魔法少女のなんでも屋

放送事故

「百万人行きますよーに！」
男女三人組が手を合わせている。
「リーダー、ちゃんとお賽銭入れてくださいね。」
「おう！」
三人が入れたのは五円玉であった。
「おい、待たんかお主ら！」
鳥居の上から狐の耳がついた少女が降りてきた。
「神様！？」
「ケチるな！もっとあるじゃろうが！」
「あっ、あの！俺神様の配信見たことあります！」
「ん？ヌシ,,抹茶メガネ,,か？」
「はい！」
「うーむ、ヌシのことは妾も気に入っておるからの、運気をあげてやろう、それから写真を撮っていけ。」
「いいんですか！？」
「崇めよ、奉れ。」
「はい！」
「すぱちゃをしたらもっと加護をやってもよいぞ？」
「ありがとうございます！」
配信を始めてから参拝者が増えた、多くが配信者で、登録者数が増えることを願っている。
「ふむ、妾もそろそろ配信をするかの。」
「お主ら久しいの、伏見で諸用があった故休んでおったが、今日から配信再開じゃ。」
,,お疲れ様でした,,
,,お疲れ様でした,,
,,伏見稲荷ですか？,,
「うむ。」
,,1Dルーティン動画ください。,,
「なんじゃそれは？」
,,一日の様子を撮影するものです,,
「ワシの一日なぞ大して面白くないぞ？参拝者がなければ寝るか、どんぐりをいじるか…」
,,現代語になれない神様かわいい,,
,,同意,,
,,神,,
,,神ですね,,
「そうじゃ、ヌシら蹴鞠分かるか？京にいた頃たまにやってのう…」
,,神様後ろ！,,
,,放送事故,,
,,爺さん,,
「落ち着け、ウチの宮司じゃ。」
,,宮司さんじゃないですよ！,,
,,ぬらりひょん？」
「何？ぬらりじゃと？」