魔法少女のなんでも屋

零

「主砲十番から二十八番よーい、てー！」
亀から無数のミサイルが飛び出す、轟音が響き、煙が上がる。
「熱反応あり、目標撃墜できず。」
「落ち着け、爆発はしてる、当たってるってことだ。」
「あれ魔法陣ですかね？」
ロボットたちは発光する複雑なシンボルを展開している、まさしくファンタジー世界の魔法だ。
「ナイト.十五機出撃、オートコントロール。」
亀の腹部分から、人形ロボットが飛び出す、手にはライトセーバーに似た剣のような武器を握っている。
「セントウカイシ。」
ロボットの片手が引っ込み、マシンガンが現れる。
「ん～、物理効果ないっぽいすかね？」
「いや、まだわかんねえよ？フォトンセイバーあるし。」
ロボットたちが魔法陣に剣を振るうと、陣にヒビが入り始めた。
「フォトンセイバー、やっぱ魔法にも効くんだな。」
ドラゴンの掌に陣が展開され、炎が打ち出される。

しかしロボットは無傷である。
「耐熱加工バッチリ！」
「お前たち、こんなものまで作ったのか？」
会長の声は冷静だが、驚きが含まれている。
「ロボット軍団は定番ですから、それからもう一つ定番わかります？」
「おい、まさか…」
「コマンド.零」
ロボットたちが形を変え、複雑に融合する。
「超合体兵器、セイバー零。」