魔法少女のなんでも屋

モブ乙

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友情パワー

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「第一村人つーか、リルさん?」
「あ、エイちゃん?」
どうやら二人は面識があったようだ、それもそのはずである、映像研はPV制作の時に、何でも屋の部室にも足を運んだ。
「エイちゃんじゃん!元気してた?」
「元気っすよ、あれから登録者も増えて!リルさん動画、今でも伸びてますよ!」
「えー、嬉しいなー、燃えるハートでズッキュン!ってやつ?」
「それっす!」
以前、何でも屋と映像研で、女児向け魔法少女アニメ風動画を撮影したのだ。
「どしたの?こんなとこで。」
「それがこのバカ、面白そうって穴に飛び込んじゃって。」
恋が呆れ気味に言う。
「ありゃ、ダメだよエイちゃん、部長なんだから、みんなを危ない目に遭わしちゃ。」
「う。」
エイトが気まずそうな顔をする。
「ごめんなさいは?」
「ごめんなさい!」
皆に向き直り、頭を下げる。
「よし、えらい!」
「あざっす!」
梨流華にも頭を下げる。
「さて、私らと一緒に行こ、エイちゃんたちだけじゃ危ないよ。」
「ありがとうございます!」
梨流華について行こうとした時、地鳴りが聞こえた。
「エイちゃん?なんかした?」
「あの、クマと鬼ごっこを…」
「何してんの!?クマ見たら後ろに下がる、遠くにいるなら近づかない!」
「ごめんなさい!」
バキイ!
「やー!親クマ!」
「スーパーパーンチ!」
「エイちゃん!?」
突進して来たクマの顎を殴る。
「俺は部長だ、仲間に手は出させん!」
「ガアア!」
クマがツノを回転させながら突進する。
「ハイパーウルトラ…とにかくすげえパンチ!!」
ツノの先端と拳がぶつかる。
「ぐうぅ!友情パワー!だああ!!」
足元の地面が砕けている、風圧も木が揺れるほどだ。
「いっけえ!エイちゃん!!」
「キーック!」
ツノを蹴り砕いた。
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