブ乙

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パーティ

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「私の勝ちだね。」
剣を指で摘み、地面に叩きつけた。
「お客様、冒険者になられては?」
若干引き気味の受付嬢が勧めて来た、本当に人間らしい。
「あー、いいね。」
「それでは他の皆様は…」
「わしゃあいい、戦闘職になる気はない。」
「じいちゃん戦えないの?」
「天狗のようには行かん、わしゃジジイじゃからな。」
優斗の問いにぬらりひょんが面倒臭そうに返す。
「お前たちも戦ってこい、ワシは座っとる。」
「それではそちらの方ですね。」
受付嬢が応じると剣士は元に戻っていた。
「うおお!」
剣士にぶつかりに行く。
「ゔぐゔ!」
相手の脛を蹴り上げる。
「おりゃあー!」
「グエ!」
「よしっ!俺の勝ち。」
「ご主人様かっこいい!」
ムギが目を輝かせている。
「ホレ、あとはお前じゃ、娘っ子。」
「はい。」
すでに半泣きである。
「包丁怖いです~!」
そして、ムギは逃げた。
「おうい!逃げてどうする!?」
「あー、むぎむぎ怖かった?」
しかし怖いからやめられるというものではない、システム上ここで戦わねば職業登録ができないのだ。
そして、猫の習性が発動した。
「こっち来ないでください!フー、シャアー!」
猫の爪を出し剣を受ける、自分のテリトリーに外敵が侵入するなら、追い払うのが猫だ。
「ウー!シャー!」
対人間戦闘を想定したAIの動きが止まる。
「ウー!」
男を蹴り飛ばした。
「わーん!怖かったです~!」
「よしよし、怖かったねー、むぎむぎ。」
魔王がムギを抱きしめる。
「それではお主ら、パーティでも組むか?」
「へ?」
「よくわからんが、今の様子は動画に残すんじゃろう?ならばパーティを組めば誰か一人がセーブポイントまで戻れば回復できるし、組んでおけ、すぐ死んでは動画の視聴者が飽きるじゃろう。」
「おっちゃんなんで知ってるの?」
「宿の部屋の本に書いてあった、お主ら読んどらんのか?」
「「ヨンデマセン。」」
「お主らそれでゲーム実況やっとるのか?」
ぬらりひょんは飽きられた。
「まぁ、ワシは商人で登録してくるからお主ら金も渡せる、そうしたらプリン寄越せ。」
「あんた冷蔵庫の中見たの!?」
「待て、やめんか何も盗んでおらん!」
「問答無用じゃ枝豆ジジイ!」
「ぎゃー!」
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