魔法少女のなんでも屋

モブ乙

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すれ違い

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生徒会長は悩んでいる時、頭を指で抑える。
普段は業務に追われている時にこの仕草をするが、その日は違った。
サウナで汗を流しながら頭を抑える、頭を空っぽにする事が難航しているようだ。
,,ありがとうございます!会長,,
,,俺一人の決定ではない,,
,,衣装どうですか?,,
,,悪くないんじゃないか,,
,,もう、かわいいって言ってくださいよ~!,,
先ほどから,,アイツ,,の事ばかり頭に浮かぶ、ダメだ、会長としてあるべき姿ているべきだ。
会長は桑島綺羅を好いていた、無論恋愛感情ではないが、アイドルとしての彼女を応援したいと思っていた。
故に、部費という形で陰ながら彼女たち,,stars,,のサポートをしてきたつもりだ。
しかし、昨日抱きつかれた、つまり風紀の乱れだ。
もう、アイツとは関わらない。
外気浴から起き上がり、生徒会の業務に戻るため仮想世界の街を歩く。
皆有名なアニメやらゲームキャラのコスプレのような姿だ、なんならゴジラもいる。
だが、そんな中でも目を引く者は、ゴジラではなく一人の少女であった。
艶やかな黒髪、モデルように長い足、桑島だ。
嫌でも目が行く、そして目が合い、笑いかけられる。
無視して足早に去る、自分には生徒会長という立場があるのだ。
「グエ!」
誰かがぶつかってきた、赤い髪と眼、嫌というほど見てきた生徒、美紅梨流華。
「なんで毎回俺にぶつかるんだお前は!」
「やっと見つけた!」
「何
の話だ!?」
「綺羅のこと無視したよね?なんで?」
「俺と桑島はただの知り合い程度だ、無視も何もない。」
「バカ!」
「なんだと!?」
「綺羅の気持ち考えことあんの!?」
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