魔法少女のなんでも屋

モブ乙

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防犯システム

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黒田真斗は、厨二病であった。
いつか暗黒竜を使役できる斗本気で信じていた。
彼はオカルト掲示板の住人で、闇の魔術のようなものも実在すると信じていたし、異世界転生を望んでいた。
ゲーム友達と秘密結社、正確には趣味でUFOを呼んだり降霊術をやってみたりあるいはただ集まってダラダラするだけのサークルを作り、異世界転生の儀式を試みていた。
そして、ついに実現した、魔法学校のような場所に転移することができた。
「すげー!カッケェ!」
子供たち、主に男子というかほとんど男子だが、とにかく集まって来ている。
「なんか魔法見せて!」
儀式の成功を確信する、やはりここは異世界だ、魔法が一般に普及し、元の世界の科学と同等に扱われている。
「見せてやろう、これが闇の炎だ!」
手から黒い炎を出して見せる、実はこれは闇の炎ではない、ただ黒いだけの炎だ。
ネットを漁り、本物の魔法が使える腕輪を手に入れたのだが、起きた現象はただ黒い炎を出すだけ。
特に熱くもない。
「すげ~!お兄さん禁呪使えるの!?」
禁呪?よくわからないが話を合わせよう。
「そうだ!俺は禁呪が使えるんだ!」
子供たちの目がキラキラしている、気持ちいい。
「他にもなんかやってよ!」
痛い所を突かれる、真斗ができるのはこれだけだ、だが他にも仲間はいる。
「フェニックス、見せてやれ。」
「…」
「白鳥さん、頑張ってよ、いけるいける。」
白鳥さんは俺の趣味に付き合ってくれる数少ない女子だ。
そして彼女は念動力が使える、本物だ。
無言でサイコロを浮かせる、陰キャなのだ。
「お~!」
子供が喜んでいる、いい空気だ。
あとは何をやろう? そうだ彗くんにも何かやってもらおう。
「彗くん、お願い喋らないでいいから、後でジュース奢るから、ちょっとだけ、能力。」
彗くんは白鳥さんの弟だ、彼自体の能力はスプーンを曲げる程度だが、白鳥さんたちは姉弟でこそ本領発揮だと言える。
つまり、白鳥さんの能力強化。
「はああ!」
壁が壊れた、派手だし、また盛り上がるだろう。
「ァァ!!」
電気だ、防犯システムのようなものに引っかかったらしい。
「白鳥さん、大丈夫?」
「あ…ああ、川…」
「白鳥さーん!」
まずいまずいまずい、俺たちは捕まるのか?ああ、カレー食いたい。
「ぎゃー!」
三人は床に空いた穴に落ちた。
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