魔法少女のなんでも屋

本当のキモチ

「分社か、羨ましいのう。」
豊姫は分社を持っているらしい、そこの巫女がリルの学問所にいるらしい。
「クルちゃんが成就のために色々やってくれると思います。」
「うむ。」
「す、き？」
「桑島、いやそれはな、美紅のやつが…」
「ちゃんとこっち見てよお！」
目に涙を溜めている。
「私知ってるんだからね、会長が徹夜してたの！学園祭前で寝てないのも！」
「うっ」
「寝てないのに私のとこきてくれたんでしょ？それにさ…」
「生歌…安売りするなって、喉労われって、そんな事、他の子は言ってくれないもん。」
「桑島…。」
「ねえ、もうかわいいって言ってなんてわがまま言わないから、私のこと、どう思ってるか教えて？」
全ての言葉が、絞り出されたものだとわかる。
そして会長も、全てを絞り出した。
「かわいいよ、お前はかわいい！」
「え？」
「優しくて、素直でさぁ、悪くないっていうだけでもすっげえ喜んで！」
「もう、会長は素直じゃないですね。」
「私も、大好きだよ。」
「良かったですねえ、会長？」
梨流華が近くに寄る。
「寄るな、美紅！距離感を考えろと言っただろう！」
「あはは。」