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夜行
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ぬらりひょんは、人の家に上がり込み、茶を飲む妖怪である。
定住せず、色々な場所にいるので見聞が広い。
故に、他の妖怪から情報屋として頼られる。
「ふむ、そろそろワシらも動きやすくなるのう。」
いつの頃からか、この国にハロウィンなる文化が広まった。
民は現世を忘れ仮装おをし、童は家を周り菓子をせがむ。
好都合なのは仮装だ、人が人ならざる衣を纏い、夢現に興じる。
幽霊や妖も紛れやすいというものだ。
「ぬらりさ~ん!」
「菊、なんじゃその姿は。」
「JKです!」
「じぇけえ?」
確か若い女子のことであったか?
最近泊まった家にいた、女子高生とかいう女子の格好だ。
「お菓子くーださい!」
「酢昆布しかないぞ?」
「えー?」
駄々をこねる童のようだ。
「贅沢を言うな、女狐。」
「今はお稲荷様の眷属にしていただいたんですよ!?」
「出世したのう。」
「ならわかっておるじゃろう?世が乱れておる。」
「ええ、今日はお使いですから。」
人間たちが浮かれているこの時分は、あちらから来た者を保護するには好都合だ。
「お前の鼻で探し当てろ、ワシが根回ししよう。」
「はーい!」
二人の妖は、人の子の百鬼夜行へと踏みいる。
定住せず、色々な場所にいるので見聞が広い。
故に、他の妖怪から情報屋として頼られる。
「ふむ、そろそろワシらも動きやすくなるのう。」
いつの頃からか、この国にハロウィンなる文化が広まった。
民は現世を忘れ仮装おをし、童は家を周り菓子をせがむ。
好都合なのは仮装だ、人が人ならざる衣を纏い、夢現に興じる。
幽霊や妖も紛れやすいというものだ。
「ぬらりさ~ん!」
「菊、なんじゃその姿は。」
「JKです!」
「じぇけえ?」
確か若い女子のことであったか?
最近泊まった家にいた、女子高生とかいう女子の格好だ。
「お菓子くーださい!」
「酢昆布しかないぞ?」
「えー?」
駄々をこねる童のようだ。
「贅沢を言うな、女狐。」
「今はお稲荷様の眷属にしていただいたんですよ!?」
「出世したのう。」
「ならわかっておるじゃろう?世が乱れておる。」
「ええ、今日はお使いですから。」
人間たちが浮かれているこの時分は、あちらから来た者を保護するには好都合だ。
「お前の鼻で探し当てろ、ワシが根回ししよう。」
「はーい!」
二人の妖は、人の子の百鬼夜行へと踏みいる。
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